笛美さんから応援メッセージをいただきました。

子供のころ、痴漢はいちばん身近な犯罪だったと思います。でも痴漢対策のための知識を学校で教わることはなく、「気をつけよう」「遅くまで出歩くのはやめよう」という呼びかけがあるくらい。実際に痴漢にあったときに何ができるかを考えたことはありませんでした。また痴漢というのはおかしな人たちがやることだろうと思っていました。

大人になって知ったのですが、痴漢をしているのは結婚して子供がいて収入も高いような、いわゆる「普通」の男性が多いそうなのです。性欲から痴漢をしているわけではなく、社会でストレスを抱え、その発散として痴漢のスリルを味わっていて、もはや依存症のようになっていて、自分の力で治すことは難しいとのこと。

痴漢による子供の被害が軽視され、「家庭や仕事があるから」という理由で大人の男性が守られ続けていることはおかしいと思います。周りの大人が気づいて痴漢を止めたり、子供の側に立った対策をすることが必要だと思います。

子どもが生きていくために必要な知識を身に付けさせようという動きはずっとありますが、痴漢への対策もまた大切な知識ではないでしょうか。忙しい学校の先生が、イチから「痴漢犯罪防犯講座」を作るのは負担が大きいでしょう。専門家が教材やレジュメを用意して、誰でも授業を開けるようにするのは、とても良いアイデアだと思います。

自分を大切にする心を育むためにも、また将来の痴漢をなくすためにも、学校で痴漢対策の講座をしてほしいです。

笛美（Twitter:@fuemiad)