検討しているパンフレットについて、ご紹介します（4）

本日は、「見落としを避けたい機能性構音障害以外の病気や障害（関連する疾患）等」について、現在検討している内容をご報告します。

関連のある病気などの例として、「粘膜下口蓋裂」「舌小帯短縮症」を考えています。

今回は、舌小帯についてご紹介したいと思います。

舌小帯とは、舌を上にあげたときに裏側に見える、下の写真の青まるで囲ったひだのことですが、この付着の仕方は、人によって差があります。

付着の仕方によっては、哺乳や発音に影響がある場合もありますが、全員の方に手術が必要というわけではありません。

実際に、「発音をなおしたくて手術をしたけれど改善しません」という相談をお受けする場合もあります。

日本語の発音の中でも、舌小帯の影響が大きい音と、あまりかかわりがない音があるので、

舌小帯の付着異常があり、発音が不明瞭だとしても、必ずしもそれらが関係しているとは限りません。

専門家による評価を受けた上で、対応を考えることが推奨されます。

子育てをしていると、短いのかな？付着の仕方が異常なのかな？と不安になる場合もあるかと思います。

疑問に思った時に専門家につながれるような体制づくりに、このパンフレットが役立てられれば、と思っています。