お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。明日よりゴールデンウィークが始まりますね。通勤電車のなかでも、スーツケースを持った家族連れを見かけましたが、今日から旅行に出かけるのでしょう。皆さまも良いゴールデンウィークをお過ごしくださいませ。

 

さて5-6月の、閲覧室での所蔵資料ミニ展示は、「山田洋次監督」展第五弾です。当館は山田洋次監督に関する資料を多数所蔵しており、2012年10月より定期的に行ってきた展示は今回で5回目となります。

2017年5月27日に新作『家族はつらいよ2』が公開される山田洋次監督。また本年3月25日には、柴又駅前の寅さんの銅像そばに、倍賞千恵子演じる妹さくらの銅像が建てられており、1969年より1995年まで続いた『男はつらいよ』シリーズ(全48作)は今なお人気の高い作品です。

今回は、1975年より1978年までの『男はつらいよ』シリーズ6作品と、高倉健が山田監督作品に初出演し、第1回日本アカデミー賞作品賞、キネマ旬報ベスト・テン1位など各賞を独占した感動の名作『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)の資料を展示します。

(『幸福の黄色いハンカチ』台本)

 

また、今回は山田洋次監督の演劇作品の資料も展示します。本年3月に音楽劇『マリウス』の脚本と演出、5月に前進座『裏長屋騒動記』の監修と脚本を手掛けるなどこのところ舞台が続く山田洋次監督ですが、以前より演劇界でも活躍しています。

(歌舞伎『人情噺文七元結』台本。山田洋次監督が補綴した『人情噺文七元結』は計3回上演されている。左より初演の2007年10月新橋演舞場上演、2010年7/12-7/29赤坂ACTシアター上演、2011年9月大阪新歌舞伎座上演。今回は初演の新橋演舞場の台本を展示)

 

展示資料は、十八代目中村勘三郎が主演した作品で補綴に携わった歌舞伎『人情噺文七元結』、名匠小津安二郎監督の作品を劇団新派で舞台化した『麥秋』『東京物語』、戦時中の満映(満州映画協会)撮影所で映画作りに夢を追った人々の物語を描いた『さらば八月の大地』、そして音楽劇『マリウス』の資料も展示します。この音楽劇『マリウス』は、“寅さん”シリーズの原点でもある、マルセル・パニョル作のフランスの人情喜劇「マルセイユ三部作」『マリウス』『ファニー』『セザール』のうち、『マリウス』『ファニー』を基に音楽劇として舞台化した作品です。1967年には同じ原作を基に、倍賞千恵子主演で『愛の賛歌』という映画を撮っており、この原作が山田洋次監督にとって思い入れの強い作品であることがわかります。

 

もうひとつ、珍しい資料をご紹介します。

戦前より戦後にかけて、浅草国際劇場(1982年閉場)を本拠地に一世を風靡したSKD(松竹歌劇団)。1979年に第1回SKDミュージカル『カルメン』が上演されましたが、この作品の脚本と演出を手掛けたのが山田洋次監督でした。実はこの作品の前年に、木の実ナナがSKDの花形スターに扮した『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』(第21作)を撮っており、浅草国際劇場で実際にレビューの撮影が行われました。このようなつながりのある2作品の資料も展示しています。演劇・映画の専門図書館である当館ならはでの展示です。

 

当館展示室の奥でお待ちしております!

 

今回の展示期間は、6月28日までとなっております。お近くまでいらした折には、是非当館にお立ち寄り下さいませ。

 

松竹大谷図書館の開館日はこちらのカレンダーでご確認下さい。

http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pdf/17_calendar.gif

 

 

《ゴールデンウィーク休館のお知らせ》

平成29年4月29日(土)~平成29年5月1日(月)

平成29年5月 3日(水)~平成29年5月7日(日)

※5月2日(火)は開館いたします。

http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pdf/17_calendar.gif

 

新着情報一覧へ