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今年の11月に写真集「フィリピン残留日本人」を出版したい!

船尾 修

船尾 修

今年の11月に写真集「フィリピン残留日本人」を出版したい!
支援総額
1,461,000

目標 1,000,000円

支援者
152人
残り
終了しました
プロジェクトは成立しました!
11お気に入り登録11人がお気に入りしています

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2015年08月25日 14:43

日本における写真集の出版事情について

今回のクラウドファンディングの目的は、写真集を制作・発行するためですが、私のページをご覧頂いた方の中には、「えっ、写真集って出版社が出すものなんじゃないですか? 個人が資金を集めなくてはならない写真集っていったいどういうことなのか?」という疑問を抱かれる方もいらっしゃるかと思います。

 

その点について、現代の日本における出版事情というものを少しご説明したいと思います。その前に、みなさんご自分の近所にある本屋さんのことを思い浮かべてください。その書店には、写真集のコーナーがありますでしょうか?

 

東京や大阪、福岡の都心部にお住まいの方でしたら、紀伊国屋やブックファースト、ジュンク堂といった大手の書店がありますから、アートのコーナーなどにきっと写真集は置かれていると思います。でも地方の本屋さんや、駅前の小さな本屋さんではどうでしょうか。

 

たぶんコーナー自体がないと思います。あったとしても女優やタレントの写真集ではないでしょうか。趣味やベストセラー小説の本は山積みになっていても、ドキュメンタリーや固くて重い内容の本はそうした書店では扱っていないのが普通ですよね。

 

理由は簡単です。売れないからです。本屋さんというのは、1冊本が売れたらその定価の何%かが出版社から支払われるのです。そういう商売ですから、いわゆる売れ筋の本を並べます。お客さんが手にとってサッと購入してくれる本は大変ありがたいんです。たくさん売れたら売上もアップします。商売ですから当然ですよね。

 

写真集はだいたい大きいし、重いし、かさばります。売り場に1冊置くのだったら、そのスペースにベストセラー本を置いたほうが儲かります。何冊も置けるし商品の回転も早いからです。だからよほど信念のある書店でないと、写真集などという本は置きたがらないのです。初めから仕入れることもありません。

 

写真集は制作コストもかかりますから(紙代や印刷代)、出版社も最近では作りたがりません。作っても、内容がどうこう言う前に、本屋さんが置いてくれませんから、読者の目に留まることもなく、そうすると在庫を抱えることになってしまいます。そういう本ばかり作っていては経営が成り立ちません。

 

しかしなかには「世の中をよくするためにはこういう本も必要だ」とか「うちが出さないと重要な記録が表に出ないままになってしまう」とか考える編集者も存在します。そういった人たちは、本を単なる商品とは考えていません。本は文化そのものと考えたり、ジャーナリズムの一端を担っていると自覚されていたり。

 

そのような出版社なり編集者なりの存在があって、日本は他の国と比べてもすばらしい本が生み出されてきた歴史があります。売れる売れないと言う前に、まずその本が私たちにとって必要かどうかを判断する人たちだといえます。こういう人たちに私たち写真家や言論人、ジャーナリストたちは支えられてきたといっても過言ではないでしょう。

 

ところが最近はそうでもなくなってきました。インターネットの発達なども原因かもしれませんが、まずみんながあまり本を読まなくなってきました。電車の中の光景を見るとよくわかります。以前はたいてい文庫本や雑誌、新聞などを乗客は読んでいたのに、いまはスマホ一色ですよね。

 

本が売れなくなり、倒産する出版社や取次会社も相次いでいます。そういう事情があるので、出版社は以前に比べてリスクをおかすことを嫌がるようになりました。こつこつと調べ上げたドキュメンタリーのまじめな本を出すよりも、需要のあるハウツー本や有名人が出すベストセラー本を手がけることに一生懸命になりました。

 

そうするとますます写真集などは世に出なくなります。作家や写真家たちは自費出版という手段で、自分で制作費をかけて本を作り、それを自分で売って回収する、という方法も増えていると思います。まあそれが趣味のレベルであれば構わないと思うのですが、広く世間の人に知ってもらいたいと自腹を切って取材したり、長年こつこつと調べてきた大切なことなどが、このままの状況が続けば誰の目にも触れないまま御蔵入りになってしまうでしょう。それは果たしてみなさんにとってよいことなのかどうか。

 

私がクラウドファンディングに可能性を感じるのは、そうしたすべてを自費出版という形でやらなければいけない状況を少しでも改善できるのではないかという点なのです。出版の意義を理解してくださる方にひとりでも多く作家の想いを届けることができるシステムではないかと私は考えています。

 

今回の私の写真集出版に続いて、これまで日の目を見なかったすばらしい作品が続々と生み出されていくことは、結局は私たちの心の豊かさにつながっていくのではないでしょうか。私はそう考えています。

 

ということで、いましばらく支援募集は続けさせていただきます。長い文章、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

(*下の写真は私の書棚です)

 

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リターン

3,000

・サンクスメール
・ポストカード

支援者
36人
在庫数
制限なし

10,000

3,000円の引換券の内容に加え

・HPにお名前記載
・写真集「フィリピン残留日本人」 1部
 (サイン入り)

支援者
109人
在庫数
制限なし

30,000

3,000円の引換券の内容に加え

・HPにお名前記載
・写真集「フィリピン残留日本人」 1部
 (サイン入り)
・キャビネサイズプリントの額装 1点
 (マットと額縁、サイン付き)
 (写真は選ぶことができません)

支援者
7人
在庫数
制限なし

100,000

3,000円の引換券の内容に加え

・HPにお名前記載
・写真集「フィリピン残留日本人」 1部
 (サイン入り)
・四切サイズプリント額装 1点
 (マットと額縁、サイン付き)
 (写真集の中からお好きなものを選んでください)

支援者
0人
在庫数
制限なし

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