なんだかずっとコメントが書けなくて、毎日のそばにそっと置いておいちゃってたんだけど、そうこうしてるうちに目標額が2度も達成されて、しかも最終日になってしまったのでもう気兼ねなく大好きなきぐちとの思い出だらだら書きます。ひとまず、クラウドファンディング目標達成、おめでとうございます!!!

きぐちと最後にホテルクラスカで会いました。目黒のお洒落ホテル。いつもさびれた中華屋とかあやみちゃんちとか劇場で会ってたのに、なぜか最後めっちゃお洒落。私たちは新作CATFISHの稽古をしていて、きぐちは本番にも来てくれる予定だったのだけど、やっぱり来れなくなって、でもみんなに会いたいからって会場のCLASKAまで来てくれて、一緒にカフェオレを飲んだ。ホテルのスウィートルームでやる劇だったので、なんならベッドもあるしって事でお互い楽しみにしていたのだけど。

最後もやっぱり他愛ない話して、新作がどんなものになりそうかとか、入院してるとバニラアイス食べたくなるよねとか、蟹と歩くの事も話して。 その後、蟹と歩くでこーじがきぐちを演じる事になるのだけど、そのことをこの時のきぐちはまだ知らない。からだは大分辛そうだった。半分寝たような状態で、わざわざ会いに来てくれた事が申し訳なく、でもやっぱり会えて嬉しかった。またねーと言って別れた。

危険 とまず打ってから 険 を消して 口 を打つ。「危口」ってパソコンで打つのめんどくさい。きぐちの事は出会った頃からなぜかずっと呼び捨てにしてて(けっこう皆さん、危口君とかさんとか、ちゃんとつける)、ある日 俺は年上なのに、お前らよりけっこう上なのに、年長者を呼び捨てにするのかお前らは!この半グレ集団!と言われたそばから、危口って打つの面倒だから平がなでいいよね、きぐちー!と言ってきぐちに呆れられてからもうしばらく経つ。出会ってからずーっと面白い事しかなくて、めちゃくちゃ楽しかった。

きぐちとは一応同じ主宰という立場で(でもきぐちのほうがずっとすごい)、劇団のスタートもだいたい同じ時期だったし(でもきぐちのほうが年長)、はじめの頃は出るイベントだいたい同じで(過酷だったスペクタクルインザファームとか好き放題やりまくった吾妻橋DXとか)、作品にゲストで出てもらったりとか(SHIBAHAMAで百人斬りとか、ゴリラの写生大会とか)、 百人斬りの足りない時要因として数えられていたし(あいつらならまあ来るだろ的な)、Twitterの控えめなフォロワー数もだいたい同じで、なんとなく演劇界に入れてるようで入れてないところとか(でも今になってみるときぐちめっちゃ認められてる感ある!)、しょぼいとかちゃんとやれとかデクノボーとか言われがちなところも同じで、唯一の同期!的な感じを、私は勝手に抱いていた。(きぐちはどうだったろう?わかんない)

はじめて悪魔のしるしのチラシを発見した時、 悪魔のしるし?名前やばいいけてる。チラシの絵、お父さんが描いてる?最高。絶対に友達にならなくては!と思った。注文の夥しい料理店のチラシ。それからずっと、私は危口の事が大大大好きです。

本人の事も作品の事も悪魔のしるしの事も大好きで尊敬している気持ちは、生前から言いまくってTwitterに書きまくって本人は無反応というかちょっとうざったそうな変な顔をするのですが気にせず言いまくっていました。すべてにおいて上品なきぐちはなにかと図々しいわれわれから絶妙に距離を取ろうとしてくるけど、われわれが関係なく懐に入ってくるのでもうなかば諦めているって感じで、腕組みもせず腕をだらんとさせ、はいはいどうぞなすがままって顔をしながら、でも実際楽しそうにしてるよね?って視線を送ると、 また腕組みし、みたいな関係性でもって、愉快に仲良くさせてもらってました。

きぐちを遊びに誘う時は、めんどくさいけど3回くらい誘わないといけなくて、どれぐらいきぐちと遊びたいかどうかを試されてる感じもして、でもめっちゃ遊びたいのでしつこく誘うと、もそっと登場して結局最後までいる。最近は、遊びに誘ってくるのあやみちゃんかよんちゃんしかいない、どっちも快快じゃねえか!ガハハと言っていた。笑

われわれの劇場公演の打ち上げにはいつもいて、なぜかというとバラシをよく手伝ってくれていたからで(ありがたい&バラシてる時のきぐちイケメン)、その代わりってわけじゃあないけど、きぐちはあやみちゃんの車をマイカーのように思っていた事。笑。思い出すとくだらなくて笑える事ばかり、、

きぐちと言えばジーパンに下駄、メタルTシャツのイメージだけど、いつも全て使い込まれてきぐちに馴染みまくっており、服に着られるって事が全くなくてかっこよかった。ホームレスの人が服に着られてない感じに似てるんだけど、わたし的にまわりで一番のお洒落な人だと思ってました。シアタープロダクツのコートにも着られていなかった。すごい。

きぐちの周りにはいつもなんかかっこいいデキる大人たちが集まっていて、みんなそれぞれガッツリ仕事もあるのに面白い事への興味が常にあって、きぐちを中心に遊び尽くそうとしている人たちで、面白いからやる、面白くなくなったら即解散みたいな関係性でいる感じがなんか素敵感がすごくて、いつも羨ましいと感じてました。そしてそれを大きく引き受けて纏める滝尾さんがいて。そんな人たちが今まさに滝尾さんの意思を引き継いでまだまだ危口を入り口に何かをしようとしていて、それがすごく楽しみです。作家のノートにはエモい事恥ずい事人に見られたら即死みたいな事いっぱい書いてあるはずだけど、きぐちのノートには何も恥ずかしいところがなさそうだから(予想)、きぐちってやっぱそうゆう人で、かっこいいなあと思います。

飴屋さんも書いていたけどきぐちと言えばツイッターのあのアイコン。口の中光ってるやつ。島貫さんも書いてたようにわたしもきぐちのいいねが嬉しかった勢です。笑。なのできぐちがいなくなってTwitterだいぶ疎遠になっちゃいました。ある時わたしが、リアリティについて他人にとやかく言われると驚きが沸く、ってツイートしたら、きぐちだけがいいねを、、やっぱり同期、、!笑 と思いました。

いろんな劇団から公演案内って来るけど、メールで送られてくる文面に心が動く事って少ないなか、きぐちからのメーリスだけはなんかやたら個性がすごいのと惰性で送らないポリシーが感じられ、つい返信したくなる人肌のあるメールだった。きぐち元気?公演楽しみにしてるよ!と返事すると、返事返ってくる事ないからと喜んでました。そんなところも好感の持てるきぐちさん。

人生にはピンチの時ってのが時々あるけれども、意外にも(?)きぐちはそうゆう時に唯一メールをくれる人だった。すごい励まされ感だったので、そのメールは消さずにとってあって、もはやお守りみたいになっちゃってます。

普段当たり前のように生きてて、でも人生の中で起こり得る出来事はいつか起こって、だけど普段はそんなことみんな起こらないと思って生きてて、それがいざ起こると狼狽してしまう。でも、いちいちそれに反応なんてしないのがあなたの凄いところなんだから、だから細かいことは宇宙的に包み込んでしまえるといいなと思います。みたいな。エールが、、すごすぎる!なんか男前だし、、!いろんなひどいきぐち相殺される!と思いました。ありがとうきぐち。

病気がわかった時、どうしていいかわからないし連絡するのは迷惑かもと思ったけれどやっぱり声をかけたくてLINEしたとき、いろいろあるけど、いつもどこでも人生とか世界を肯定してます。ってかえってきた。去年の1月15日のきぐちのお誕生日におめでとう!とメールをしたら、1秒くらいでかえってきて、ありがとう、42さい。って、かえってきた。きっとわたしの知らない色々があるのだろうけど、本当にそれは、あっただろうけれども、危口という人の根本に刻まれたこの世界への祝祭というのか、悪魔のしるしって影のある名前に似つかわしくないとてもまぶしい光源を感じました。

亡くなったあともきぐちはまだまだ、いなくなる気配はなくて、きぐちの好物はスパゲッティの麺をゆでただけの素パゲッティだった事が発覚して一部盛り上がりをみせたり(発覚というかあまりに奇妙だったため、何度聞いても脳に入ってこなかっただけのような気もします)、それぞれの危口裏話の確認にも忙しいし、搬入プロジェクトも続いています。3月18日には、豊田市美術館「ビルディング・ロマンス」展にて百人斬りをやるそうです!蟹と歩くに引き続き、危口のかわりに山崎が出ます。あれはきぐちではない。と思わせてしまうかもしれない重圧背負いながら、でも山崎は山崎の百人斬りを、不在なんか感じさせないくらいにやるっきゃないと思います。(がんばれこーじ、、!)そしてそして、春には危口の本が、しかも1000ページの本(インスタ映えも!)が!出来るって事で!悪魔のしるしのメンバーの、かっこいい生き残りの人たちががんばってくれてます。そのパワー凄まじく、魅力的な企画に賛同者がどんどん増えていて。

きぐちはよく、私からのLINEをおたより、とか癒しのメールとか言ってきていたので、今回のこれも、よんちゃんおたよりくれたねって言っていそうです。笑
きぐち、なんとクラウドファンディングで、200万円すぐ達成して、300万円も達成して、すごいよ!親子コラボ版画とか、完売してるし!本当すごい!きぐち!いなくなってしまってさみしい。不安。ロスが凄い。でもどうにか生きてくのできぐちもどんどん次にいってください!ビバきぐち!アディオスアミーゴきぐち!ビッグラブきぐち!メリークリスマス☆きぐち!!!

最後に。なんどiPhone替えてもずっと残しておいて眺めていたしゃしんです。
この顔。いつもこの顔でした。


結局さいごまでまっすぐ作品を褒められたりした事はなかったけど、
さいご会いに来てくれた時、帰りの車の中でわれわれの事を、あいつはああで、あいつはこーで、こんなやつで、、あいつらは天才集団だから(まじか!)絶対観に行ったほうがいい、と言っていたそうです。さいごにすんごい褒めもらいました。がんばらないと、、

雨にもまけず
風にもまけず(時々負けてるとこは見た)
雪にも夏の暑さにもまけぬ
丈夫なからだをもち(筋肉かっこよく)
欲はなく(少しあり)
決して怒らず(まあまあ怒り)
いつもしずかにわらっている
一日に玄米四合と(スパゲッティ)
味噌と少しの野菜をたべ
あらゆることを
じぶんをかんじょうに入れずに
よくみききしわかり(頭の良い人だった)
そしてわすれず
野原の松の林の蔭の
小さな萓ぶきの小屋にいて(横浜の自分の部屋に土足で入るきぐちを見てどん引きしていたこーじ)
東に病気のこどもあれば
行って看病してやり(やさしい)
西につかれた母あれば
行ってその稲の束を負い(品があって絶対に人を見下したりしない)
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい(こわい話が得意だった)
北にけんかやそしょうがあれば
つまらないからやめろといい(もっとやれとも言いそう)
ひでりのときはなみだをながし(芝居作りは地獄!)
さむさのなつはオロオロあるき
みんなにデクノボーとよばれ
ほめられもせず(でも芸術をあきらめない)
くにもされず
そういうものに
わたしはなりたい

危口が死んだ。その時どんな手紙を書くか。危口さんこんなんでどうでしょうか。危口がいなくなったこの世で行われているこのいっさいがっさいを、危口はどんな風に考え、判断し行動するのでしょうか。森さんよろしく、私の耳にも、「ふふふ、、、それでいいのか、、、」という声が聞こえてきそうです、、!

危口統之と悪魔のしるしへの尊敬と感謝と!

 

快快代表 北川陽子

 

「歌舞伎町百人斬りの時の、わたしときぐち 」撮影 林靖高

 

 

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