神戸市東灘区 ジェンダー差別を勉強する会 から応援メッセージ

 

共通テスト前に鉄道会社に「痴漢対策を！」と要求するきっかけを作った「神戸市東灘区 ジェンダー差別を勉強する会」から応援メッセージをいただきました。

 

痴漢は100%加害者が悪く、被害者に一切非はない。だから加害をやめるよう求めることでしか解決しないと私は信じています。

一方で明日目覚めたときに痴漢加害者の全員が急に心を入れ替えて、加害行為をしなくなることはあり得ないとも分かっています。

 

今日も加害に遭う人がたくさんいて「あれは痴漢だったのだろうか？」と繰り返し考え、怒りやつらさを感じるのは不条理です。だから、その傷つきをできるだけ小さくする活動も優しくて尊いと思うのです。

 

痴漢抑止バッジは強い意思表示です。同時にエンパワメントだと思います。他人が許可なく自分の体を触ったり、撮影することがいやだと思うのは当然の感情で大切なものです。本来誰も侵してはならないことだとこのバッジはリマインドしてくれると思います。

 

痴漢防止講座セットはレジュメなどが一揃い入ったものです。世の中で先行する痴漢のイメージとは違う実態を理解できます。痴漢という犯罪に巻き込まれている最中や事後に何ができるか、そして未然に防ぐにはなにができるか、先生と生徒、男女問わず皆が考える機会になると思います。

 

同時にこの講座は将来加害者になるのを防いでくれるのでは？と期待もしています。痴漢は性暴力で深刻な犯罪行為だと学べば、痴漢加害を夢想し、被害者が喜んでいるといった誤った認知を持つに至らないのではないでしょうか。

 

こういう活動の積み重ねで、社会から性暴力はなくしていけると信じています。

 

神戸市東灘区 ジェンダー差別を勉強する会