過去の保護猫から「フラン」

2016年に保護した「フラン」
「家族になる日」(学研)にも書かれていますが、里子に行くことなく、看取った子です

ちょっとシャイな可愛い子でした
なんだか調子の悪いことが重なり、病院で診てもらったところ

「FIP、胸水型」

と診断されました
その時はほんの僅かしか溜まっていなかったので、翌日に再度診てもらって胸水を抜く予定になっていました

ところがその日の夜、容態が急変
朝方に旅立ちました

その日はシェルターに泊まり、ずっと付き添っていましたが、この時ばかりは安楽死を考えました
結局は普通に看取りましたが、この時のフランの苦しみを私は忘れることができません

苦しませてしまったことを後悔もしました

今はFIPの治療薬が出ていますが、その頃はまだなかったんです
私が知らなかっただけかもしれませんが
ただ、この時にフランに飲ませていたとしても、間に合わなかったかもしれません

里親募集をしている子で、こうして亡くなった子はフランが初めてでした
病気や高齢と分かった上で保護していた子は、看取りのための保護になるので、看取りましたが…

猫を保護するということは、楽しいことだけではありません
治療に莫大な費用がかかったり、こうして看取らなければならないことも多いんです
でも、保護されたからこそ、安全な場所で旅立つことができたとも言えます

もちろん、保護されてる方は看取りたくて保護しているのではなく、家族と出会って幸せに生涯を全うしてほしいから保護しているんです
その過程で、やむなく看取ることもある、と言うことです
楽しいよりも大変なことが多い活動ですが、それでも1匹でも多くの猫さんたちに幸せになってもらいたい

私はそんな思いで保護猫シェルターを続けています
この思いを1人でも多くの方に賛同してもらえたら嬉しいです
そして、ご支援いただけるとありがたいです