寄付総額
目標金額 1,500,000円
- 寄付者
- 117人
- 募集終了日
- 2021年9月17日
シリアの人びとと出会って
こんにちは!パルシックです。本日より、シリアの農家の人たちの復興への一歩を支えるクラウドファンディングに挑戦します。皆さま、応援よろしくお願いいたします!
パルシックは、2015年よりトルコでシリア難民の支援活動を始め、現在はレバノンとシリア国内で活動しています。事業の立ち上げから携わるレバノン事務所代表の大野木雄樹がこれまでの活動を振り返ります。
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自分はシリアにはまだ訪問したことはありませんが、今まで多くのシリア人と出会い、ふとその記憶が蘇ることがあります。
時は2013年、ヨルダン北西部のイルビット。自分はシリア難民に英語を教えるボランティアをしていました。毎週土曜日のマーケットの開催に合わせて、5ヨルダン・ディナール(約800円)を持って1週間分の買い物に出かけ、お腹にたまりそうな食材探しへ。毎回の食事として、小麦粉を水で薄めてパンケーキを焼き、さらにお腹を膨らますために、4分の1に切った茹でたジャガイモをのせ、ジャムを塗って食べる生活を3か月・・・。ボランティアをできる限り長く続けるため、食費を切り詰めて生活をしていました。
お金がだんだんと底をついてきて、これからどうしようか考えることもありましたが、それ以上によく考えていたのが「どうすれば同じ金額でお腹を満たすことができるか」。マーケットに向かう際、レストランの前を通るときは、店内の食べ物がすぐ近くに見えるのに手が届かず、いつか食べられる日が来るといいなと願ってもいました。この時はまだ、自分がシリア難民に対して食糧支援活動を行う仕事をしていくとは夢にも思っていませんでした。
その後、自分は学校で音楽を教えるため、アラビア半島にあるオマーンへ移動し、シリアのアレポ出身のアラビア語の先生モハマドと一緒に1年間生活しました。
モハマドは夜に電話が鳴ると、よくアパートの屋上に走っていって電話をしていました。その理由を聞くと、「アレポ側の電波が弱いので、こちら側が一番良い状態で電波が受けられるように」と言いました。その時は、電波はどこで受けても同じなのでは?と思いましたが、モハマドにとっては「これが最後の会話かも・・・」と1回の電話がとても大事だったのだと、のちのち分かりました。
その後、自分はパルシックのシリア難民支援事業を立ち上げるためトルコに移りました。今まで多くのシリア難民の子どもたちと出会いましたが、話をして気づくのが、シリアを離れる際に、自分の所有物を全部シリアに残して来ているため、大事な思い出が手元になく過去の記憶がなくなってきている状況です。
そして、将来のことを計画して何かをするというより、今日をどうやって生きていくのか精いっぱいで、子どもたちに将来の夢を聞いても、学校に行かず親の畑仕事や家事を手伝っているため、将来の夢を描くことが出来なくなっているということに気づきました。
子どもから大人へ成長するにつれ、知識や技術を得て夢を達成するという思考が止まってしまい、自分の過去をシリアに残し、未来を考えなくなった子どもたちにとって、シリア自体が夢の国となってしまっている・・・。私はどうすれば子どもたちが今後大きな夢が描けるようになるか気にかけていました。
そこで、移動式の子どもにやさしい空間(チャイルド・フレンドリー・スペース:CFS)を運営し、受け入れてもらえる学校がなく学習や心理社会的サポートを受ける機会を失ったシリア難民の子どもたちに、アラビア語や算数などの勉強とレクリエーション活動を始めることにしました。
毎日お父さんと畑仕事をしている子どもたちは、学校に通っていなかったので、日々の変化がなく、ある意味で毎日が日曜日の状態。そんな子供たちを、ファシリテーターが毎週同じ曜日の同じ時間に訪問して活動を行いました。子どもたちは、1回の活動が終わると、7日間待てばまた楽しい活動があるということを理解し始め、両親と次の活動まで何日と毎日数えるようになったり、活動開始時間に遅れないよう、開始数時間前には身支度を行ったりと、時間の概念を理解するようになりました。
ラマダン(断食)の時期には、他のCFSに通うお友達に手紙を書くことにしました。1週間が7日あるということの理解から始め、徐々に日数を増やし、1カ月続くラマダンが終わるまでにお手紙を書き終わるように計画を立てられるになりました。何日後にラマダンが終わり祝祭日になるということも話すなど、先の予定を楽しみ、少しずつ子どもたちが失っていた未来を構築していけるようにしました。
さらに、子どもたちは、パルシックの活動を通して、レクリエーションで作った絵や手編みの帽子、家庭菜園で育てた野菜など、作ったものを自分の思い出になるように大事にしまっている光景を幾度か目にしてきました。
少しずつ先のことを考えることができるようになってくると、子どもたちは、次はこれをやりたい、もっとこうしたいという発想が出てきて、もっと勉強するために学校に行きたいという思いへと変化していきました。それまでは、いつも両親の手伝いをしているため、学校に行きたいかと聞いても、「学校に通ってお金がもらえるの?」と逆に質問を受けていました。遠回りではありますが、子どもたちに勉強をしたい、もっといろんなことを学びたい、という思いに気づかせる努力を行ってきました。
しかし、現在活動しているレバノンでは約40%のシリア難民の子どもが教育を受けていない状況です。今後のシリア復興のいちばんの立役者の子どもたちがこのまま教育を受けられずにいると、シリアの復興という大きな夢を描くことが出来ない状態になってしまうのではと心配しています。
シリアの紛争が2011年に始まって10年が経ち、多くのシリア人は長期にわたって支援に頼って生活しているため、この状況から自立するには時間がまだまだかかると思います。ただ、シリアはシリア人が復興の中心に立つ必要があり、そのためには、夢を失った多くのシリア人が、新しいシリアの夢を描く必要があり、その夢が自立の動機付けになるのではと考えています。
多くの人びとの声に耳をかたむけ、夢を一緒に共有させてもらい、その夢をかなえる支援を今後も続けていきます。そのために、まずは想像力豊かな子どもたちの夢を一緒に描けたらなと思ってます。
一方で大人たちは、どのようにシリアの自分たちの住むコミュニティに活気を取り戻したいか、普段から想像しているように感じています。大人たちからはその思いを聞き取り、壊れた建物や更地になってしまった場所に人びとが戻れるよう、シリア人と同じ目線で活動が計画できるよう努力していきます。
現在は、人びとが復興に向けた一歩を踏み出せるように食糧生産活動を中心に行い、活動地域に適した農業生産方法を考え、種を植えています。
ギフト
5,000円
5,000円寄付コース
・お礼のメール
・寄付金領収書
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
- 寄付者
- 48人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月
10,000円
10,000円寄付コース
・お礼のメール
・寄付金領収書
・活動報告書(冊子)
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
- 寄付者
- 55人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月
30,000円
30,000円寄付コース
・お礼のメール
・寄付金領収書
・活動報告書(冊子)
・オンライン報告会へのご招待
※報告会の日時は未定です。
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
- 寄付者
- 7人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月
50,000円
50,000円寄付コース
・お礼のメール
・寄付金領収書
・活動報告書(冊子)
・オンライン報告会へのご招待
※報告会の日時は未定です。
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
- 寄付者
- 5人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月
100,000円
100,000円寄付コース
・お礼のメール
・寄付金領収書
・活動報告書(冊子)
・オンライン報告会へのご招待
・パルシックホームページへのお名前掲載(希望制)
※報告会の日時は未定です。
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
- 寄付者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月
300,000円
300,000円寄付コース
・お礼のメール
・寄附金領収書
・活動報告書(冊子)
・オンライン報告会へのご招待
・パルシックホームページへのお名前掲載(希望制)
・現地の農家さんからのビデオメッセージ
※報告会の日時は未定です。
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。
- 寄付者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年1月