アフリカの留学生を東京外大へ!日本とアフリカの交換留学を続けたい。
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寄付総額

2,680,000

目標金額 1,500,000円

寄付者
303人
募集終了日
2025年1月10日

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2024年12月24日 08:00

みんなの力でアフリカの留学生を日本へ!(京都大学・高橋基樹教授からの応援メッセージ)

高橋基樹

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・教授

 

 日頃、アフリカにかかわる教育や研究について意見を交換し、助け合っている東京外国大学現代アフリカ研究センターの皆さんが、アフリカからの留学生の招へいのために、3回目のクラウドファンディングを行うと聞き、これは応援しなければと思って筆をとりました。私の知る限り、日本の国立大学としてアフリカの学生を呼ぶためにクラウドファンディングを行ったのは、東京外国語大学が初めてです。今回も是非成功してほしいと願っています。

 

鴨川のほとりにて

 

そもそも、なぜアフリカから留学生を日本の大学に呼ばなければならないのでしょうか?いろいろな理由が考えられますが、それは大きく2つに分けられると思います。一つはアフリカのため、いま一つは日本のためです。

 アフリカのため、特に発展のために、アフリカ人の留学を日本に呼ぶべきだというのは、この文章をお読みになっている皆さんも思い浮かべたことがあるのではないでしょうか。アフリカにも大学があるのは知っているけれど、きっと歴史がまだ浅く、教員も未経験で施設や機材も貧弱だろう。だから優れたアフリカ人の学生を日本の大学に留学生として呼んで、十分な大学教育を受ける機会をもってもらうべきだ。彼ら・彼女らがアフリカに帰って優れたリーダーになることがアフリカの将来に役に立つことだ。このような考え方は、欧米先進諸国でも広く共有されていますし、常識的な意見でしょう。

もうひとつ、アフリカは、国連の予測によれば、21世紀の後半には人類の4分の1,22世紀の初めには4割近くをかかえると予想されています。今後は、アフリカといういちばん多くの人口をかかえる大陸で、社会を支える知識層や指導者がどのような人びとであるかに、アフリカ諸国の人びとばかりでなく、人類全体の運命がかかるようになっていくでしょう。とりわけ、常に大陸のどこかで紛争がおこってきたアフリカでは、平和を保つ心とわざを知る人びとがたくさん育っていかなければならない。そのために平和主義を憲法に掲げる日本、特に東京外国語大学での学びはとても役に立つと思われます。

 

マダガスカルのアンタナナリヴ大学日本語教室にて

 

しかし、ここまでの話では、アフリカから皆さんが貴重なお金を拠出して留学生を呼ぶべき理由付けとしては十分ではないと思います。まず、日本の大学人としてあからさまな話をさせてください。現在でも日本はその人口の半分足らずが50歳以上という、世界で最も老いた国であり、若い人は減るばかりです。これから21世紀を通じて日本の人口は4割減少すると予測されています。何もしないでいれば、日本の大学への入学者もおなじように減っていくことになるでしょう。そうすると多くの大学で教育や研究が立ち行かなくなってしまいます。日本の大学が生き残るために、むしろ留学生を必要としているのです。その際に人口の半分が20歳未満というアフリカは当然有力な招へい先となるべきです。多くの大学が「遠い」「馴染みがない」「対応が大変そうだ」と理由を付けてアフリカからの留学生受け入れに踏み切れないなか、東京外国語大学による積極的な取り組みは高い評価に値します。

 

ガーナ大学アジア研究センター長と大学食堂の北斎の絵の前で

 

アフリカからの留学生を呼ぶべき理由の議論はまだここでは終わりません。私はギフテッド(特別に高い知的能力を有する人)についての学問的議論については、門前の小僧以下の知識しか持ち合わせませんが、欧米諸国のいくつかでは、ギフテッドの概念を学校教育制度に公式に取り入れている場合もあるのだと聞きます。もし、ギフテッド、あるいは生まれながらに優秀なこどもが実際にいるとし、そして、そのようなギフテッドたちが古来からの人類の知恵や学問の発展、科学技術の進歩に大きな役割を果たしてきたとするなら、子どもが減っていく日本の大学がそうした知的な発展・進歩に参加していくためには、できる限り外にむかって留学生の門戸を戦略的に広げるほかはありません。

同じく国連の予測によれば、22世紀の初めには、新生児の半分弱はアフリカで生まれるとされています。おそらくギフテッドは地域や民族に関わりなく生まれるのでしょうから、ギフテッドの半分弱もまたアフリカで生まれることになります。その時代に細々としかアフリカの留学生を呼べていない老いた国の学問の先行きが明るいはずがありません。

 世界で自らの国を、他者を排除しつつ強くすることを掲げる風潮が強まっています。日本も例外ではありません。他方で、国の政策によって奨学金を増やし、アフリカからの留学生を増やすべだとのもっともな考えもあります。しかし、今日のような財政の硬直化とひっ迫の状況では決して十分に資金は増えません。結局、民間の皆さんが主体となって社会全体として、アフリカからの留学生を、将来に向けて増やしていくしかないのだと思います。その意味で、東京外国大学のアフリカ人留学生招へいのためのクラウドファンディングには歴史的、先駆的な意義があるのだと考えています。

みなさんの力で、東京外国語大学を応援し、多くのアフリカ人留学生の来日を実現しましょう!

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