ソプラノ歌手「泉萌子」が有名歌手に学ぶため、ドイツへ留学！

人生をかけて、世界を目指す！私は、歌で人を幸せにしたい。

 

はじめまして、泉萌子と申します！「藤原歌劇団」という日本で最も歴史のあるオペラ団体に所属しているソプラノ歌手です。私は生まれも育ちも青森県八戸市。大学時代は京都で過ごしました。幼稚園の頃からピアノを習ったり、小学校では合唱部、中学生のときは吹奏楽部に入るなど、幼少期から音楽が好きでした。

 

しかし、中学3年生になった私は進路に迷いました。安定した職に就くことを目指すか、音楽の道に挑戦するか…そのとき、中学校の先生に音楽科がある高校を教えてもらいました。そして、彼女が声楽を修めていたこともあり、今の恩師でもある大川みほ先生を紹介してもらったのです。

 

その高校の体験入学時、あらかじめ用意してきた歌を、大川先生の弾くピアノにあわせて歌ったとき、「あなたは歌で人を幸せにできる人」と言っていただけたことをきっかけに、音楽の道に進もうと決意しました。

 

それからというもの、「自分の力で何かを表現し、伝えたい」という想いのもと、世界に通用するオペラ歌手を目指し、高校1年生から本格的なレッスンを受け始め、現在に至ります。振り返ると、人生の半分近くを歌のために費やしてきました。

 

そこで、この度は尊敬するソプラノ歌手ディミートラ・テオドッシウ氏のもとで、音楽だけでなく、表現者としての細やかなことを学ぶために、ドイツのミュンヘンに留学します。現地でのレッスンやオーディションにかかる費用、それにともなう衣装やメイク道具の購入費用などをクラウドファンディングで募りたいと考えています。

 

オーディションやコンクールへ参加し続けることは、身体的・精神的にも過酷なものです。異国の地でたった独り…時には心が折れそうになることもあるかもしれません。しかし、皆さまにお力添えいただくことで、頑張るエネルギーを蓄えたいと考えています。ドイツで成長したパフォーマンスで、皆さまにより喜んでいただけるよう努力しますので、応援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

ついに立ったスタートライン。憧れの師の下で、表現力を磨きたい。

 

■ ウィーンへの留学、海外でのコンクールに挑戦した2018年

私は、一念発起して今春には約半年間、ウィーンへ単身渡欧し、研鑽を積みました。ウィーンでの生活においては、質の高い音楽が身近にがありました。例えば、日本でオペラを観に行くと1回5千円ほど、海外からのオペラを招致したものは、安くて数万円です。そのような世界トップクラスの公演も、立見席なら数百円で鑑賞することができました。

それに、音楽の歴史に大きな影響を与えた美術や風景が、手を伸ばせば届くような場所にあることも海外留学の魅力だと感じました。作曲家や作品を理解し、自分なりの解釈を得ることは表現することにおいて大切なことなのです。

 

そんな中、「ダメで元々、チャレンジあるのみ！」という気持ちで挑んだイタリアのコンクール「第8回オペラ歌手のための『V. ベッリーニ』国際音楽賞」に参加しました。それが初の海外コンクールで緊張していましたが、2位を受賞したことで、自分がこれまで歩んできた道は間違いなかったんだという確信につながりました。

 

その結果、演奏依頼をしてくれるエージェントとつながりができたり、自信をもって、各地で演奏会出演をかけたコンクールやオーディションへ積極的に挑戦することができるようになります。これは、日本では到底得られないチャンスでした。

 

 

■ 尊敬する世界的オペラ歌手との出会いが、次の挑戦の機会に。

 

そして、イタリアのコンクールで、運命的とも言える出会いを果たしました。

 

世界的オペラ歌手ディミートラ・テオドッシウ氏に絶賛していただいたのです。この規模のコンクールで彼女のようなビッグネームが審査員になることは珍しいのですが、「あのようなすばらしい演奏は聴いたことがない」「あなたこそディーヴァ（歌姫）」「個人的に時間を取ってレッスンをしましょう」とまでおっしゃっていただきました。そのときは正直、半信半疑でした。

しかし、テオドッシウ氏は後日、個人的にも連絡をくださり、約束通り忙しい合間を縫って、3日間の特別レッスンをしてくださいました。現役バリバリの彼女から、ただ1曲をうまく歌うだけでなく、長時間表現し続けることを可能とするためのテクニック、お客様に喜んでいただくためのノウハウ、本物の「プリマ・ドンナ」としての心構えを学ばせていただきました。

また、師の「実は私、教えることについてはあまり興味がないの。だから私の生徒と呼べる人はとても少ない。でも、あなたと勉強するのはとても楽しいし、ワクワクする。」というお言葉は嬉しいものでした。最後には、「ぜひとも、あなたがヨーロッパで活動するためのサポートをしたい！」と言ってくださったのです。こんな夢のような瞬間がくるとは、日本にいるときには思いもしませんでした。

そして彼女はドイツ・ミュンヘンに拠点を移すとのことで、「あなたも近くに来て一緒に勉強しましょう」という言葉をきっかけに、来春のドイツ留学を決意しました。

 

 

 

ドイツへ留学し、世界に通用するオペラ歌手を目指す！

 

■ アルバイトやチケットノルマ精算に奔走した日々

 

オペラ歌手って、どうやって生活しているの？と疑問に思う方は多くいらっしゃると思います。日本国内の話をすると、歌うことのギャランティだけで生活ができている歌手は、業界のほんの一握りだけです。私のような若手は、働きながら演奏活動をするというのが一般的です。

 

私は最大5つのアルバイトを掛け持ちしていたこともありました。固定の仕事を持たなかったのは、稽古やレッスン、伴奏合わせのために柔軟なスケジュール調整が必要だったからです。ただ、歌は身体が資本です。少し無理して風邪をひいたりすると、100％の力で歌えません。生活のため、またレッスン費などを捻出するためのアルバイトの他に、日々の練習や譜読み、レッスン時間を確保した上で、身体に十分な休息の時間を設けるのにはなかなか苦労していました。

 

そして、いざオペラのオーディションに合格しても、稽古の時間を考慮してアルバイトを変えざるを得なかったり、チケットノルマ清算のために奔走したりすることもあります。オペラや演奏会への出演回数が増えていくと、アルバイトも休みがちになり職場に迷惑がかかるため、ある程度シフトに自由の利くアルバイトを選ばなければいけないということもあります。そのため、週5日のフルタイム勤務が難しいのです。

 

私は30歳になりましたが、歌い手としては、「やっとスタートラインに立てたかな」という状態です。世間的に見れば、いい歳して…と思われる方がおられるのも当然です。しかし、この世界では身体が成熟するのは30歳からと言われています。せっかくこれから自分の全盛期を迎えようというときに、アルバイトに追われて肉体的・精神的にもすり減るような生活をしていていいのだろうか…と思うようになりました。

 

 

■ 今回の挑戦について

 

今回、皆さまに募らせていただいているご支援は、2019年春にドイツへ行く渡航費、そして現地でのレッスン費用や、7月以降予定している活動費用（コンクールやオーディション参加費用など）に充てさせていただきます。もちろん、舞台に立って、人様の前で歌わせていただくのに相応しいような衣装やメイク用品などの購入費用も必要になります。

2019年3月頃から最長1年まで滞在できるワーキングホリデービザを取得するので、現地で働くことも考えていますが、なるべく音楽のみに集中したいと考えています。そうすることで、長時間歌い続けるための身体づくりや健康管理、自身の表現力向上のために現地の芸術からインプットする時間をつくりたいのです。

 

ドイツへの留学後は、具体的に参加するコンクールの予定も入っており、挑戦したいステージも徐々に増えてきています。

 

やはり、私の歌を聴いてくださる方がいるということは、本当にモチベーションになっています。音楽は皆さまを日常から離れた、別の世界に誘うことができるものです。お客さまと素晴らしい音楽作品、作曲家とのつながりを橋渡しできるのは、大変喜ばしいことです。これからも、その世界への案内役ができればとうれしいです。

 

 

 

憧れのアーティストにも負けない、唯一無二のパフォーマーに。

 

スペインのソプラノ歌手モンセラ・カバリエやロックバンド・クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーなど…世界で活躍するアーティストには音楽を始めた当初から憧れ続けてきました。ただ、小さな挫折やいろいろな体験を通して、音楽を疑ってしまうこともありました。

 

しかし、新たな扉が開かれようとしている今、この機会を逃す手はないと思っています。まず、はじめの1年でエージェントや劇場と契約し、海外での音楽活動で報酬を得られるまでになりたいと考えています。

また、歌い手として、歌の技術を研究するのはもちろんのこと、皆さまに素晴らしい音楽の世界をお愉しみいただけるような、そして幸せな気持ちになっていただけるような唯一無二のパフォーマーになることが、私が追い続けていく目標です。

そんな私のこれからの頑張りに、お力添えをいただければ幸いです。ご支援ご協力よろしくお願いいたします。

 

 

 

パフォーマンス動画の紹介