閖上クラフトエイド2015は、4月26日、皆様のご支援ご協力のお陰さまを持ちまして、無事に終えることができました。心より御礼を申し上げます。


当日は、同時開催のゆりあげ港朝市の開市時刻より2時間遅れの午前8時に、ウッドデッキステージで行われた山中七ヶ宿太鼓保存会源流の皆様による和太鼓演奏と同時にスタート。

宮城、山形、福島、岩手からご参加いただいた出店者の皆様とともに、快晴に恵まれた穏やかな天候の中で、被災地で復活した名物朝市との連携開催で、それぞれの相乗効果の中での運営がそこそこは叶えられたものと実感しています。
 



午前9時にはシンガーソングライターの丹波恵子さんのライブステージが行われました。

午前11時jからは、日和山にて新しい桜の苗木の植樹を行いました。



山形県指定特別天然記念物である、樹齢1300年を誇る名木「薬師桜」の2本の苗木を、財団法人日本さくらの会よりのご協力にてお分けいただき、植樹をさせていただきました。

土壌改良のために、以前ここにあった桜の木を炭焼にしたものを根元に巻くという、独自の仕上げを参加者全員で行い、記念のプレートを設置いたしました。



 

閖上クラフトエイドは、昨年6月にふとした事がきっかけで、日和山で伐採されてしまった、津波に耐えながらも生き長らえてきた2本の桜の木との出会いによってスタートしたイベントです。
この木を前にして「この木をリメイクしてどのように生き還らせよう・・?」
このイマジネーションの起こりを発端として、歩みを始めることとなりました。
そのプランニングの過程においては、様々な出会い、また教えや気付き、時には叱責もありながら多くの学びを、企画に共感、共鳴いただける方々とその想いを共有できたことと総括しています。
被災地は、とてもデリケートな場所とコミュニティが混在するところでもあります。自分は、仙台が第二のふるさとであるとは言え、現地の皆様にとってはよそ者という視点が先行されてしまうことは、言わば自然の原則であるものでしょう。
そのようなことを十分に承知した上で物事をスタートする心を持つ必要性が、絶対的に不可欠です。しかしながら、閖上、そして名取市の皆様は私たちに好意的に導きを与えてくれました。本当なら自らのことで精一杯で必死になって生きているはずの地元の皆様からのお力添えを存分に賜り、そのことについてはきっといつまでも忘れることはありません。
ゆりあげ港朝市協同組合の名物親分である、櫻井広行理事長と初めてお会いした時に、私にお話してくれたことが今も鮮明に頭の中に残っています。


「我々は、自己責任の中でこの地を愛し、この地に住んでいる。だから地震が来たって津波に襲われたってこれは自己責任の範疇なんだよ。それなのに、我々はタダで仮設住宅に住まわせていただき、支給品をいただき、朝市も復活させてもらった。こんな幸せな人間はいない。私たちは被災者ではあるけれど「被害者」ではない。それを履き違えることなく、これから私たちは、そのようなお世話になったことに対してどのようにお返ししていくのかを真剣になって取り組んでいかなければならない。そう思ってる」


私はこの言葉を向けられた時、あ、きっと閖上は大丈夫だ、という確信が自分の中で初めて生まれました。
私がこの地に導かれ、桜の木との縁をいただき、それを旧知のクラフト仲間たちがものづくりを生業とする者として相応しい復興の形を、県境などの距離感を障害とせずに取り組んでいけるものであることを、プランニングの過程の中で徐々に確信として固めることが出来、そして復活した朝市と一緒に大切なメッセージである「困難にあっても決して諦めてはいけない」を閖上の地で、閖上の作家の言葉で発信することができたことに、このイベントの存在価値が大きな一歩として叶えられたという実感を得ています。


約10ヶ月の中で、本当にたくさんの方々のご支援と励ましをいただきました。
ここに深く深く、感謝の念をお伝えさせていただきます。


☆ 一番最初に相談の電話をして、以後企画が固まってきた時に都度アドバイスをいただいてきた大切な仲間、青木ユカリさん。
☆ 桜の木の橋渡しと、閖上のことをたくさん教えてくれて、時には厳しい指導もいただいた、つながる木っとの佐藤ゆかりさん。
☆ 実行委員会で、たくさんの助けをいただいてきた石山由美子さん。
☆ 最初のプランニングから炭焼、植樹など大車輪のご協力をいただいた、七ヶ宿の白炭の佐藤光夫、円夫妻。
☆ イベントのプランニングをはじめ、数々のフォローをいただいた佐藤由紀さん。
☆ とても尊い出会いとなった閖上出身の2人のアーティスト、半澤由紀さん、松崎江里子さん。
☆ 閖上との交流に積極的に臨み、これから閖上の実体験を絵本にしていくプロジェクトを共にする照井博恵さん。
☆ 重病状態を押してイベントに参加してくれた阿部みさきさん。
☆ 特別天然記念物である薬師桜の苗木をお分けいただいた、財団法人日本さくらの会の金田聖夫さん。
その他、会場でのご協力をいただいたゆりあげ港朝市協同組合の櫻井理事長、柳屋さん、若山さん、閖上湊神社の伊東総代長と授与所の皆様、柳生和紙工房の佐藤ふみゑさん、閖上小学校保護者会代表の菊地麻理子さん、名取市、名取市教育委員会の皆様、エフエムなとり、エフエムいわぬまの皆様、ご取材をいただいた山形新聞社、河北新報社、朝日新聞社仙台総局、J-WAVE、NHK仙台放送局、東北放送の皆様、ユーメディアの門脇編集長、ポスター、フライヤーのイラストを描いてくれた七ヶ宿町の高橋さんの娘さん達、炭焼、和太鼓演奏でご協力いただいた七ヶ宿町の皆様、シンガーソングライターの丹波恵子さんとそのステージを支えてくださった飯尾美紀さん、朋子ママ、華麗を踊りで楽しませてくれたフラチームの皆様、そして、参加出店いただいたクラフト作家の皆様、

 

そして、何より、レディーフォーでご支援いただいた皆様。
 


閖上クラフトエイド2015は、無事に開催終了し、そして実行委員会はこの日を持ちまして解散いたします。


今後のビジョンにおきましては、これから時間をかけて多くの方々の意見を踏まえて、また新しい縁に巡り会えた時に前に進んでいけるものになれたらと漠然とながらもそのように思い描いています。
実際に、閖上でイベントを開催してみて、数点のどうしてもクリアしなければならない課題をいただきました。それを越えることができるという確信が、私の中で派生できるようにならない限り、まだ現時点では前に進むことは言えないものであると、自分の中でそのように決めつけています。


今後は、先述した閖上で自分が実体験した物語を絵本にして出版するプロジェクトを世に出していく活動を手がけてまいります。
その活動をはじめ、閖上クラフトエイドの精神と理念に基づく、主にアーティストへの活動支援、プロデュース、また閖上の日々の復興の姿などをこのページでもご紹介していきたいと思っています。


今度とも、どうぞよろしくお願いいたします。
皆々様のご多幸、ご活躍を心よりご祈念いたしします。


またどこかでお会いできることを、3月11日生まれの私として、楽しみにしております。


閖上クラフトエイド実行委員会
代表  横尾 和義

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