厨房工事最初の打ち合わせ

単身用の部屋だった空間はその面影を残しながら厨房へと変身していきました。

 

物件が決まるとすぐにホシザキの担当者へ連絡。すると、一度部屋をスケルトンにした状態で厨房機器を入れ、部屋の形を残したままというのは前例がないと言うではないですか。

 

スケルトンにしてしまうと、原状回復するときにとても費用がかかってしまいます。私もここで骨を埋めるとは限りません。そんな事情を説明し、「なんとしても部屋の形を残したまま機器を入れる可能性に立っていただきたい」とお願いしました。

 

そうして迎えた大家さんを交えての最初の打ち合わせ。ホシザキさんは、私の要望を汲んで下さっていました。部屋の形を残した状態で機器を入れる話が着々と進み、「さすが天下のホシザキだ！」と感動しながら、打ち合わせの状況を見守りました。

 

 

大家さんの本業は建設業です。私が住むこのアパートを建てられました。厨房工事はやったことがないという大家さんは、大家さんなりに調べて勉強をして下さっていました。写真は、写真の窓際の壁一帯に厨房機器を設置しするために、床を打ち抜いて排水管や電気を引く工事の打ち合わせをしている風景です。

 

また、6畳という小さな空間に流し台はどこへ置くか、手洗いの洗面器はどこへ置くかなど、いかに効率よく作業がしやすい導線をつくるかを話し合い、私には、大家さんご自身が空間づくりを楽しんでいらっしゃるように見えました。

 

物件を探しているとき、不動産屋さんから「部屋を改装したがる大家なんていないよ！」と言われていました。大家さんが建設業であること、1階のこの部屋が長いこと空き部屋になっていたこと、そして、私を応援しようと思われた大家さんの気持ちが改装工事へと踏み切られたのではないかと、そんな風に感じています。