セラピードッグのご紹介②

■ラフ・コリーのマールをご紹介します

2頭目のご紹介はラフ・コリーのマール。

「名犬ラッシー」という1950年代～60年代にかけて世界的にヒットしたTVドラマがありました。日本でも放送されて大人気になり、ラフ・コリー＝ラッシーだと思っていた子どもたちもたくさんいました。また、1990年代には「世界名作劇場」でアニメ化もされているので若い方にはこちらの方が有名かもしれません。放送当時は人気の犬種で見かけることも多かったのですが、長毛種の大型犬でメンテナンスが大変ということもあり最近は見かけることも少なくなりました。

 

マールは富士山の麓の山中湖畔の有名ブリーダーの元で生まれました。ショードッグの繁殖を手掛けるブリーダーで多くのチャンピオン犬を育てています。

 

そんな立派な実家を持つマールですが、残念ながら生まれながらに左目に障害を持っていました。縁あってマールを迎えたのは6ヶ月の頃。仔犬の頃からおっとりとした優しい子で障害を持っていてもセラピードッグとして働ける子だと判断して迎えました。障害があっても犬たちは誰も気にすることなく接してくれます。それは人に対しても同じことです。今は虹の橋を渡ってしまった先輩たちやエースにかこまれてスクスクと育ちました。写真を比べてみると随分立派になりましたね。

 

 

片目がないことで不自由はそれほどないようです。返って障害をもつ犬がセラピードッグとして活動をすることが人も励みになることがあります。今年、マールも7歳になりました。中年の働き盛りです。今は当会のセラピードッグの要として様々なところで働いてくれています。

 

もともとの“天然ちゃん”の性格は変わりませんが、これからも「とちぎアニマルセラピー協会」の先輩たちに続く看板犬としてかわいがってください。