金沢大学生の一人ひとりが安心して使えるトイレを少しでも増やしたい

プロジェクト公開5日目にして、皆様のご支援のおかげで、目標の30％を達成することができました。多くのご支援を頂き、誠にありがとうございます。また公開以来、貴重なご意見を多数いただいており、今後の活動の参考とさせていただく、重ねて御礼申し上げます。

さて、本学ではこれまでも学生生活の環境向上の一環として、トイレの環境改善について整備を進めておりますので、その経過をご報告いたします。

2017年度にトイレ機能改善計画を策定し、洋式化率を棟単位で50％以上を目指して取り組みを進めて参りました。2018年度から2022年度の5年間で、約1億円の予算を投じて延べ30棟（約150台）のトイレの洋式化を行いました。これにより、本学の全ての棟の洋式化率は50％以上となりました。

そして今年度、若手職員を中心とした新たなトイレ改善プロジェクトを開始しました。これまでは、トイレの改善をインフラ整備として捉えていましたが、本プロジェクトでは、ヘルスリテラシーの向上とフェムテック研究推進を目指す「思考するトイレ空間」プロジェクトとも連動して、トイレの洋式化に加え、ダイバーシティに関する情報発信の取り組みや、実際に利用する学生の声・思いも取り入れた共創型の環境整備を進めていくこととしました。

5月に、在学生に向けて「トイレ環境に関するアンケート」を実施したところ、約1,000名から回答が寄せられ、特に「洋式化」、「老朽化した床の張り替え」に改善の要望が多いことを再認識しました。そこで、近年整備された建物のトイレ環境も踏まえて、「明るく、清潔で、機能的なトイレを一箇所でも多く」をコンセプトに、まずは、角間キャンパス北地区にターゲットを絞り、学生の利用頻度の高い低層フロアを優先的に整備する新たな2年計画を立案しました。

9月には、自己財源500万円を投入して2棟のトイレの改善を実施しており、学生の皆さんからの投票で張り替える床の色を決定するなど、リニューアル後のトイレ環境も高い評価を得ています。このほかにも、2棟のトイレの改善を進めており、11月中旬には工事が完了する予定です。

また、トイレ改修に限らず、学生の食生活の向上を目指し、地元水産業者とコラボした自動販売機の設置や、6つのブースからなるフードコート「ナカフクリ食堂」をオープンさせるなど、「学生ファースト」を念頭に置いた、新たな一歩を本学は踏み出しています。

このように、本学としても着実な改善を進めているところですが、一人でも多くの学生に、一日でも早く快適な環境を提供するために、多様な財源の一環として、本クラウドファンディングプロジェクトを公開し、300万円を第一目標に寄附募集を開始しております。

金沢大学生の一人ひとりが安心して使えるトイレを少しでも増やし、快適な環境で充実した学生生活を過ごすために、地域・社会の皆様からの温かいご支援を引き続き、よろしくお願いいたします。

自己財源によって9月に洋式化が完了したトイレ

近年新築整備された建物のトイレ