【実施報告】帝都へと歩み続ける旅
この度は「解体目前の京王井の頭線3000系を再び首都圏へ。北陸発・帰還の旅」に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。
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本報告は、プロジェクトページ上に記載された実施内容(京王井の頭線3000系3701号車〈北陸鉄道浅野川線8000系8811号〉の輸送)が、皆様からのご支援によって計画通り完了したことをご報告するものです。
ステンプラカー保存会では、返礼品の制作・発送や見学会の実施を、引き続き責任を持って進めてまいります。
(READYFORシステム上、一定期日までに報告を行う必要があるため、まずは本報告をお届けいたします。)
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皆様のあたたかなご支援により、井の頭線3000系3701号車(北陸鉄道浅野川線8000系8811号)の保存が正式に実現いたしました。
今回のクラウドファンディングには、527名もの方々から、総額12,310,660円という大きなご支援を賜りました。
本年9月、3701号車(8811号)は、29年間住み慣れた第二の故郷・内灘検車区を出発し、4日間・500kmを超える長旅を経て、首都圏電車区への輸送・搬入を無事完了いたしました。
早くも輸送・搬入から、2ヶ月が経とうとしております。
現在、3701号車(8811号)は首都圏電車区(茨城県土浦市)にて保管の上、整備を行っており、柵や照明などの環境整備についても着々と進めております。
▼搬出・輸送・搬入のご報告はこちら
https://readyfor.jp/projects/stainplacar/announcements/393300
全国の皆様から寄せられた想いとご支援が、29年前、北陸・金沢へ帝都・東京から旅立った電車が、再び首都圏の地に帰還するという奇跡を実現させてくださいました。
心より御礼申し上げます。
私どもステンプラカー保存会では、車両の維持管理や返礼品の製作・発送と並行して、現地ではご支援者の皆様を対象としたイベントなども順次ご案内しております。
車両の前で皆様からお聞かせいただく思い出の数々に、私たちも胸が熱くなる思いです。
そのようなお声をいただくたびに、3701号車(8811号)の保存を実現できたことを、心から嬉しく感じております。

今回のプロジェクトは、「3701号車(8811号)の保存」にとどまらない意味を持つ挑戦でした。
1982年まで、迷路のような地上駅だった下北沢で立体交差していた小田急線2200形2212号。
そして1968年まで、渋谷駅の青空の下で並んで出発を待っていた営団地下鉄銀座線2000形2040号。
3701号車(8811号)が、それぞれ43年ぶり・57年ぶりに奇跡の再会を果たしたことは、
皆様にとっても、私たちにとっても、計り知れない意味を持ちます。
今回の3701号車(8811号)の帰還・保存実現は、首都圏電車区の取り組みの大きな節目であると同時に、ここから始まる新たな挑戦の第一歩でもあります。
あらためて、全国から支えてくださったすべてのご支援者の皆様、車両保存・搬出・輸送・搬入に携わってくださった関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
ぜひ一度、イベント開催時に、首都圏電車区で奇跡の再会を果たした車両たちをご覧頂ければと思います。
バーチャル技術やAIといった技術進歩の時代にあっても、本物の迫力・重みというものは色あせることがありません。
直近では、11月15日(土)に首都圏電車区見学会を予定しておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。
▼詳細・参加申込はこちら
https://readyfor.jp/projects/TRTA2040/announcements/401692
首都圏電車区見学会(11/15) お申し込みフォーム
保存実現は終わりではなく、ここからが始まりです。
各車両の永続的な維持管理や修復・将来的な沿線での活動など、目指すところへの道のりはまだ半ばでもあります。
しかしながら3701号車(8811号)をはじめとした首都圏電車区に並ぶ車両たちが、いつの日か都市の文化財としてその価値が見直され、沿線の地域や人々の中で大切に活用される日まで、私たちが責任持って次の時代へと受け継いで参りたいと考えます。
ご支援いただきました皆様に重ねて深く感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
一般社団法人CARB 代表理事
ステンプラカー保存会 会長
今井 美槻
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【お願い】
なお、大変恐縮ですが、茨城県の首都圏電車区では車両の安全管理上、通常時はシートで覆わせていただいております。
現地は非公開の場所となっておりますので、支援者様向けリターンの見学会など以外でのご来訪はお控えください。
無許可でのご来訪は、周辺企業・住民の皆様へのご迷惑となりますので、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
(保存会の活動にご関心をお持ちの方は、必ず事前にご連絡・ご相談ください。)
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