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日本語がしゃべれず、ひとりぼっちの子どもにオンライン授業を!

田中宝紀

田中宝紀

日本語がしゃべれず、ひとりぼっちの子どもにオンライン授業を!
支援総額
2,666,000

目標 2,500,000円

支援者
277人
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2016年06月06日 12:12

「日本語がわからない」子どもの現実(その1:幼少期来日)

現場であるYSCグローバル・スクールは、毎年3月になると高校進学や学校復帰など、支援を「卒業」する外国にルーツを持つ子どもたちが抜け、4月、5月には経営的にもやや不安になるようなスロースタートとなります。ただその心配も5月いっぱいくらいまでで、5月の半ばを過ぎると、4月に公立小中学校に入学・転入した後、学校側が様子を見ていたけれど、やはり授業についていけず(学校内の支援もなく)、学校の先生から紹介されて・・・と入所面談に訪れる子どもたちが増えてきます。

 

狭い教室の中が、子どもたちでいっぱいになるのも間近にせまってきました。

 

ボランティアサポーターと学ぶ子どもたち。小さな子どもへの日本語支援は様々な工夫が求められる

 

『日本語がわからない』を想像するのは難しいけれど

 

さて、このプロジェクトでは、「外国にルーツを持つ子ども」のうち、日本語支援へのアクセスがなかったり、支援の時間数が限られていて足りていないなど「言語難民」状態にある子どもを対象としています。

 

そもそも「日本語がわからないまま学校へ通う」ということがどういう状況なのか、というのは、自らがそういうような体験をしたことがあったり、ごく身近にそういう子どもを知っているなどでなければ想像するのが難しく、さらに「子どもだから耳で聞いて覚えられる」という認識が広がっていたりなど、なかなかその「大変さ」を伝えるのは容易ではありません。

 

ただやはり、現在の日本社会の中で、外国人学校ではなく日本の公立学校に在籍する場合は適切な教育(支援)機会の有無が大きく彼らの日本社会での生活を左右する、と考えていて、その影響は当事者である子どもだけでなく、巡り巡って、社会全体に影響を及ぼす可能性も十二分にあるだけに、なんとかわかりやすくお伝えできたら、といつも思っています。

 

今回は、こうした子どもたちが、日本語ができない状況でどのような困難を、主に生活の主たる場となる学校において抱えやすいのか。いくつかの事例に基づいて再構成した「物語」を、ケースごとにご紹介してみます。 このエントリーでは、特に幼少期(~9才ごろまで)に来日した子どもの物語をお伝えします。

 

少しでも、子どもたちの状況が伝わり、彼らの心に寄り添った支援が公的にも民間からも十分に提供されますように。

 

 *この記事は、私個人のブログエントリーを加筆修正したものです。

 

<転入直後>

 

学校に転入してきた当初は、外国にルーツを持つ子どもたちは「アイドル」として扱われます。学校側の気遣いもあり、英語がある程度話せる教師が担任となったり、クラス内で英語のできる生徒が「お世話役」として任命されることもあり、受け入れ時にはまずまずスムーズなスタートを切ります。

 

 

学校によっては、母語のできる通訳を授業内でつけたり、日本語学級に通級させたりなどの支援が入ります。

 

 

<数週間~数ヵ月後>

 

一方、数週間~数カ月経ち、日本語が(日本人の期待値より)上達せず、コミュニケーションの壁が高止まりしたり、外国にルーツを持つ子ども自信がオープンな性格でなかったりすると、クラスメートの多くがかつてのアイドルとの「交流」に飽きたり面倒くささを感じるようになります。


お世話役を任じられ、はりきっていた子どもも会話の成立しない関係を重荷に感じるだけでなく、外国にルーツを持つ子ども自身も、うまく話せない日本語でのコミュニケーションに負担を感じ、会話や接触を避けるようになります。

 

 

小さな子どもであればあるほど、「言いたいことを言葉で表現できない、伝えられない」もどかしさがストレスとなり、そのストレスを紛らわせる手段が持てず、落ち着きがなくなったり、クラスメートに殴りかかったり、ふさぎ込んだりなどが起こることも。

また、頭痛や腹痛など身体的な症状を訴える場合も少なくありません。

 


こうした状況下で教師自身も情報不足やサポート不足から「何かしたいけど、これ以上どうしたらよいかわからない」という状態に陥り行き詰まってしまうことで、結果として教室内で「放置」してしまう事態に。

 

 

さらに、学校が用意した支援の枠組みも使い果たし、外国にルーツを持つ子どもは、学校”内”で心許せる大人との時間を失いはじめます。

 

 

学習面では、幼少期に来日した子どもが学校で学ぶほとんどの勉強が、はじめて学ぶ内容であることが、日本語がわからない彼、彼女らを置き去りにしてゆきます。

もしこれが、出身国で一度でも学んだことがある単元であれば、もしかしたら推測しながら授業に参加することもできるかもしれませんが・・・

 

 

こうしてほとんど、あらたな学習内容を習得しないまま時間が過ぎることで、外国にルーツを持つ子どもは、基礎学力を積み上げる機会自体を喪失してゆきます。もし数年後に日本語がわかるようになったとしても、日本語がわからなかった期間の学習内容は“未習得”、空白となってしまいます。

 

 

<家庭の中で>

 

幼少期に来日する子どもの場合、同国出身者の実両親が生まれたばかりの子どもを親戚に預け、先に来日し経済的基盤を固めてから呼び寄せることが多いようです。(外国人ひとり親の下へ呼ばれる子どもも少なくありません)

 

生まれてからほとんど共にすごしたことのなかった親御さんと共に暮らせることは、子どもにとって大きな喜びです。

 

一方で、親御さんにとってお子さんについての確かな情報は離れてくらすまでのごくごく小さなころのことに留まってしまうことがあり、わが子がどのような性格で、どのようなものが好きで嫌いなのか、どのようなことが得意で苦手なのか、など預けてきた親戚から得られるわずかな情報が頼りの数年間でした。

 

 

そして目の前に共に暮らすために現れたわが子の姿に、戸惑ってしまうことも。離れて暮らしていたわが子が、

 

思っていたより落ち着きがない、

聞いていたより勉強ができない、

何を考えているのかよくわからない、

 

など、家族としての再統合、再出発は必ずしもスムーズなスタートになるとは限りません。

 

 

また親御さんがひとり親であったり、両親共働きの場合、せっかく呼び寄せたわが子と共にすごせる時間がごく限られていて、夜勤のため夜中は親御さんが不在、日中は子どもが学校で不在、というようなすれ違いの生活を送らざるを得ないことも、日本語がわからずストレスにさらされる学校生活を送っている子どもにとっては追い打ちになることも。

 

 

<来日1年前後~その後>

 

このような状況がしばらく続くものの、言語の自然習得臨界期である9才~10才より前に来日した子どもの場合は、1~2年程度で日本語の日常会話には困らない程度にまで上達する可能性は、10才を過ぎて来日した子どもと比べて低くありません。

 

学校生活でのストレスはやや軽減され、友達ができ楽しんですごすことができるようになる子どもも少なくありませんが、日本語が理解できるようになるにつれ、クラス内での「空気」が読めるようになり、居心地の悪さや居場所のなさ、「いじめ」の再認識(悪口、が理解できるようになる・・・)をする子もいます。

 

 

一方で、会話の力は耳で聞いて伸ばすことができたものの、学習言語と呼ばれる「考え、理解する」ための勉強に必要な日本語の力は伸び悩み、もともと空白の大きかった学習についていくことは簡単ではありません。さらに小学校4年生ごろから急に難しくなる学習内容が追い討ちをかけ、かつて珍しさからアイドルとして扱われた子どもも、『日本語が上手なのに「勉強ができない(だけの)子」としてのレッテル』が強く貼られていくことに。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

すべてのお子さんがこのような状況に陥るわけではありません。

ほとんど支援のない状況でも、クラスメートからの積極的なかかわりや、学校内でのサポート、家庭の努力や本人の前向きな気持ちなど、諸要因が重なることで、たった2~3カ月で簡単な会話を操り、授業に参加し、楽しんで過ごすことができる子どももいます。

 

現場でそのようなお子さんと出会うとき、子どもという存在が持つ力の大きさに驚かされ、また、学校や周辺で支援をなさってきた先生方やご家庭の方々のご尽力に頭が下がる思いでいます。

 

ただ、現場では多くの幼少期に来日した子どもたちが、日本語の適切な支援を受けなければ「耳で聞いて覚えられる」可能性を持ちながらも、日本語で学校の勉強を理解できるようになるまでには至らず、言語習得の難しさを思い知らされます。

 

10才を超えて来日したお子さんの場合は、なおさらで、日本語の会話ができるようになるまでであっても、文法的な積み上げをもって日本語を習得していくことが、そのお子さんが学校生活を楽しめるようになるまでの最短ルーツであるなと感じます。

 

小さな子どもだからと言って「自然に覚えるに任せる」のは現場での経験からも、数々のリサーチからもリスクが高いことがわかってきていますが、学校の先生方をはじめ外国にルーツを持つ子どもたちと出会いやすい方々の理解はまだまだ得られていない状況です。

 

学校内での支援を充実させようと、政府が方向性を固めたいま、「学校の外」にある私たちがどのように学校の中の支援を補完し、助け、学校の先生方と協力しながら子どもたちの最善を尽くしていけるのか。そんなことを考えています。

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リターン

3,000円(税込)

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【子どもたちからのありがとう】

子どもからのサンクスメッセージをメールにてお送りします。メッセージが送れるのも、頂いた支援のおかげです。

支援者
142人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

10,000円(税込)

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【卒業式へご招待&カフェ・ドゥ・ジャルダンのカステラ】

3,000円のリターンに加えて、
①スイーツの名店”カフェ・ドゥ・ジャルダン”
オリジナル「アメリカンカステラ5個入り」をお送りします。私たちのスクールのある福生(ふっさ)で生まれた絶品カステラです。
②7月に行われる子どもたちとの終業式にご招待します。(都内です、交通費はご負担ください)

支援者
88人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

10,000円(税込)

【ご支援全てNICOプロジェクトのために使わせていただきます】

◇サンクスメッセージをお送りします!

支援者
31人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

30,000円(税込)

【NICO WEBで、授業参観!】

10,000円のリターンに加えて、
①実際に子どもたちが受けている授業にNICO WEBを通して体験参加できます。
子どもたちの会話練習をサポートしてください。
②復興支援として熊本県内の名産品1点をお送りします。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

30,000円(税込)

【ご支援全てNICOプロジェクトのために使わせていただきます】

◇サンクスメッセージをお送りします!

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

50,000円(税込)

【NICO PROJECTアンバサダーパッケージ】

30,000円のリターンに加えて、
①今回の企画資料、そして言語難民に関する現状と課題を、現場のデータや写真と共にまとめた特別リーフレットをご提供します。
②NICO WEBトップページにお名前orバナーを掲載します。

支援者
6人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

50,000円(税込)

【ご支援全てNICOプロジェクトのために使わせていただきます】

◇サンクスメッセージをお送りします!

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

100,000円(税込)

【支援者のあなたが記事になる】

50,000円のリターンに加えて、
①このプロジェクト新着情報内で、リターン購入者様または企業様をご紹介します!
②プロジェクト実行者、田中との対談およびその様子を記事化します。
言語難民の子どもたちへの支援実績になります。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

100,000円(税込)

【ご支援全てNICOプロジェクトのために使わせていただきます】

◇サンクスメッセージをお送りします!

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送予定
2016年11月

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