プロジェクト終了のご報告とお礼
【プロジェクト終了のご報告とお礼】
当初の予定より半年ほど遅れましたが、今クラウドファンディングにて予定しておりました
・ひとのまの改修
・ひとのまの2022年度後半の人件費
・一時的な住まいとしての一軒家の改修
が概ね完了したことをここにご報告差し上げます。
「概ね」とあるのは「一部作業(床はり)は子どもたちとも一緒にしよう」と業者さんがおっしゃって下さり今その日の段取りを組んでいるからです。
無理のないスケジュールを組んで最後は子どもたちの思いも込めて完了させようと思います。その様子は宮田のフェイスブックページにてお知らせしようと思いますので、よろしければ今後も見ていただけると幸いです。
不慣れなこともあり、このクラウドファンディングでのやり取りの最中でご迷惑をおかけすることも多々ありました。
それにも関わらず多くの方に見守っていただけて、ここまでやれていることに感謝です。本当にありがとうございます。
以下、みなさまからのご支援の使途についてご報告差し上げます。
※細かな金額については省略させていただきます。
※1000円未満切り捨ての概算でのご報告です。
【使途①22年度後半の1人分の人件費として:(設定額)1,140,000円】
ひとのまの役割は
・居場所としての機能
・生活困窮の方への食料・住まいの支援
・その他、住まいに困っている方の支援
・その他困り事への支援
・上記に付随する事柄の調整
など、多岐に渡っており、宮田自身がひとのまに常駐ということも中々難しく、子どもの見守りやその他サポートを行う人員が必要であったため、人件費の支援をお願いしました。
22年の7月より23年の3月まで、150,000円にて9か月。
150,000(円)×9(ヵ月)=1,350,000(円)
そのうち、当初設定していた1,140,000(円)を満額人件費に充てさせていただきました。
人員が一人増えたおかげで活動に幅ができ、多くのことができました。ありがとうございます。
【使途②一時的な住まいの修繕・改修費として:(設定額)860,000円】
玄関の屋根および雨どいおよび玄関周りの改修に350,000円を使わせていただいております。
害虫の駆除および虫からの被害を増やさないための措置に110,000円を使わせていただいております。
その他、細かな修繕に120,000円を使わせていただいております。
合わせて、580,000円を使わせていただいております。
※物件の用途上の理由で写真での報告はできないことをご容赦ください。
本来、予定していた業者よりも安価でお願いできるところがありましたので当初の予定していた屋根の改修費よりも随分と費用を抑えることができ、概ね280,000円ほど余剰が生まれました。
余剰の分につきましては、今後生じてくる可能性がある修繕やなど今後の維持費に役立たせていただきます。
【使途③ひとのまの修繕・改修費として:(設定額)1,038,000円】
喫緊の修繕個所として、雨漏り部分の修繕、廊下部分の張替え、エアコンの購入を考えておりましたが、
雨漏りの箇所については、クラウドファンディング前にも見てもらっていたのですが、一冬超えたこともあって、改めて業者さんに見てもらったところ、「大きな工事をして完全に大丈夫にする」か「今の状態を凌ぐ工事にする」かという選択となり、支援いただいた金額ならびに予算を勘案して「今の状態を凌ぐ」という選択をしました。大きな工事となると金額が追い付かなかったからの選択であることをご容赦ください。
「今の状態を凌ぐ」という工事を選択したことにより、予定より予算が抑えられましてこちらには275,000円を使わせていただいております。(当初500,000円ほどの予定でした)
おかげで当面雨漏りの心配はございません。
エアコンにつきましては、別の助成金でエアコンの購入が可能になったため、そちらの助成金を使用しました。よって、今回ご支援いただいたお金からの捻出は行わずに済んだため、その分の余剰が生まれました。(エアコン購入・設置費用は200,000円ほど予定しておりましたが、そのまま余剰となりました。)
また細かな修繕、不用品撤去費用などにも、150,000円ほど使わせていただいております。
そして、最後に冒頭に示しました床の張替えになります。300,000円を上限に完了する予定です。
床の張替え費用が満額かかったとしても、310,000円ほどの余剰が生まれます。
こちらについても今後生じてくる可能性がある修繕や今後の維持費に役立たせていただきます。
【使途④手数料+税:420,000円(手数料)+42,000円(税)】
当初の予定は、目標3,500,000円に対し、かかる手数料と税を合わせて462,000円でしたが、目標を越えて4,213,000円のご支援を戴きましたので手数料と併せて510,615円が費用として発生しております。
【使途⑤ひとのまの家賃として】
クラウドファンディングの目標金額を達成した後、さらなる支援のお金の使い道として、今後のひとのまの家賃に充当させていただくこととさせて頂いておりました。
みなさまからいただいたご支援は以上の通り、活用させていただきました。
ご支援ありがとうございました。
【最後に】
この度はご支援いただきまして誠にありがとうございました。
多くのご支援によって多くのことができ、そのおかげで多くの「救われた」という声を聞くことができました。
ひとのまを初めて12年になります。
開所当時は「ただ家を開けているだけ」と、もし人が来なかったら来なかったで必要とされてない場所であれば、その時は潔くスパッとやめよう。
本当にそのつもりでした。
しかし、歳月が過ぎれば過ぎるほど必要な人は増え、いつしか多くの人にとって「なくてはならない場所」となりました。
そして、今では高岡市にとってなくてはならない場所にもなっている自負があります。
その証拠に毎週のように市を通じて「家がない、金がない、食べ物がない」、学校機関を通じて「気になる子がいる」、他支援機関から「受け入れてほしい」そんな話が続々と寄せられるからです。
さまざまな場所からさまざまな困り事が寄せられるわけですが、今ある制度では拾いきれないものも多く、その零れ落ちてきたものをひとのまで受け入れる。そんなケースに触れ続ける毎日です。
利用できる制度がないということは、もちろん受け皿となる「ひとのま」にも資金が流れて来るわけもなく、ただ、だからと言って「零れ落ちて来る困り事」を見てみないふりをすることもできないなかで、自分に何ができるかを考え続けた12年でもあります。
少し自分の話になりますが、
ひとのまを初めて以来、僕個人の年収は200万円いくかいかないかです。月にすると15万~20万円の間です。
40歳という年齢や家族を持っていることなどを考えると少し心もとないものです。
※一緒に家族を支えてくれる妻には感謝です。
きっと違うことを仕事としてやれば稼ぐことはできるのでしょうが、個人的に僕は寄付行為のつもりで、金額ではなく体を使って「零れ落ちて来る困り事」に取り組んでいくことにしました。
月に30万円稼いでるつもりで、その中から月に10万円分寄付したつもりで手取り20万円もあればいいか。
そんな感じです。
多くの困り事を目にするたびに、少しでも力になれたらいいなと思って勝手にやってることなので「好きでやっている」と言えばそういうことです。
そんな思いでやっている日々の活動に、多くのみなさんから多くのご支援をいただきました。
多くの金額が寄せられたことが嬉しいことは当然のことながら、より嬉しく感じたのは「自分が感じた問題について一緒に考えてくれる人がたくさんいる。」
そのことです。
「何アイツ、勝手にいいことしてる気になって。そのくせ金を助けてくださいって図々しい。」
そう思われていないか不安になることはしょっちゅうです。
しかし、多くの方のご支援により「そんなことないよ」と言ってもらえたような気がして、その部分でも多くの励みになりました。
「いつでもやめよう」と思っていた場所は、いつしか僕の中で「続けていかなければいけない場所」に変わっていきました。
そうなると、今以上に考えなければいけないことばかりです。
これからはますます多くの人と一緒に、今確かにある問題について取り組んでいかなければならないと感じています。
そして、今後はそんな動きをしていこうと思います。
また、これからも違う機会で助けを必要とするかもしれませんが、一緒に考えてもらえるとありがたいです。
ご支援いただいたみなさんにどのように返せるかはわかりませんが、しっかりとこれからも多くの人に必要とされる場所を続けることによって感謝の思いの代わりとして受け取ってもらえるよう頑張ります。
どうぞ今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございました。
2023年10月11日 宮田 隼