プロジェクト概要

*御礼とネクスト・ゴール(11/16追記)果敢に挑戦*

 

みなさまのご支援あって、プロジェクト開始からわずか10日で目標金額を達成することができました。ご支援いただいた皆様、プロジェクト周知にご協力くださった皆様、日々コメントをよせてくださる皆様、本当にありがとうございます。

 

これでまずはスタートラインにつくことができました。皆様のご期待を裏切りながらもお応えできるよう、各アーカイブ作業に取り組んでまいります。

 

プロジェクト終了までまだ1ヶ月以上残されていること、そして、追加でいただくご支援についての用途をご説明するために、次のゴール設定をいたしました。

引き続き、より多くの方々にこのプロジェクトについて知っていただきたく、ご支援ご協力いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

 

→母・木口啓子さんからも、お礼のお手紙が届きました。

 

photo by Daisuke Sugita

 

今年3月、肺がんのため42歳で他界した演出家・危口統之(きぐちのりゆき)。

彼は生前、舞台作品などを企画・上演する集団「悪魔のしるし」を主宰し、数々の作品を残してきた表現者です。

これは、彼が永眠した今、その作品を今一度見つめ直し、作品を通じて彼と対話し、そのアーカイブを作成するためのプロジェクトです。

 

なにかを劇にする なにかが劇になる

 

今回私たちは、危口統之の作品をアーカイブするためにこのプロジェクトを開始しました。彼は現代を生きた一人の人間として、特異な視点を持ち続け、創作活動を行った作家・演出家であり、国内外の多くの方々から注目を集めていました。

 

彼が去った後も、仲間たちや周囲の方々から、いくつかの作品制作に関する企画がもちあがりました。それはいずれも彼の作品を今もなお必要としてくださる方々からの真摯な思いの詰まったプロジェクトで、危口統之と、続けて制作・岡村滝尾を失い迷っていた我々の背中を押しました。

私たちの目標は、そんな必要としてくださる方々とともに、彼の作品をまとめていくことで彼の視点を追体験し、これからも彼との対話を続けていくこと、改めて紹介していくことです。

 

彼が見つめていたものはなんだったのか。遺したものはなんだったのか。生前彼に惹かれた方々の思いとともに、このプロジェクトを開始したいと思います。皆様のご支援を必要としています。何卒よろしくお願いいたします。

 

石川卓磨、金森香、宮村ヤスヲ(悪魔のしるし代表代行)木口賀之

 

公演「悪魔のしるし」より(2012)photo by Daisuke Sugita

 

危口統之とは

 

1975年岡山県倉敷市生まれ。93年横浜国立大学工学部建設学科入学。学生時代より創作活動を開始。08年主に舞台・パフォーマンス作品等を企画・上演する集団「悪魔のしるし」を結成。その後活動の幅を広げ「瀬戸内国際芸術祭」や「六本木アートナイト」「フェスティバルトーキョー」等国内外で活動。16年秋、肺がんと診断され療養に入り、17年3月17日地元倉敷にて永逝。

危口統之 Twitter   「疒日記

 

危口統之の作品について

 

「悪魔のしるし」とは

2008年結成。演劇・パフォーマンス・建築・美術など多様な要素をもつ集団として注目を集める。団体名は英国のロックバンドBlack Sabbathの楽曲“Symptom of the Universe”に付けられた邦題「悪魔のしるし」に由来。「百人斬り」「搬入プロジェクト」など(後述)特異なパフォーマンス作品や、様々な演劇作品、「写生大会」といった軽やかな参加型企画などを創作し続けていた。近年では、2014年、16年に公演された『わが父、ジャコメッティ』が海外を含む6都市で上演され注目を集めていた矢先であった。2016年11月、危口は肺癌と診断されて療養生活をおくる中、遺作『蟹と歩く』の原案を記すも、2017年3月17日危口統之他界。同行者に作品は引き継がれ同年3月25日、26日に倉敷にて上演された。

危口統之が制作・更新していた「悪魔のしるし」ウエブサイトはこちら

 

「わが父、ジャコメッティ」/KAAT(2016)copyrigt AKUMANOSHIRUSHI

 

悪魔のしるし「百人斬り」#03/池袋芸術劇場 快快「SHIBAHAMA」劇中にて(2010)Photo by Daisuke Sugita

 

悪魔のしるし「写生大会」
悪魔のしるし「写生大会」Photo by Daisuke Sugita

 

「悪魔のしるし」ポートレート  photo by Daisuke Sugita

 

「搬入プロジェクト」

「搬入プロジェクト」は2008年の初演以来国内外で評価を受け、8カ国21カ所で公演(17年10月現在)。ある空間に入らなさそうでギリギリ入る巨大な物体を設計・製作し、それを「搬入」するパフォーマンスである。演劇の形式そのものを問う批評性を内包しながらも、実施する場所や上演環境によって設計手法や演出が柔軟に変換されていくプロジェクトとして注目を集めた。

これまでの「搬入プロジェクト」一覧はこちら

 

搬入プロジェクト#15 六本木ヒルズ/六本木アートナイト(2014)

 

copyright AKUMANOSHIRUSHI

 

模型検証:搬入計画#3@豊島唐櫃公堂 Carry-in Project#3(2010)

 

危口統之アーカイビングプロジェクトの全容

 

今回ご支援いただく費用は、下記プロジェクトの諸経費・制作費として運用する予定です。まだまだ網羅的な全アーカイブ作成には時間をかけながら、まずはこちらの内容を目指したいと思います。

 

(1)アーカイブ「KIGUCHI NORIYUKI 危口統之」の発行 

アートディレクター松本弦人が企画する千ページのディレクションブック=BCCKS一〇〇〇本文庫。これまで、宇川直宏、中平卓馬、羽永光利などアートシーンを牽引するクリエーターに注目し作られてきたシリーズの第6弾として、危口の本を制作したいと提案をいただきました。危口のスケッチやメモからの抜粋、ツイッターのテキスト等を中心に編纂した作品を予定しています。

一〇〇〇本文庫

 

BCCKS一〇〇〇本文庫 既刊書籍

 

(2)作品上演台本のテキスト化 

『蟹と歩く』『わが父、ジャコメッティ』で舞台監督を務めた佐藤恵さんを中心とし、いくつかの作品のテキスト化を行い編纂する予定です。

 

悪魔のしるし 「蟹と歩く」/倉敷市立美術館 講堂(2017)photo by Takio Okamura

 

(3)豊田市美術館の展示参加と 「搬入プロジェクト」のオープン化

2018年開催予定の豊田市美術館での展覧会出展は、生前より危口が学芸員の方と交わしていた約束でした。一度は頓挫しかけたプロジェクトですが、残された私たちが引き継ぎ、展示参加を目指します。

ここでは、作家・危口の作品群を紹介するとともに、「搬入プロジェクト」のオープンソース化を目指します。生前より危口は「搬入プロジェクトは誰かが勝手にやってもいいのだ」とたびたび語っていました。これを機に「搬入プロジェクト」がその後も多様な人にとって上演可能なプロジェクトにするための、マニュアル・ウェブサイト等の作成を予定しています。また、その第一弾になるべく、第三者主導での搬入が美術館で行われる予定です。

 

搬入プロジェクト#3 豊島唐櫃公堂計画(2010) ハンドアウト

 

搬入プロジェクト#3 豊島唐櫃公堂計画(2010)

 

*出展が予定されている展覧会の詳細は以下です

ビルディング・ロマンス」

会  期:2018年1月20日(土)-4月8日(日)

会  場:豊田市美術館 展示室8

出品作家:飴屋法水、危口統之と悪魔のしるし、スーザン・ヒラー、志賀理江子、アピチャッポン・ウィーラセタクン

 

(4)演劇『わが父、ジャコメッティ』等のDVD化

いくつかの演劇・パフォーマンス作品の映像を整理し、DVD等に編集します。まず第一弾として『わが父、ジャコメッティ』のDVD化を目指します。

わが父、ジャコメッティ

 

 

(5)「悪魔のしるし」ウエブサイト  情報ハブ機能追加・アップデート

すでに存在する「悪魔のしるし」ホームページは主宰危口統之自ら拘りを持って作成されたものです。私たちはこのホームページも彼の残した作品の一つとして保存し、そのうえで、最新情報の発信、作品アーカイブの機能を追加してアップデートしていきます。

悪魔のしるしホームページ

 

 

本プロジェクト立ち上げに至るまで

 

危口統之の実弟である木口賀之からのメッセージ(一部抜粋)

 

このたび兄の作品をまとめてくださるという話をお聞きし協力させていただくことになりました。このようなプロジェクトを開始してくださり、感謝しております。ここでは、私の知る限りの経緯をお話しいたします。

 

兄の作品をまとめたいと言う話は、彼が亡くなった直後からなんとなく出ていました。彼の最後の作品となった(実際はその日を待たず本人は他界しましたが)「蟹と歩く」の公演が行われる直前、参考になればとメンバーの方々が実家に来られ、今まで彼が残してきた資料をのぞいていました。

 

それぞれがスケッチブック等を読みながら、思い出を呼び起こしているようでした。僕は少し距離を置いたところから実家の管理人のような立場でその光景を眺めていたのですが、皆が今は亡き彼との対話を楽しんでいるようでした。

 

実は恥ずかしながら僕は一度も兄の作品(演劇や搬入プロジェクト等)を観に行ったことがありませんでした。興味はあったのですが、「いつでも観られるか」と機会を逃していました。しかし、残念ながら叶わぬ夢となってしまいました。

 

なので兄が亡くなって初めて彼の作品と向かい合っていくことになりました。

 

その中で最も深く感じたことは、彼の作品の素晴らしさというよりも、多くの方々が彼の作品に対して深い愛情を持って真摯に向かい合ってくれていたということでした。その時初めて兄は優れた作家だったのだなと感じることができました。 

 

兄は残された作品をどのようにしてほしかったのか、本当にまとめてほしかったのか、クラウドファンディングなんてしてほしかったのか。本人から残された言葉がなかった今疑問は尽きませんが、私たちは考え続け、行動し続ける以外にないのかなと思います。兄との対話に終わりはありません。

 

「悪魔のしるし」がこれからどのような活動内容になるのか、詳しいことはわかりません。おそらく残されたメンバーの方々もどうすればいいのか途方にくれていると思います。それでも思わぬ形に変容をしていくこれからの活動を兄は興味深く見つめてくれるのではないでしょうか。それがどんな形になろうとも。

 

改めて悪魔のしるしのメンバーや彼の作品を必要としてくださっている方々に感謝したいと思います。彼の作品を振り返ることで、賛同してくださる皆様方が新たに彼と対話し、新しい視点を得て、これからの創作活動に繋げてくれることを切に願います。

 

そして今は亡き友人・岡村滝尾さんが守ろうとしたもの、それを残していければと思います。

 

まずはみなさんの賛同を必要としています。ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。

 

さいごに

 

危口統之氏への尽きぬ憧れと、2017年の6月に亡くなった「悪魔のしるし」制作の岡村滝尾氏の遺志をあずかる思いで、私たちはこの計画を実行しています。

 

いまいちど彼の作品やその言葉をしっかりと見つめたい。また、これからの彼の創作に期待を寄せていた数々のお客様、関係者、表現者の皆様にもそれを届けたい思いでいます。どうかご支援くださいますよう、お願い申し上げます。

 

発起人

 

■石川卓磨(建築家)

1978年神奈川県生まれ。建築家。NEWEST一級建築士事務所共同主宰。危口とともに、舞台や装置から観客席までを意識した「体験の設計」を担当。全ての搬入プロジェクトに関わる。悪魔のしるしメンバー。

発起人からのメッセージ #1

 

■金森香(企画・プロデュース)

 

 

 

 

 

 

 

 

1974年東京都生まれ。広報・プロデューサー。出版社リトルモア勤務を経て、2001年〜2017年ファッションブランド・シアタープロダクツを設立し取締役・広報を務めた。「悪魔のしるし」初代制作→幽霊部員→現・悪魔のしるしの生き残り。

発起人からのメッセージ #2

 

■宮村ヤスヲ(グラフィックデザイナー)

1973年熊本県生まれ。東京造形大学卒業後、デザイン事務所勤務のち2003年より独立。美術・演劇・音楽・出版関係などを中心に活動。2005年演劇作品『悪魔のしるし』で宣伝美術を担当、以降メンバーとして、悪魔のしるしのグラフィック全般を手がける。

発起人からのメッセージ #3

 

■木口賀之

1985年岡山県倉敷市生まれ。兄統之の10歳下の弟として生まれる。兄の死後「蟹と歩く」より作品に参加。今回も死後の活動の流れの中で参加することに。

発起人からのメッセージ #4

 

新着情報欄に、メッセージを寄せてくださった方々(敬称略)

 

#1 久山幸成(建築家/クラインダイサムアーキテクツ所属, 横浜国大演劇研究会OB)

#2 中村茜(プリコグ代表・プロデューサー)

#3 能勢陽子(豊田市美術館・学芸員)

#4 安野太郎(作曲家・ゾンビ音楽)

#5 藤原徹平(建築家)

#6 捩子ぴじん(ダンサー)

#7 川田十夢(AR三兄弟・長男)

#8 小沢康夫(一般社団法人日本パフォーマンス/アート研究所)

#9 佐藤恵(舞台監督)

#10 伊藤暁(伊藤暁建築設計事務所・建築家)

#11 木口啓子(実母)

#12 荒木悠(美術家)

#13 島貫泰介(美術ライター/編集者)

#14 安藤僚子(合同会社デザインムジカ代表・インテリアデザイナー)

#15 林靖高(Chim↑Pom)

#16 藤原ちから(批評家、BricolaQ)

#17 木口裕香(実妹)

#18 山口真樹子(国際交流基金アジアセンター)

#19 森翔太(映像作家)

and more...!!

 

日々、続々と更新してまいります。

 

賛同者(敬称略)

*一部、関連リンクを貼らせていただいております。

 

會田洋平(core of bells)、阿部剛士(建築技術家 美術家)、荒木悠(美術家)、新井知行(サウンド・ライブ・トーキョー ディレクター)、安藤僚子(合同会社デザインムジカ代表・インテリアデザイナー)、飯沢未央、伊藤暁(伊藤暁建築設計事務所・建築家)、伊藤愉(ロシア演劇研究者)、石黒宇宙 (gm projects・webデザイナー)、井上知子(俳優・通訳)、上原英二、臼井梨恵(衣装デザイナー・パフォーマー)、大谷ひかる(三条会・俳優) 、大谷能生(音楽/批評)、岡村裕次(TKO-M architects・建築家)、小沢康夫(一般社団法人日本パフォーマンス/アート研究所)、小田尚稔、神尾 歩(パフォーマー)、川田十夢(AR三兄弟)、河村美帆香(プリコグ・製作)、河本洋介(大工)、菅野信介(アマラブ)、菅野広樹、菊川恵里佳 、木口敬三(危口統之 父・画家)、木口啓子(母)、木口裕香(実妹)、小林千尋(建築家)、桜井圭介(吾妻橋ダンクスロッシング)、佐藤恵(舞台監督)、塩見庸、篠田千明、柴田隆子(舞台芸術研究者)、嶋崎朋子(俳優)、島貫泰介(美術ライター/編集者)、新見永治(パルル/のわ)、相馬千秋(芸術公社 代表理事 / アートプロデューサー )、タカサキジェット!(ローリングジェットジャガー)、高山玲子(俳優・映像作家・体操教室主宰)、武田知也(舞台芸術制作者/ロームシアター京都)、田辺夕子(元悪魔のしるし・編集者)、筒井潤(演出家・dracomリーダー)、東京ローリング(ローリングジェットジャガー)、徳永京子(演劇ジャーナリスト)、永井祐介(VACANT)、中田博士(ドラマターグ)、中山奈美、中村茜(プリコグ代表・プロデューサー)、捩子ぴじん(ダンサー)、能勢陽子(豊田市美術館・学芸員)、灰野敬二(音楽家)、林靖高(Chim↑Pom)、久山幸成(建築家/クラインダイサムアーキテクツ所属, 横浜国大演劇研究会OB)、快快/FAIFAI(劇団)、藤原ちから(批評家、BricolaQ)、藤原徹平(建築家)、松本弦人(アートディレクター)、丸岡ひろみ(国際舞台芸術交流センター(PARC)理事長)、森翔太(映像作家)、八木光太郎安野太郎(作曲家・ゾンビ音楽)、山口真樹子(国際交流基金アジアセンター)、山城大督(美術家・映像ディレクター)、山室毅聡

 


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