危口さんが記したメモのようなスケッチ群は作品として彼が残したものではない。しかし残された者からしたら、それらは人前に出さないことは許されないと感じるほどのものだ。作家不在で作業を進めるというのは並大抵ではないだろう。どのように編集するのか、何を基準にするのか・・・。この大変な作業を多くの人が加担して実現することは、(少なくとも私が知る限り)最も創作過程を民主的であろうとしていた演出家だった彼に、とても相応しいことのように個人的には感じるし、それ以外の方法はないとさえ思う」

 

丸岡ひろみ

 

 

一◯◯◯本文庫モックアップより 絵:危口統之
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