タイトル:

秘境の地の100年先を見据える小原ECOプロジェクト代表
福井人:國吉 一實さん
会える場所:勝山市

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山を越えてその奥の谷あいにひっそりと佇む秘境、小原集落。
建物は平地に建てるもの、という常識を覆すくらいの急峻な斜面に民家が建ち、手入れの行きとどいた少しの土地と周りを取り囲む山々が季節の変化を敏感に感じさせてくれる。

住んでいる人はわずか2世帯2人。
しかし小原ECOプロジェクトの活動によって、平成23年度には1年間でのべ1200人が訪れた。長期滞在・短期滞在のボランティアの学生や若者、エコツアーの観光客、視察にくる行政や大学の人など、県内・県外、果ては海外の人も。
「今日はどんな人がくるのだろう?と。いろんな人に関われる。」と、代表の國吉一實さん。

小原ECOプロジェクトが発足したのは平成18年。
当時の住民は5人で、集落を出た人を含めてもほとんどの方が高齢というのもあり、数年後の「廃村」も仕方がないという雰囲気が漂っていた。そんな折、國吉さんが小原生産森林組合代表組合長となり、なんとかしようと一念発起。聞き取りや会議を重ね、地域の方々の思いを汲みとり、100年先も集落が残り続けられるようなマスタープランを作成した。

今はそのマスタープランに沿ってエコツアーや景観整備などを行っている。
古民家は福井工業大学の学生を中心としたボランティアで修復され、集落を訪れる人の宿泊場所となっていたり、その修復作業自体に注目を集める。
「初めは自分たちだけで活動しようと考えていたんだけど、豪雪で民家が壊れて限界を知って。外部の人を入れないと活動できないと思うようになった。」修復された民家は今年で7件となった。

住んでいる人、もともと住んでいた人、そして全くの外の人の手によって集落の景観は維持されている。
小原の集落は、たとえ住んでいる人が少なくなっても、外から地域を想う人がいれば地域は存続し続けるということを伝えてくれる。

(取材・執筆: 松本 かおり)


≪参考≫
小原ECOプロジェクトWeb
http://ohara-eco.jimdo.com/

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