支援総額
目標金額 2,500,000円
- 支援者
- 277人
- 募集終了日
- 2016年7月29日
それ、事実上の就学拒否です―外国にルーツを持つ不就学の子ども
今週実際にあったできごと・・・
数日前、私たちの現場がある東京の西側の、とある自治体窓口で、来日したばかりの外国籍の小学生の子が公立小学校への就学を断られたという報告がスタッフからありました。
うちのスタッフが直接、行政の方とお話ししたところ、理由は「日本語ができないから」であり、学校側が受け入れが難しいと言っているとのことでした。
(その子は英語圏のお子さんではなく、日本語も、英語も通じないことが大きな要因のようです)
その自治体には週1回、ボランティアによる日本語・学習支援があるのですが、その支援を利用するためには、その自治体の学校に在籍していないとならないらしく・・・つまり、
1)日本語ができないから、日本語が(少しでも)できるようになるまで学校へいけない
↑↓
2)その自治体の日本語ができるようになるための、学習支援は学校に籍がないと利用できないが、日本語ができないから・・・(以下同)
・・・制度と制度の間で無限ループ繰り返すパターン。
(どなたかが、保活と一緒だとおっしゃっていましが、まさに。)
こういう事態に直面するときは、なんとも心底残念な気持ちになります。
私たちが現場を持っている東京の西側では、実はあまりこうした外国にルーツを持つ子ども達に対する事実上の就学拒否ケースというのは多くはなく、ひとまず学校に籍だけは作ることが、比較的スムーズにできます(その後の支援については自治体間格差が大きいのですが)。
他の県や地域では、かなり厳しい就学拒否事例なども耳にしたことがあり、その点では「まだ良い方」という認識なのですが、やはり東京といえど、西の端っこ、田舎の雰囲気が色濃いエリアでは、こういう事態はゼロではありません。
このお子さんのように、学校側が「受け入れ態勢が整っていない」と、自らの体制不備を理由に挙げることもあれば、「日本語がわからないまま学校に通っても『かわいそう』だから」と、”善意”で就学を待つように提案されることもあります。(いずれのケースも、就学拒否に他なりません)
日本人の支援者が介入していたり、日本語のわかる保護者や友人などがいる場合は、いろいろな手段を講じることができるのですが、たとえば日本語があまりよくわからない外国人保護者のみが窓口へ行き、「日本語ができるようになってから学校へきてください」と言われたら、そのまま就学を諦めてしまうような可能性も低くはありません。そして身近な地域に、日本語を学ぶ機会や場がなければ、そのまま不就学状態が続く可能性だって、ゼロではありません。
不就学の要因もいろいろあるけれど
不就学に陥る要因はいくつかあり、今回のお子さんのように自治体や学校から受け入れを断られたり、見合わせることを提案されるケースもあれば、『日本の学校に行くといじめられる』という”うわさ”をもとに保護者や本人が就学を見合わせるケースのほかに、保護者に代わって小さな妹や弟の面倒を見る必要があるなど、家庭の事情で就学しない(できない)ケースもあります。あるいは、「すぐに帰国する」という見通しのもとに就学をしないケースなども。
文科省の「日本語指導が必要な児童生徒」に関する調査によると、公立小、中、高等学校と特別支援学校に在籍している外国籍児童生徒数は平成26年度の時点で約73,000人。一方で、法務省の在留外国人統計から小学生~高校生相当の年齢を抜き出してみると、日本国内に在留する外国籍の子どもの数は、同年175,000人。この175,000人の中には、私立の学校や外国人学校、インターナショナルスクールなどに通う子ども達も含まれているのと、15歳~17歳(47,000人)では公立高校在籍生徒約8,500人に加え、アルバイト就労などをしている子ども達も含まれているので、単純に差引はできないのですが。
それでもその差、約100,000人。公立学校に在籍しておらず、私立や外国人学校などにも在籍していない子どもたちは、おおむね10,000人に上るという調査もあります。
今回、現場から報告のあったケースは、たったの10,000人分の1。残る9,999人(あるいはそれ以上)の子ども達が、学校教育へのアクセスが十分でない状況にあります。
まずはやっぱりできることから・・・
この現状を変革するためには、単純に、ごくごく単純に、義務教育ではない外国籍の子どもの教育を、義務教育の範囲に組み込み、保障することが最大の一歩となると思っているのですが、それにはまだまだ道のりは遠く・・・。力も不足。
今は小さな目の前の課題を1つずつ解決することが、いつか大きな変化を生む原動力になるのではないかと信じて。
今、目の前にある課題は、
「日本語ができないことで、ひとりぼっちになっている子ども」が、適切な日本語教育機会にアクセスできないこと。
このような子どもたちが、全国のどこに暮らしていようと、日本語教育にアクセスできるようになること。
それがこのプロジェクトの目指すところで、NICO WEBを通してオンラインで日本語教育を届けることが、1つの解決方法です。
日本語できないから学校いけない/勉強ついてけない
⇔
日本語自体を学ぶ機会がない
このループを崩し、1人でも多くの日本語がわからない子ども達が、学びの場を奪われないようにしたい。
そんなことを、改めて決意しています。
ちなみに、就学ができなかった小学生のお子さんは、こちらのスクールで受け入れをすることになりました。学校側・自治体側との交渉をしつつ、その子が安心して日本での生活をスタートさせることができるよう、サポートしていきます。
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★現在、クラウドファンディング中の【NICO|にほんご×子どもプロジェクト】では、不就学の子ども達でもオンラインで自宅などから専門家による日本語教育と教科学習支援が受けられます★
プロジェクト成立まで、あと【55日】。残り【200万円】。
1人でも多くの子ども達に学びの機会を届けるために、ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします!
リターン
3,000円
【子どもたちからのありがとう】
子どもからのサンクスメッセージをメールにてお送りします。メッセージが送れるのも、頂いた支援のおかげです。
- 支援者
- 142人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月
10,000円
【卒業式へご招待&カフェ・ドゥ・ジャルダンのカステラ】
3,000円のリターンに加えて、
①スイーツの名店”カフェ・ドゥ・ジャルダン”
オリジナル「アメリカンカステラ5個入り」をお送りします。私たちのスクールのある福生(ふっさ)で生まれた絶品カステラです。
②7月に行われる子どもたちとの終業式にご招待します。(都内です、交通費はご負担ください)
- 支援者
- 88人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月
10,000円
【ご支援全てNICOプロジェクトのために使わせていただきます】
◇サンクスメッセージをお送りします!
- 支援者
- 31人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月
30,000円
【NICO WEBで、授業参観!】
10,000円のリターンに加えて、
①実際に子どもたちが受けている授業にNICO WEBを通して体験参加できます。
子どもたちの会話練習をサポートしてください。
②復興支援として熊本県内の名産品1点をお送りします。
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月
30,000円
【ご支援全てNICOプロジェクトのために使わせていただきます】
◇サンクスメッセージをお送りします!
- 支援者
- 7人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月
50,000円
【NICO PROJECTアンバサダーパッケージ】
30,000円のリターンに加えて、
①今回の企画資料、そして言語難民に関する現状と課題を、現場のデータや写真と共にまとめた特別リーフレットをご提供します。
②NICO WEBトップページにお名前orバナーを掲載します。
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月
50,000円
【ご支援全てNICOプロジェクトのために使わせていただきます】
◇サンクスメッセージをお送りします!
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月
100,000円
【支援者のあなたが記事になる】
50,000円のリターンに加えて、
①このプロジェクト新着情報内で、リターン購入者様または企業様をご紹介します!
②プロジェクト実行者、田中との対談およびその様子を記事化します。
言語難民の子どもたちへの支援実績になります。
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月
100,000円
【ご支援全てNICOプロジェクトのために使わせていただきます】
◇サンクスメッセージをお送りします!
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年11月