
支援総額
目標金額 10,000,000円
- 支援者
- 1,746人
- 募集終了日
- 2025年4月25日
殺処分が減った本当の理由
こんにちは。ライフボート代表の稲葉です。
60日間にわたるクラウドファンディング、ついに最終日を迎えました。ここまで応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。多くの方のご支援と励ましのおかげで、270%を越える素晴らしい達成率に至ることができました。最後の数時間、どうぞ応援をよろしくお願いいたします。
さて、この大団円のタイミングだからこそ、あえて少し苦い話をさせてください。
なぜなら、今この瞬間に満足することなく、社会課題の本質に目を向けることこそが私たちの本分だと思うからです。
なお、動物たちの写真は可愛さだけで選んでいますので本文とは関係ありません。
殺処分が減った本当の理由

ライフボートが活動を始めた2001年、全国で年間50万頭もの犬猫が殺処分されていました。それが今では、ついに1万頭を切るまでに減少しました。
この数字の変化は一見すると前向きなことです。実際、多くの方の努力で救われた命があったのは間違いありません。しかし――なぜ減ったのか、その理由を深く見つめると、あまり喜んでばかりもいられないのが現実です。
「社会が良くなったから」と言えれば良いのですが、残念ながらそうではありません。
結論を言ってしまえば、殺処分が減ったのは「人間が処分し尽くしてしまった」ということに他なりません。
殺処分が本格化したのは1945年の終戦後、様々な法律が整備させる中、当時恐れられていた狂犬病のまん延や人が野犬に咬まれる事故を無くすためだったようですが、いずれにしても80年間という長い期間処分を続けてきたことで、野良犬や野良猫がほとんどいなくなってしまったから、というのが事実です。
このことは公開されているデータからも明らかですが、そのような切り口で語られる機会はあまりありません。もちろん、知ったところで過去は変えられないし、目の前の命を救うことが最優先です。それでも私たちは、こうした「不都合な真実」にこそ、目を背けずに向き合わなくてはならないと感じています。
下記のグラフは当団体で2001年度から2023年度までのデータを集計してグラフ化したものです。
23年間で100万頭近くの救命という素晴らしい結果がある一方で、その4倍以上の438万頭を救えていない現実があります。もっと時代を遡ればより悪い数字になることは明らかです。
感情だけではなく、冷静な視点を元に行動を

動物保護の世界では、どうしても感情的になってしまう瞬間が多々あります。命を扱う現場で、それは自然なことです。また、動物保護に限らず、ある課題に対して思い込みの前提で行動してしまうことは往々にしてあるものです。私たちはこれからも「冷静な思考」と「情熱のある行動」を両立できる団体であり続けたいと思っています。
見たいものだけを見るのではなく、時にはつらい現実にも目を向けて、それでも前に進む。
それが、社会課題を解決していくために必要な姿勢だと信じています。
「負け戦」だった日々の活動
正直に言えば、私たちはずっと「負け戦」をしているような気持ちでした。
どんなに多くの子を救えたとしても、助けられなかった命の方が圧倒的に多い。
私たちはそれを知っていたはずです。しかし保健所の子犬子猫に特化するというトリアージを行うことで、そうでない多くの子たちからは目を背け、だからこそ多数の救命を実現できたという一面もあります。
譲渡後はもう里親さんのご家族ですから、当団体から連絡する機会は多くありません。心配が無いと言えばウソになりますが、それでも多くの命を助けようと思えば信じて任せるしかありません。譲渡した子が全員幸せになっていると確信を持って言えないのが現実です。
それでも今回のクラウドファンディグを通じて、私たちが想像していた以上に多くの方から温かいご支援とメッセージをいただいたことで、間違いなく幸せになった動物たちがいることを実感できました。目の前のことを日々こなすことに精いっぱいの私たちに「そもそも何のために活動しているの?」という原点を思い出させてくれました。
実は私たちに対して 「自信を持って」「支援を求めて」と声をかけてくださる方も少なくありませんでした。
「負け戦」の中でどこか自信が持てない私たちのことを見透かされているようで、恥ずかしくもあり、心強くもあり、見てくれている方がいることに気づきました。やはり今後はもっと情報を発信していかなければという気持ちが強くなりました。
もちろん、多くの子が皆様の力で助かっています

さて、少々暗い話をしてしまいましたが、私たち自身も今回実感したように、多くの方の長年の努力でたくさんの命が救われたのもまた事実です。
下記は、環境省の統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」からの引用です。
正に私たちの活動が本格化した2000年代(H12年以降)は、全国の自治体で犬猫の殺処分を回避しようという機運が高まり始めた時期でした。以降、救命数も劇的に増え、ピーク時には毎年5万頭以上の犬と猫が救われてきたことがわかります。
そんなことから当団体では自治体を批判するばかりでなく、その努力にも目を向けようと「ライフボートが参加する自治体の譲渡実績」というコンテンツを作ったことがあります。データがだいぶ古いのですが、各自治体の努力の一端を垣間見ることができるかと思います。
ライフボートが参加する自治体の譲渡実績
https://www.lifeboat.or.jp/about/sanka_jititai.htm
依然として批判の的になりがちな行政機関ですが、是々非々で向き合うことを忘れないように心がけています。
最後に
これからも、決して派手ではない地道な活動を積み重ねていくことになると思います。
今回のクラファンを通じて得た大きな励ましを胸に、また一歩ずつ進んでいきます。
これからも、どうか見守っていてください。
応援、本当にありがとうございます。
残り6時間余り、改めてよろしくお願いいたします。
リターン
3,000円+システム利用料

全力支援コース|3千円
●感謝のメールを送ります
※1度に複数口でのご支援も可能です
- 申込数
- 782
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年9月
10,000円+システム利用料

全力支援コース|1万円
●感謝のメールを送ります
●HPにお名前掲載<希望制>
●ライフボートのオリジナル壁紙
保護されてきた犬猫たちの写真を、PC・スマートフォン壁紙用の画像としてお送りします
※1度に複数口でのご支援も可能です
- 申込数
- 549
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年9月
3,000円+システム利用料

全力支援コース|3千円
●感謝のメールを送ります
※1度に複数口でのご支援も可能です
- 申込数
- 782
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年9月
10,000円+システム利用料

全力支援コース|1万円
●感謝のメールを送ります
●HPにお名前掲載<希望制>
●ライフボートのオリジナル壁紙
保護されてきた犬猫たちの写真を、PC・スマートフォン壁紙用の画像としてお送りします
※1度に複数口でのご支援も可能です
- 申込数
- 549
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年9月

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