繁殖犬と生まれたパピーたち　2022/08/06

　将来盲導犬となるパピーたちは、当協会が所有する盲導犬の血統をもつお父さん犬とお母さん犬から生まれます。お母さん犬もお父さん犬も、それぞれのボランティアのご家庭で過ごしていて、パピーを産むためのお仕事が入ったときに当協会に来て、そのお仕事が終わるとすぐにボランティアのご家庭に帰ります。

　ボランティアのご家庭でお母さん犬は、約２か月の妊娠期間ののちパピーたちを出産、そして生後８週間、生まれたパピーたちと過ごします。

　健康なパピーたちを産み育てるためには、お母さん犬やお父さん犬の普段からの健康や生活状態が大切なことは言うまでもありません。繁殖犬たちのワクチン接種やフィラリア予防、ノミダニ予防、定期的な健康チェックなど、協会は繁殖犬ボランティアご家族とともに繁殖犬の健康管理に努めています。

　特に妊娠中や出産間近のお母さん犬は、事前のエコーやレントゲン撮影でお腹にいるパピーたちの数を事前に把握して、緊急の場合には獣医師と連携して、動物病院での帝王切開などにも対応し、お母さん犬が無事出産、育児ができるよう、またパピーたちが無事生まれるようサポートしていきます。　

　そして、産後のお母さん犬は、育児をするという大切な仕事があり、パピーたちが離乳食を食べ始めるころまでは、健康状態に特に注意しなければなりません。また、生まれたパピーたちも、生後８週目までに体調を崩すこともありますし、緊急の手術が必要となることあります。

　お母さん犬の繁殖犬ボランティアご家族は産後のお母さん犬と、生まれたパピーたちの健康状態を常に把握し、健康に過ごせるように日々のお世話を担ってくださっています。そして協会スタッフも将来盲導犬となるパピーたちが健康に成長できるよう繁殖犬ボランティアご家族をサポートしています。

　お母さん犬、お父さん犬、そして生まれたパピーたちが健康で過ごせるよう皆様のご支援よろしくお願いします。