タイトル:ひだまりの店を生んだビッグダディ
福井人:野尻 章博さん
(田原町商店街振興組合理事長)
会える場所:福井市

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―このお店、何を売っているんだろう?―

田原町商店街の一角に、一店変わったお店がある。
店の名前は「たわら屋」。
平成16年に空き店舗を活用してできた店で、他の商店と比べるとその歴史はまだ浅い。しかし、この「たわら屋」が今、人と人をつなぐ架け橋として、なくてはならないものになってきている。

「大学がそばにありながら遠い存在だった。」
そう話すのは、田原町商店街のリーダー、野尻章博さんだ。
年々さびれていく商店街を目の当たりにし、何とかしたいという思いのもと、福井大学の教授に話を持ちかけ、今のたわら屋をオープンさせた。

たわら屋の魅力は何と言っても、お店を動かしているのが学生という点だ。学生は店に常駐し、お客さんを迎え入れる。中のデザインや飾りつけも学生によるものだ。彼らの感性が取り入れられている居心地の良い店内では、様々な活動が展開されている。
普段は、来てくれた人にコーヒーやお茶を提供するカフェの顔を持つが、曜日によっては違う顔を持つ。ある時は地域住民の手作りワンコインランチが食べられる食堂に、またある時は色えんぴつ教室に。さらに、展示の場として地域住民の作品のアートギャラリーになったり、手作りアクセサリーなどを売る雑貨屋さんにもなったりする。この空間に、若者からお年寄りまでたくさんの人が集まるのだ。

学生との連携をスタートさせた当初は、商店街のみんなの目線が冷たく、なかなか受け入れてもらえなかった、と野尻さんは苦笑いする。
でも、現在は学生と一緒にやるのは「当たり前」。住民や商店街の人にとって、学生は商店街の新しい担い手として必要な存在になった。野尻さん自身もたわら屋の生みの親として、学生を力強く支えている。この活動を一生通して続けていきたいという言葉に、田原町商店街への熱い気持ちが伝わってきた。

食べ物を売っているわけでもないし、家電を売っているわけでもない。でも、そこに住む人々にとっては必要なお店。そこに行くと、心がポカポカする。
「あたたかさ」を配るお店、たわら屋。今日もたわら屋は人と人とをつなぐひだまりの場であり続けている。

(取材・執筆:東 優希)


≪参考≫
たわら屋 Web:http://www.geocities.jp/tawaraya2006/
たわら屋DAILY (ブログ):http://tawaraya04.blog67.fc2.com/

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