日本文化の絵柄を花でアートに！京都に咲くフラワーカーペット

図案の下絵拡大作業を行った。

後日、作業の写真を見た、メンバーのご主人の感想「地味な作業やナア〜」

 

「花かるた」の図案を12ｍ×12ｍ大に拡大する実に地味な作業である。

 

今時拡大コピーという手があるのだが、当然街のコピー屋さんでは間に合わない大きさ。大型コピーを請け負ってくれるところで見積もりをすると、約100万円！

 

ダメダメ！とんでもない！

やはり、手作業でやるしかない！　18年前と同じ手法でやることになった。

 

広い場所のある花市場のスペースを借りてメンバーが集まった。

まず、ロールの茶紙を寸法に切り分けるところから始める。

準備が肝心！ということで、名誉理事の先生自ら、同じサイズの机を集めてきて並べ、それぞれの机の足のネジを調整して微妙な高さもキチンと揃えてくださった。道具も大事！金属製の長いスケーラーを使って正確に線を引いていく。

 

ちょっとした準備をいい加減にして先を急ぐと、誤差や失敗が生じてしまう。
大切な教訓です。

 

タテ×ヨコ　110×330 の茶紙に50㎝置きに線を引いてマス目をつくり、この紙を５枚並べて１枚の絵のためのパーツとする。さらにこのパーツを５枚つくり、重ねて大きな全体の図柄にするのだ。

始めは中々作業に慣れずに曲がったり、測り間違えたり・・・

でも、だんだんとみんなの息も合ってきてスムーズに進む。

端と端で二人がメジャーを持ち、みんなで並んでラインを引く、50、100、150、200、250、300㎝担当、と横並びでマーキングしていくのだが、メジャーも歪むので、息が合わないとうまく引けない。

目を凝らして数字を追うので、目も疲れてきて定規の数字を読み間違えたり・・・周りの方に突っ込まれて「わー！」ってなってみんなで笑ったりしたのも楽しい。

こうして、午前中いっぱいかかって下絵のための下準備を行った。

 

午後からは、マス目のできた紙を５枚並べて１つのパーツの図案を描く。

小さい元絵にもマス目を書き、それを５０㎝のマス目に拡大して写していく。

これはもう絵心などではなく、拡大したマス目のどのあたりに線があるかという正確な位置の把握と、根気が必要な、正に地味な作業。

かなり集中して頭がくらくらしてしまうほど。

もう一度、全体感の調整、修正をしたら、サインペンでしっかりと本書き。

これを５パーツ完成させ、５つの図案を組み合わせて全体の図案に組み上げる。

 

みんなで一致団結！励ましあって仕上げ、いろんなところが痛くはなったが、達成感は清々しく又とない経験になった。

 

こうした地味な作業の積み重ねで、当日の華やかな作品の完成になると思うと、ワクワクする気持ちが高まった。