コロナ禍で苦しむフィリピンの子どもたちへ食糧配給

 

今回は、フィリピンの子どもたちの健康を妨げている食生活について説明をします。

 

 

世界保健機関(WHO)の調査報告では、フィリピンの子どもは、世界的に見ても不幸な環境に置かれています。
 
その最も大きな原因は、健康が確保されていないこと。

 

WHOが今年の2月に発表したレポートによると、フィリピンの子どもの未来の幸せは、180か国中の110位。

東南アジア諸国連合のASEAN5の中では4位でした。

 

 

WHOは、フィリピンの思春期までの子どもに対する健康へのアプローチを、徹底的に見直す必要がある、と指摘しています。

 

健康を阻害する原因は食生活

 

フィリピン人、特に貧困層の人たちは、栄養を摂る、という考えがあまりありません。

 

まずは、お腹を満たすことが先決。

たくさんのごはんと、塩分が高く、味付けが濃い少しのおかず。

 

これは、ある日の子どもたちの食事です。

おかずは小さな魚だけ。

 

卵焼きも、ウインナーも、サラダもありません。

 

これが、日常の食生活なのです。

 

 

子どもたちは、食べるものがなければ、不衛生な食品にも手を出してしまいます。

 

スラム街の子どもたちの死因で、いちばん多いのが、実は下痢。

 

栄養不足と、傷んだ食品の摂取が原因です。

 

 

貧困層は収入の大半を食費に充ている

支出の中で、食糧費が占める割合のことをエンゲル係数といいます。

 

フィリピン人の平均は42%
日本人は25%です。

 

収入が絶対的に少ない貧困層ほど、食費の割合が高くなります。

 

僕が支援している人たちの中には、収入の半分が食費、と言う家も珍しくありません。

 

 

コロナ禍で、収入がなくなったいま、切り詰められる支出はありません。

わずかな蓄えと借金で、とにかくお米だけを確保している状況。

 

子どもたちの健康は、さらに阻害されています。

 

プロジェクトの目標まであと7日間

フードサポートプロジェクトでは、100世帯の家族に、一か月分の食糧を届けます。

 

本当は、肉や魚なども届けたいのですが、冷蔵庫など持っていない貧困層の家庭に生鮮品を届ければ、食中毒を起こしてしまう危険性も。

 

なので今回は、お米を中心に、麺類、缶詰、卵など、ある程度日持ちする食品を届ける予定です。

 

栄養的にどうなのか、と、指摘されてしまえば、その通りなのですが、緊急事態のいま、まずは食べるものがあることが最重要なのです。

 

 

みなさまのおかげて、目標の資金まで72%のところまで到達できました。

 

クラウドファンディングの締め切りまで、あと7日間。

 

 

子どもたちのために、そしてご支援をいただいたみなさまのためにも、目標が達成できるよう、頑張ります。