温かいご支援をいただき、誠にありがとうございました。
このたびは、1月7日に発生した中国・チベット地震への緊急支援プロジェクトに、早々のご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございました。
震源地に近い地域では電力と水道が断絶、最低気温はマイナス18度まで下がり、被災者の命をまもるために一刻を争う状況でしたが、連携団体を通じて支援を被災地に届けることが出来ました。また、発災から4カ月が経過した現在も、震災の影響で不自由な暮らしを続ける人々に支援を届けています。被災地に寄り添い、本当に必要とされる支援を続けることができているのも、皆さまからの温かいご支援のおかげです。誠にありがとうございました。
中国・チベット地震における主な支援活動
提携団体である中国公羊会のレスキューチームは救命(捜索)設備、破壊設備を持参したチームと共に、支援物資(毛布、防寒コート、暖房器具など)を積んだ車両5台も被災地へ向かい、2025年1月8日日本時間21時45分、大きな被害を受けたシガツェ市に到着し、支援活動を開始しました。その後の主な活動についてご報告いたします。
<捜索・救助支援>
地震発生から72時間の壁が迫るなか、レスキューチームは捜索救助活動を行いました。

捜索活動の様子
<物資支援>
被災地は標高約4,000mの高地に位置しており、特に朝晩の厳しい冷え込みが懸念されている状況でした。緊急支援チームは持参した毛布、防寒コート、暖房器具などの物資配布を実施しました。

物資支援の様子
集会所にも物資を届けたあと、テントに身を寄せていた被災者の方々のもとへと駆けつけました。
駆けつけたレスキューチームに被災者の方は「ありがとう。本当にありがとう。」と涙ながらにレスキューチームに話してくださり、その姿に、状況の過酷さを痛感しました。
レスキューチームは、
「この災害もいつかは終わる。それまで辛抱しよう。」
「どうか今日は少しでも早く休んでください。また数日後連絡するから、心配しないで。きっと大丈夫だよ。」
と、優しく言葉をかけ、冷え切った体を温められるよう、毛布や防寒コート、暖房器具などをお渡しし、必要な物があれば集会所に置いた支援物資も使うようお話ししました。
<被災した学校へ浄水器を支援>
今回の地震により、被災地の学校から「生徒たちの安全な水のアクセスがなくなってしまいました。既存の井戸水は非常な硬水なのでそのまま飲むことができません。浄水器があればこの深刻な飲み水のひっ迫した環境が改善できます。」といった要望を受け、ピースウィンズはさらなる支援として、被災地の学校の水環境の改善を目的に浄水器の支援行いました。

チベットの首都ラサの倉庫に到着した浄水器
無事に被災地にある最初の学校で浄水器の設置が終わると、すぐさま生徒たちが集まって来て、水を飲み始めました。最初は蛇口から飲み、次に水筒やコップを使って、生徒たちは美味しそうに水を飲んでいました。

この学校は地震により校舎が破壊したため、学校の近くにある青少年活動センターを簡易校舎および学生寮として利用しており、現在500人以上の生徒が生活しています。ピースウィンズはこの学校に浄水器を5台設置しました。残りの65台の浄水器はティンリ県やラツェ県の被災したほかの学校へ、順次届けられます。

設置した浄水器の周りに集まる児童たち
被災地はまだまだ生活再建の最中ではありますが、私たちはこれからも被災された方々に寄り添い、必要な支援を続けていければと思っております。
活動の詳細は、中国・チベット自治区 地震 緊急支援の特設ページにてご覧ください。
このたびは、温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。皆さまには引き続き、ご関心をお寄せいただき活動を見守っていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
















