ツバル人環境活動家ティロウさんをCOP20に参加させたい
ティロウさんが伝えたいツバルの現状とは?
みなさんこんにちは、ツバルオーバービューの遠藤です。多くの皆様のご協力のお陰さまで、開始から1週間ほどで目標額の半分のご支援をいただきました。本当にありがとうございます。
ご支援を検討されている方から、ティロウさんは一体何を訴えたいのか?という質問をいただきましたので、ここに整理してみます。
9つの島に分散して住んでいるツバルの人々は、現在のサモア近海の島々から1000年ほど前に移り住み、自給自足の生活を営んできました。
[ブレッドフルールの実]
新しい島を求めて漕ぎだしたカヌーにはココナツの実が積まれていたそうです。その他にも、バナナ、タロイモ、ココヤシ、ブレッドフルーツなどを持ち込んで育て、魚や貝類などの海の幸も貴重な食料であったと考えられます。また、飲料水は島の地下に雨水が溜まってできるウオーターレンズと呼ばれる地下水を利用してきました。
[昔からの井戸、使われていないが手入れは行き届いている]
1900年以降、ツバルでは様々な異変が起こってきました。当団体が2006年より行っている1万人の国民全員のインタビューと写真撮影を目指すプロジェクト「ツバルに生きる一万人の人類」のインタビューを通してわかってきていることを年代を通して列記してみます。
- 1900年初頭 タロイモ畑で異常が見られるようになってきた
- 1900年中頃 地下水が塩水化して飲めなくなってきた
- 1900年後半 大潮の満潮時に島の低い部分が水没することが増えてきた、同時に島の海岸線の浸食が始まった
- 2000年初頭 小島の水没が確認される、干ばつ被害が発生する。
というような状況が確認されています。インタビューを裏付ける状況もあり、ツバル国全域の9つの島、特に6つの環礁島において、ほぼ同時期に同じような異常が発生していたと考えています。
[ニウタオ島の巨大なタロイモ畑]
もともと土がない土壌で始めたタロイモ畑は地上から2mほど珊瑚礁を掘り下げて、そこで、砂と枯れ葉や残飯などを混ぜ込んで腐葉土を作って芋を育てていました。1900年以前は地面を2m掘下げるとウオーターレンズ層の表面に到達できたようで、雨水を使った半水耕栽培のタロイモやプラカ芋を育てることができたのです。
[ヌクラエラエ環礁でのタロイモ被害]
しかし、1900年以降、タロイモの育ちが悪い、葉が黄色くなってしまう、などの異常が発生します。原因として多くの長老がウオーターレンズの塩害があると語ります。また、地下水の塩害は飲料水にも当然影響を及ぼしました。
[サンゴの破片でつくった雨水タンク]
地下水が飲めなくなってから、天水(雨水)利用が始まり、その当時作られたサンゴの破片でできた雨水タンクを今でも見ることができます。しかし、その後、干ばつも頻発することになり、雨水も手に入らない状況が発生することも増えてきています。
[2011年、大規模な干ばつの際の水の配給の様子、人家族にバケツ2杯が配られた]
自給自足をベースにした暮らしにおいて、食べ物と水が無い。という状況はまさに死活問題です。その上陸地が削られていく、、、主に削られるのは沿岸部ですが、そこは椰子の木が植林されている場所でもあり、侵食による椰子の木への被害は大きなものです。特に、家族代々その土地を所有している者にしてみれば、土地とともに食料資源も失ってしまうため、問題は更に深刻なものになります。。
[フナフチ環礁ファレフェケ島の侵食被害]
隣国のフィジーにある南太平洋大学のパトリック・ナン教授の見解では、2020年〜2030年にかけて、ツバルをはじめとする海抜が低い環礁島は、人間の居住に適さない環境になるだろうと予測しています。
なぜ、このようなことになってしまったのでしょうか?
ティロウさんは、まず、ツバルではこのような異変がおこっていることを、沢山の人に知ってもらいたいと考えています。そして、この原因は何なのか?どうすれば治すことができるのか?その答えを見つけたいと望んでいます。
リターン
3,000円
ツバルの美しい風景や、海面上昇の被害などを紹介するフォトカード。6枚セット
- 支援者
- 21人
- 在庫数
- 完売
10,000円
ティロウのおじいちゃんの出身国のキリバス共和国クリスマス島から直筆のクリスマスカードを送ることができるカードセット
- 支援者
- 18人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円
ティロウさんの直筆の感謝状に加えて、彼女がペルーで選んだおみやげをセットにしたプレゼント。
- 支援者
- 5人
- 在庫数
- 完売
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