プロジェクト概要

北海道紋別でアイヌ民族と共に、野生の鮭を守りたい!

 

こんにちは、NPO法人さっぽろ自由学校「遊」事務局の小泉雅弘です。さっぽろ自由学校「遊」は社会が抱える様々な課題について、市民が意見を交わし合い、互いに学びあう場です。

 

北海道紋別市における取組みは、紋別在住のアイヌ漁師である畠山敏さんとの出会いがきっかけで、地域の海・川・森の一体的な保全と、アイヌ民族の権利回復を重ね合わせながら、サステナブル(持続可能)な地域づくりをすすめていくことを目的にはじまりました。

 

紋別では流域におけるゴルフ場や廃棄物処分場などの開発行為は後を絶たず、野生サケが生育できる自然環境が将来にわたって守られていく保証はありません。

 

野生のサケを守り、続けるために調査費用が必要です。

日本の美しい資源を守り続ける協力をしていただけないでしょうか?

 

 

地元のアイヌの方々の権利の回復への第一歩。

 

紋別市は、北海道の北に広がるオホーツク海に面した港町です。冬には流氷に覆われるオホーツク海は世界有数の漁場であり、おいしい海の幸が味わえることはこのまちの大きな魅力のひとつです。

 

畠山さんが長年暮らしてきたのは、紋別市内を流れるモベツ川河口近くの地区で、ここは古くからアイヌ民族のコタン(集落)が形成されていた土地でした。モベツ川は、かつて流域で鉱山開発がされ、鉱毒流入により魚が死滅した苦い過去をもっていますが、現在は毎年秋になると野生サケの遡上・産卵の様子が観察できる豊かな自然環境が保たれています。

 

一方、アイヌ民族にとってサケはシ・ぺ(主食)ないしカムイ・チェプ(神の魚)と呼ばれていたことからも分かるように、かつては生活を支える主要な食糧であるとともに貴重な交易品でした。

 

そして、アイヌ民族による伝統的なサケ漁は、持続可能な自然のサイクルを損なわないものでした。現在もモベツ川の河口部では地元のアイヌ民族の手でカムイチェプ・ノミ(新しいサケを迎える伝統儀式)が行われており、アイヌ文化にとってサケは欠くことのできない重要な存在です。


このプロジェクトでは、モベツ川を遡上する野生のサケの実態を調べるとともに、その保全の価値や意義を関係者間で共有します。そして、地元のアイヌ民族が野生サケの保全・管理に参画していくことで、実質的なアイヌ民族の権利回復につなげていくことをめざします。

 

 

私たちは、2008年に畠山敏さんと出会い、そのアイヌ民族としての思いや、漁師としての経験に基づいた「海を守るには、オカ(陸)を守らなければならない」という考えに共感し、モベツ川流域における自然環境の保全とアイヌ民族の権利回復を進めていく取組みを構想しました。

 

そこで遭遇したのが、モベツ川を遡上するサケでした。サケは森と海の生態系をつなぐ重要な生命体であり、生物多様性の保全という観点から国際的にも野生サケの保護・管理が求められています。

 

しかし、孵化・放流による増殖事業に頼ってきた日本では、野生サケの保全に向けての取組みは遅れています。また、産業振興に特化したサケ増殖事業の陰で、アイヌ民族が伝統的に行ってきた河川におけるサケ漁は今も禁止されています。

 

私たちは、野生サケの再評価とアイヌ民族の権利回復は表裏一体の関係にあると考え、この取組みに着手したいと考えました。

 

 

野生サケの遡上・産卵の実態を正確に知るには、専門的な知識を持つ研究者などの協力が必要です。

 

現在、協力を期待できる方はいるのですが、こうした協力者の旅費や調査にかかる費用などが不足しています。また、野生サケの保全やアイヌ民族の参画の意義を理解してもらうには、様々な関係者・関係機関との話し合いが必要です。そうした活動を行う上でも、一定の資金が必要となります。

 

 

多様な文化が共存する、差別のない民族共生の社会を実現することは、今を生きる私たちにとっての重要な課題であり、アイヌ民族の声に真摯に耳を傾け、その奪われた権利をどのように回復していくことができるのかを共に考えていく必要があります。

 

今回の取組みは、アイヌ民族の生活や文化を語る上で欠くことのできない河川におけるサケとの関わりを取り戻していくことと、野生サケの保全・管理の必要性の認識を広げていくことを重ね合わせながら、持続可能な地域づくりに貢献することを目的としています。

 

それは第一に、直接関係するアイヌの方々のみならず、アイヌ民族全体にとって権利回復の大きなステップとしての意義をもちます。


そして第二に、野生サケの保全は、紋別に暮らす市民が地元に存在している貴重な自然環境を見つめ直す機会になり、人々の地域づくりへの意識を高めます。


そして第三に、こうした取組みそのものが評価されることで、新たな地域密着型のエコツーリズムにも結び付く可能性があり、まちの財産となります。

 

 

■引換券詳細について

①お礼状(3,000円、10,000円対象)

②活動報告書(3,000円、10,000円対象)

 この取組みをまとめた報告書をお送りします。

③自主制作DVD「先住民族エコツアーの始動」(10,000円対象)

 知床の地でスタートした日本初の先住民族エコツアーの取組みの意義と実際を紹介する自主制作DVD(20分)。

④自主出版物「アイヌ民族、半生を語る」(10,000円対象)

 北海道新聞社に勤める中村康利が、アイヌ民族18名へのインタビューをもとに、アイヌ民族の貧困問題に取り組んだ書。(A5判、231ページ)。

⑤オホーツク海産・鮭とば(10,000円対象)

 今回のプロジェクト対象地である紋別で加工されたオホーツク海産の鮭とば。

 

 

 


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