シリア内戦から10年。農家の人たちの復興への一歩を支えたい!

シリア内戦から10年。農家の人たちの復興への一歩を支えたい!

寄付総額

1,565,000

目標金額 1,500,000円

寄付者
117人
募集終了日
2021年9月17日

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プロジェクト本文

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▼ 紛争により生業を失ってしまった人たちの 自立への一歩を支えたい

 

ページをご覧いただきありがとうございます。特定非営利活動法人パルシックと申します。 

 

私たちは、アジアで「人と人が助け合い、支えあう、人間的で対等な関係を築く」ことを目指して、困っている人がいたら同じ時代にともに生きる人間として、相互に支え合う、民際協力事業を行っています。

 

東京のほかにもレバノン、東ティモール、インドネシア、パレスチナに事務所があります。現地の方たちが農業や加工食品などで生計をたて、経済的自立はもちろん、誇りをもって、生活を送るためのサポートをしています。

 

最近では特に、外国の占領や侵略あるいは紛争の下で、自立的な発展を阻まれた人びとが暮らしを取り戻す活動に力を入れています。

 

2016年からはレバノンのシリア難民キャンプで支援活動を行っています。

家庭菜園の研修で、講師に熱心に質問をする難民キャンプの女性たち。

 

昨年12月には、パレスチナ ガザ地区の女性たちの生業を支えるクラウドファンディング「私の名前はタグリード 羊を守り、女性たちの暮らしを守りたい」に挑戦し、多くの皆さまからご支援をいただきました。 

 

今回は、10年に及ぶ内戦で荒れ果ててしまったシリアの農地を耕し、避難生活を送っていた農家の人たちが再び農業によって自立できるようプロジェクトを立ち上げました 

 

皆様の温かいご支援、ご協力をいただきたく、よろしくお願いいたします。

 

▼内戦の激戦地となったホムス。農家は避難し、農地は放棄されました

 

シリアは2011年に過酷な内戦が始まる前までは豊かな農業国でした。

 

首都ダマスカスから車で2時間くらい北に行くとホムス県に着きます。ホムス郡にはカティーナ湖があり、湖の周辺の村は水利に恵まれ、シリアの主食のパンに欠かせない小麦やジャガイモ、ズッキーニ、レタスなどを産する豊饒な農村でした。

 

 

内戦以前は、ホムス県の約8割の人びとが農業や農作物の加工などの仕事に携わっていました。 

 

しかし2011年、チュニジアに端を発した「アラブの春」と呼ばれる民主化の動きがシリアにも波及。改革を求める平和的な抗議デモは、政府による激しい弾圧や周辺諸国の干渉を受け、やがて政府軍と反体制派の内戦へと激化していきます。

 

ホムス県都のホムス市は、戦闘の激戦地となり、旧市街はほとんどががれきの山と化しました。ホムス市周辺の村々でも政府軍と反体制派の衝突が起こるようになり、戦争が長引くにつれて、村人たちの多くがホムス県から離れ、一部は避難民となって国外に逃れました。

 

人びとが避難したことで、農地は放棄され、また農機具は武器になる恐れがあるなどの理由で、政府軍によって破壊されたり、盗まれたりしました。またホムスの地に残った農家も、人手不足や外出の禁止、物資の価格高騰で農業を続けることができなくなりました。

 

隣国レバノン、シリアと国境を接するアルサールにあるシリア難民キャンプ。

ホムスからもレバノンに多くの人たちが避難している。

 

▼始まった帰還。しかし、経済危機と食糧不足が人びとを苦しめています

 

現在、ホムス全土は政府軍の支配下となり、衝突も収まり、避難した人びとも徐々に帰還しています。しかし、国外に逃れた人たちの多くは未だ帰国できず、人口は内戦前の半分程度まで減っています。 

 

長引く内戦はシリアの経済にも大きな影響を与えています。物資不足や国際的な経済制裁により、物価は高騰し、また農業の衰退により深刻な食糧不足に直面しています。 

 

作物の種や肥料、トラクターなど農業機械用の燃料代が高いため、ホムスに戻ってきた農家の人たち、農業を止めていた人たちも、食糧不足のなかにあっても、農業を再開し、自分たちの手で食糧を得ることができないでいるのです。

 

▼2020年、農業の再開を支援するプロジェクトを実施しました

 

パルシックは2020年に、シリアの提携団体の協力を得て、ジャパン・プラットフォームの助成により、ホムス県の農業生産支援を行いました。

 

このプロジェクトでは、内戦の影響で農業を止めてしまっていた農家で、特に女性が生計を支えている世帯、お年寄り世帯や家族の中に障がい者のいる世帯が参加しました。

 

放棄されていた農地は、土壌が固くなり農地の準備には時間がかかりました。

 

参加者は農業を再開できることをとても喜び、毎朝早くから農作業に精を出しました。

 

結果、多くの世帯が、自分たちで消費する以上の野菜を収穫することができ、近所の家族に野菜をおすそ分けしたりして、地域で助け合いました。

 

昨年、プロジェクトに参加したモハマドさんは収穫した野菜を売って収入につなげることができました。 

家族7人を1人で養っています。 内戦が始まるまで、約40年間農業一筋でやってきましたが、住んでいた町が攻撃を受けたため、 他の地域に避難しました。

攻撃が落ち着いた後に家に戻ると、農機具は壊されたり盗まれたりしていました。

 

その後、借金をして農業を再開しましたが、数年前に腰を悪くしてからは、治療費の支出が重なり、借金の返済が滞るようになっていました。

 

パルシックの農業プロジェクトに参加してからは、野菜の収穫を楽しみにしながら精力的に活動を行っています。収穫した野菜の一部を販売することで、病気の治療費だけでなく、子どもの学費も支払う目途が立ちました。

じゃがいもを収穫するムハマドさん夫婦

 

しかし、2020年の事業は小規模で実施したため、参加できた人は限られていました。

 

そこでパルシックでは引き続き、農業を再開できていないホムスの農家へ、支援を行ってまいります。

 

▼プロジェクトの内容

 

シリア現地の提携団体を通じて、新たな30世帯の農家が農地を耕すための燃料代、野菜の種や苗、肥料を届けます。

 

 

※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、目標金額分を自己負担するなどして、必ず上記の実施内容の通り実行致します。

※2021年11月30日までに、特定非営利活動法人パルシックが送金した資金により、現地の提携団体「Monastery Saint James the Mutilated」シリアの農家の人たちに上記物資とサポートを届けたことをもって今回のプロジェクトは実施完了となります。

 

 

▼シリアの人びとの復興への一歩を支えたい

 

パルシックは、命や暮らしを脅かされている人たちを守るために活動しています。そして、その暮らしは「尊厳ある暮らし」でなければならないと考えています。  

 

レバノンのシリア難民キャンプで出会った女性は、何が一番必要かという問いに「仕事がしたい」と答えました。緊急での物資配布はもちろん重要なことですが、私たちはその先の自立への一歩を支えたいと各地で活動を続けています。

 

パルシックは、2018 年よりシリア国内で食糧配布を中心に活動を始め、2020年からは人びとの自立を目指し農業生産支援を開始しました。まだ始めたばかりですが、シリアの復興に向けて少しずつ歩み始めています。

 

【パルシックのシリア・シリア難民支援の活動(一部)】

 

■トルコにおけるシリア難民支援事業(2015年10月~2019年4月)

トルコ南部のシリアとの国境地帯にあるシャンルウルファ県で食糧配布、家庭菜園、越冬支援、子どもの保護事業を行いました。

 

■レバノンでのシリア難民への食糧・越冬支援(2016年12月~)

レバノンに避難しているシリア難民に食糧・越冬・女性を対象とした家庭菜園支援を続けています。

 

■レバノンでのシリア難民への教育支援事業(2017年4月~)

レバノンに住むシリア難民の子どもたちが、将来「失われた世代」となることのないように、教育の機会を提供しています。

 

■シリア国内での食糧支援(2019年4月~)

デリゾール市、ヤルムークのパレスチナ難民キャンプで食糧配布、炊き出しなどを行いました。 

 

シリアの人びとの復興への一歩を支えたい。

皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

 

レタスの収穫を手伝う子ども

 

 

”シリアの内戦が2011年に始まって10年が経ち、多くのシリア人は長期にわたって支援に頼って生活しているため、この状況から自立するには時間がまだまだかかると思います。

 

ただ、シリアはシリア人が復興の中心に立つ必要があり、そのためには、夢を失った多くのシリア人が、新しいシリアの夢を描く必要があり、その夢が自立の動機付けになるのではと考えます。

 

長い復興の道のりは時間がかかりますが、多くの人びとの声に耳をかたむけ、夢を一緒に共有させてもらい、その夢をかなえる支援を今後も続けていきます。

 

現在は、人びとが復興に向けた1歩が踏み出せるように食糧生産活動を中心に行い、活動地域に適した農業生産方法を考え、種を植えています。”

 

(パルシック レバノン事務所代表 大野木雄樹)

 

トルコのシリア難民キャンプにて

 

▼寄附金控除について 

 

パルシックは2017年11月1日に東京都より認定NPO法人として認定されました。これにより、パルシックへのご寄付は、確定申告によって所得税、法人税、相続税などの寄付金控除を受けることができます。   

 

地方自治体によっては住民税も控除の対象となります。詳しくはお近くの税務署までお問合せください。 

 

<所得税の場合> 

確定申告をすると、寄付金の額から2,000円を除いた額の40%の税金の還付を受けることができます。所得税の控除は、税額控除、所得控除から有利な方を選ぶことができます。多くの場合は、税額控除を選択する方がより多くの金額が控除されます。 

 

 

<寄付金領収書の送付に関して> 

寄付金領収書は、令和3年12月以降に送付いたします。領収書の日付はREADYFORよりパルシックに入金がある令和3年11月の日付になります。また、記載される寄付者のお名前は、READYFORアカウントにご登録の氏名となり、「リターン/ギフトの発送先住所」にお送りいたします。

 

 


【プロジェクト終了要項】

●寄贈するもの    
支援金

●寄贈個数    
130万円

●寄贈完了予定日    
2021年11月30日

●寄贈先    
Monastery Saint James the Mutilated

●その他    
11月30日までに特定非営利活動法人パルシックが現地の提携団体「Monastery Saint James the Mutilated」送金し、その資金でシリアの農家の人たちに物資とサポートを届ける。
※目標金額以上集まった場合は、さらに多くの農家に支援を届ける。

 

 

 

 

 

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プロフィール

特定非営利活動法人パルシックは、地球の各地で暮らす人と人が、国家の壁を越えて助けあい、支えあい、人間的で対等な関係を築くことを目指して活動するNGOです。国際協力とフェアトレードを主な活動内容としています。現在は、 東京のほかに、パレスチナ、レバノン(シリア難民支援)、東ティモールに事務所があります。現地の方たちが農業や加工食品などで生計をたて、経済的自立はもちろん、誇りをもって、生活を送るためのサポートをしています。最近では特に、外国の占領や侵略あるいは紛争の下で、自立的な発展を阻まれた人びとが暮らしを取り戻す活動に力を入れています。

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ギフト

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5,000円寄付コース

5,000円寄付コース

・お礼のメール
・寄付金領収書

※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

寄付者
48人
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発送完了予定月
2022年1月

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10,000円寄付コース

10,000円寄付コース

・お礼のメール
・寄付金領収書
・活動報告書(冊子)

※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

寄付者
55人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年1月

30,000


30,000円寄付コース

30,000円寄付コース

・お礼のメール
・寄付金領収書
・活動報告書(冊子)
・オンライン報告会へのご招待

※報告会の日時は未定です。
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

寄付者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年1月

50,000


50,000円寄付コース

50,000円寄付コース

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・寄付金領収書
・活動報告書(冊子)
・オンライン報告会へのご招待

※報告会の日時は未定です。
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

寄付者
5人
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発送完了予定月
2022年1月

100,000


100,000円寄付コース

100,000円寄付コース

・お礼のメール
・寄付金領収書
・活動報告書(冊子)
・オンライン報告会へのご招待
・パルシックホームページへのお名前掲載(希望制)

※報告会の日時は未定です。
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

寄付者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年1月

300,000


300,000円寄付コース

300,000円寄付コース

・お礼のメール
・寄附金領収書
・活動報告書(冊子)
・オンライン報告会へのご招待
・パルシックホームページへのお名前掲載(希望制)
・現地の農家さんからのビデオメッセージ

※報告会の日時は未定です。
※寄附金領収書については、2021年12月末以降に送付する予定です。
※寄附領収書に記載される寄附者のお名前は、ギフト送付先にご登録いただいたお名前となります。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年1月

プロフィール

特定非営利活動法人パルシックは、地球の各地で暮らす人と人が、国家の壁を越えて助けあい、支えあい、人間的で対等な関係を築くことを目指して活動するNGOです。国際協力とフェアトレードを主な活動内容としています。現在は、 東京のほかに、パレスチナ、レバノン(シリア難民支援)、東ティモールに事務所があります。現地の方たちが農業や加工食品などで生計をたて、経済的自立はもちろん、誇りをもって、生活を送るためのサポートをしています。最近では特に、外国の占領や侵略あるいは紛争の下で、自立的な発展を阻まれた人びとが暮らしを取り戻す活動に力を入れています。

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