"お元気"情報の共有で高齢者が安心して生活できるまちづくりを！

皆さんこんにちは！黒須久美子です。

 

クラウドファンディングもあと19日となりました！目標金額も半分に達しました！ご支援くださった皆様に心より感謝いたします。あと19日、頑張ります！またこの貴重な機会を使わせていただき、久賀島の魅力を沢山お伝え出来たら嬉しいです。

 

 

今日はご支援くださった方から具体的な資金の活用方法などを載せたらどうだろうか？と、ご質問兼アドバイスをいただきました。私のプロジェクトにご興味を持ってくださり、本当に嬉しいです。

 

今回は、私がご高齢者の見守りをしようと思ってから、今回の「見守り支援ネットワーク」へたどり着くまでの経緯、そしてご支援いただいた資金をどのように使わせていただく予定なのかと言うことについて説明をさせていただきます。

 

久賀島は高齢化率が現在57％（2019年11月）と非常に高く、ご高齢者の為に何かしたいという気持ちは常にありました。ご高齢者の見守りをしようと思った時に、先ずは全国的にどの様な取り組みがされているのかと言うことを知るため、様々な文献を読んだり、見守りサービスについて調べたりしました。

 

現在、日本で行われている見守りサービスは大きく３種類に分かれることが分かりました。

 

ひとつは家の中にセンサーなどを設置するもの。

ご高齢者が動く、ポットなど電化製品を使う、扉の開閉をするなどした際にセンサーが感知し、一定時間センサーが反応しない時にご家族にお知らせするというもの、

 

二つ目がご高齢者にスマートフォンや携帯電話などを持たせ見守りにつなげるもの。

例えばGPSを利用して位置情報を確認する、もしくはスマートフォンを利用した際にお元気情報がご家族に通知されるなど。

 

三つ目がご高齢者に自らお元気情報を発信してもらうもの。

見守りセンター（地域包括支援センターや老人ケア施設など）に直結したスイッチを押してもらう、電話をしてもらい音声ガイドなどでお元気かどうかを入力してもらうなどでした。

 

まず、センサーを設置するタイプはご家族がその設置会社に申し込みをし、月々の利用料を支払わなくてはいけません。ご家族の経済的負担が増えるうえ、ご家族は遠方に住んでいらっしゃる方が多い久賀島では緊急時の対応には時間がかかること、そもそもサービス対象外地域である可能性が高く利用は難しいと思いました。

 

そしてご高齢者にスマートフォンを持ってもらう、ご高齢者自らがスイッチや電話などでお元気をつたえるということは、携帯電話やスマートフォンを常日頃から持っていないご高齢者、特に認知症のご高齢者には大変難しいと感じました。

 

多くのことを忘れてしまいがちな認知症の方に、携帯を持って外に出る、毎朝電話をするなどはとても難しいです。

久賀島のご高齢者には現在あるサービスの利用は難しいと思いました。

 

 

しかしながら、現在都会で利用されているハイテクな資源は利用ができなくても、ずっとずっと以前から築かれてきた久賀島の人々の日頃からの互助による見守りは、ハイテク機器以上に素晴らしいもので、この素晴らしい日常的な支え合いを利用して、もっと効率的に見守りができないだろうか、という思いに至りました。

 

たまたま、知り合いが同期会をするので都合を知らせて欲しいと、スケジュール調整アプリでお知らせをくださり、その時に「これは使える！！」と思いました。

 

このアプリは無料で使用できスマートフォンだけでなく従来の携帯電話でも利用できるため、島の多くの方たちがスマートフォンを持たなくても直ぐに導入できると思いました。そして、初めに考えたものが横軸に見守りが必要な方（ご高齢者）の名前の羅列をし、縦軸に日にちを設定。1ページで管理するものでした。

 

 

ただ、この方法は誰が見守りをしてくれたのかと言う情報が分からない、誤操作があっても確認が取れない、と言う問題がありました。

 

そこで、このアプリを開発した会社に電話し、相談させていただきました。

無料のアプリであるのにもかかわらず、会社の方は大変親身になって相談に乗ってくださり、お一人お一人のページをリンクさせてみるというアイデアをいただきました。それで今後使用する予定の下のような形が出来上がりました。

 

しかしながら、リンクページが増える（見守りをする方が増える）と、従来の携帯電話では画面が小さくて扱えません。そこで、見守り支援をしてくださる方が、誤操作なく、持ち運んで使えるようにタブレット端末が必要になったのです。

 

 

先ずは皆さんからいただいたご支援でタブレット端末を15台購入する予定です。見守り支援をしてくださる方が一台ずつ持ち、ご高齢者がお元気なのを確認できた際にアプリ内で支援員みんなに知らせることができます。

 

皆様からのご支援で購入するため、購入したタブレットが「思っていたように使えず無駄になってしまった」ということが無いよう、実際に自分でデモ機を購入し、使ってみる必要があると思いました。

 

実はそのタブレット端末の選定にはとても時間がかかりました。

久賀島は多くの通信サービスの利用エリア範囲外にあるため、利用できる通信会社はD社かA社しかありません。

 

もっとも通信状況が良いと言われるD社の回線を使う格安SIMカードを試しに購入しました。同時に安いC国産のアンドロイドタブレット端末を購入（写真左）したのですが、C国産のタブレットではD社のSIMカードが使えませんでした（涙）。C国産のタブレットは使えるSIMカードが限られているようです。

 

私自身は仕事ではA社の物を使っているのですが（写真中央）、A社は中古品でも値段が高く、予算を大幅にオーバーしてしまいます。そのため、それよりも安価である国産の中古品のアンドロイドタブレットを購入（写真右）してみました。試してみたところ、こちらは非常に快適に使用できることが分かりました。

 

写真は8インチのものですが、支援員の方の中には老眼の方やタブレット初心者もいるため、皆様からのご支援では一回り大きい同機種の10インチタブレット（左や中央のものと同じサイズ）を購入する予定です。

 

 

また、郵便配達員やタクシー運転手など、見守り支援員の何名かはタブレットを常時持ち歩く必要があります。落下による破損防止のため画面保護シールとケースもそれぞれ準備させていただく予定です。

 

D社の回線を利用する格安SIMカードを端末の台数分15枚とデータ通信のみの通信料1年間分、およびウィルスのセキュリティー15台分にもご寄付を使わせていただく予定です。

 

見守り支援には村役場、駐在所、郵便局、診療所、マーケット（私の店）、農協、漁協、郵便配達員、宅配会社、デイサービスセンター、タクシー会社、フェリー、高速船、民生委員2～３名にお願いする予定です。

 

長くなりましたが、ご質問、ご意見などがありましたら、どうぞお知らせください。また、新しいアイデアやご提案などがありましたらご教授いただけましたら嬉しいです。

 

あと19日。目標金額に達することができますよう、ご支援の程どうぞよろしくお願いいたします。