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九五式軽戦車改造ブルドーザーの履板修理見積りをお願いしました!
11月某日、自衛隊をはじめとする「装軌車両」の履板やスプロケットホイール等の補修作業を得意とする神奈川県の「南里製作所」様に御殿場某所の補完ヤードにご来訪頂きました。
もちろん、80年間に渡り実働してきた為にすり減って、現地現物補修を繰り返した九五式軽戦車改造ブルドーザーの履板の補修作業のお打ち合わせのためでございます。
履帯ピンはすり減って痩せてしまったオリジナルは、昭和50年ごろに交換されてた模様。しかし、直径が同じなまくら鉄(焼き入れされていない素材)をしようしたので、引っ張られてW型に曲がった履帯ピンを引っこ抜くのに一本一時間掛かったとのこと(カマド自動車Oメカニック談。
この曲がりのために5mmくらい遊びが出来ていて、履帯の穴も楕円系に2~3mm伸びているのでスプロケットホイール(起動輪)に噛み合いが悪くなっています。加えて履板本体のスプロケット噛み合い部分の擦り減りもあって、非常に状態は悪いです。
ポーランド製の複製履帯と、米国射爆場からの回収オリジナル、そして現物と比較しながら修復方向を検討する南里製作所様。61式戦車から10式戦車まで補修作業に関わるプロだからこその、長年の経験と勘が物言う世界です。ハッキリ言って普通のクルマ屋では履板と履帯ピンの遊びの数値なんて全く判りません!
これから数週間掛けて、南里製作所さまの社内で職人さんの打ち合わせを経て修復見積が出て参ります。一個一個の作業の大変ですが、何せ枚数が多いので見積もり金額を想像するだけで怖い気がします・・・やはり装軌車両の運用はメーカーさんの技術と、運用の整備・補修技術、そしてお金が掛かるということを実感します。
このお見積りが出て来たところで、修復費用の単発クラウドファンディングを実施したいと考えております。おそらく年明け早々の実施となると思いますので、皆様には情報拡散へのご協力をお願い致しますm(__)m
実行者:小林 雅彦