バイオイメージングで細胞の中を覗いてみよう

 百聞は一見に如かず！〜細胞の中を実際に覗いてみよう〜

 

 

｜｜担当教員：新井 敏(ナノ生命科学研究所）

 

｜｜バイオイメージングとは

私たちの体は、数十兆個の細胞からできています。その1つ1つの細胞の中で起きていることを知ることは、病気の原因を突き止めるため、更には、病気を効果的に治療するための薬を作るためにも重要です。しかしながら、細胞1個は、髪の毛の太さの数分の1程度で、このミクロの世界は通常の顕微鏡では見ることはできません。そこで、細胞の中に極小の光る物質(色素や光るたんばく質)を送り込み、顕微鏡に光源を搭載して、細胞を光らせて観察します。この技術全般はバイオイメージングと呼ばれ、光を使った技術を特に蛍光イメージングと呼びます(関連技術は、2008年、2014年のノーベル化学賞受賞)。

 

 

｜｜本プログラムでは

細胞の中に送り込む光る物質"分子スパイは、細胞の中の見たいものだけを認識して光る性質(センサー機能)を持っています。本プログラムでは、特に、生命活動の燃料とも言われるアデノシン三リン酸(ATP)を検出するセンサーを使います。このセンサーが、試験官の中で光る様子から、細胞の中で光る様子の顕微鏡観察まで、バイオイメージング技術を体験できます。

 

 

｜｜体験できる内容

１）バイオイメージングとは何か、簡単な説明
２）試験管の中で、光るセンサーを触ってみよう
３）実際に細胞の中のATPを共焦点顕微鏡で観察
４）（おまけ）ナノ粒子を使った新しいがん治療のデモ