未来フェスの設計：抽象度

応援いただきまして、ありがとうございます。祗園景子です。
クラウドファンディングを5月23日から開始し、現在30万円近くのご寄付をいただいています。皆様の温かいご支援・メッセージに心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

去る4月27－29日に神戸で開催された「078kobe」の初日に、神戸市長と共にオープニングセッション「実験都市・神戸の未来展開～クリエイティブ思考と感性のつながりがまちを変える～」に登壇させていただきました。そこで話題になったのは、異分野の専門家たちとどうやったら対話ができるかということでした。その時に祗園からお話させていただいたのは、「抽象度」についてです。

078kobe：https://078kobe.jp/

 

例えば、私はイチゴが好きですが、突然「神戸ルージュが大好きです！」と言っても一般の人には何のことだか分かりません（注：「神戸ルージュ」は神戸生まれのイチゴの品種です）。あるいは、「私、果物が大好きなんです！」と言っても、イチゴが好きであることは伝わりません。
多くの専門家は「神戸ルージュ」まで抽象度を下げて話してしまうため、専門外の人は意味が分からなくなってしまいます。ですから、異分野の人としゃべるときには、「イチゴ」まで、あるいは必要であれば「果物」まで抽象度を上げなくては通じません。

 

未来世紀都市フェスでは、研究者が自分の研究内容や夢を皆さんに語ります。語っていただく内容は、全て私が僭越ながら事前にチェックをさせていただいています。それは、話してもらう内容が異分野の人でも理解できる抽象度にするためです。未来世紀都市フェスは、ただ単に研究者が話して終わるイベント

ではありません。どうすれば知の融合が起こるのかを徹底的に考え抜いて設計されているイベントなのです。