～原発事故被災地のいのちを守る活動に継続的なご支援をお願いします～

 

クラウドファンディング28日目、

皆様、応援ご支援ありがとうございます！

 

ネクストゴールへの挑戦

どうぞ応援よろしくお願い致します！

 

プロジェクトは、9月11日23時まで。

皆様には、当法人の活動を

ご理解が頂けるものである事をお伝えしていく事を

継続していくつもりでおります。

引き続き応援よろしくお願いします<(_ _)>

 

 

昨日は広野町TNR活動でした！

今日はそのお話です。

 

広野町は

シェルターのある富岡町の隣の楢葉町のお隣の町です。

2011年4月22日警戒区域に設定された境に位置する町です。

※Jヴィレッジのある町です。

広野町は震災直後は

避難指示が出されていましたが

同年9月には避難指示が解除されました。

震災後二年くらいは避難している方もとても多かった町です。

 

さかのぼって今から

2年以上前になりますが、広野町を走っている時に

猫さんを見かけました。

 

その時は飼われている方がいるのだろうし

避妊去勢をしてあるのかは気になったものの

調べたりはしなかったのです。

 

でもその後、広野町に避難されている方が

なんだか広野町

かなり猫が増えているみたい・・・

と聞いたり

双葉未来学園の学生さんが

栖に訪れてくださったときも

広野駅に猫がいる。と聞いて

人の目に簡単に入るという事は

かなりの数増えているのだろう。

なんとかしなくてはなと思い始めたころでした。

 

その後、富岡町の方で広野町に居を構えた方から

ある相談の連絡が入りました。

 

広野町の海側の地域ではあるが、

町の中心部から1キロ程度の場所

ご近所のおばあさんが亡くなってから

同居していた息子さんは猫にはご飯をあげないようで

周りに多数の猫さんが散らばってしまっている。

海に近くもともと捨て猫も多く

飼い犬の餌を食べにくる子もいる。

「今、家に居ついてしまった子は

とても人馴れしている。保護出来ないだろうか。」

 

人馴れしているのなら里親さんを早めに探してあげられるのもあって

ご協力頂いて保護をして、

保護猫カフェここねこさんから里親さんを見つけて頂いて

今ではすっかり家猫として可愛がられています。

 

ひろぼーくん

 

このお話を頂いたときに避妊去勢をされていない子が

殖えてしまっている現状がとっても見えてしまって

栖は、双葉郡にシェルターがある以上

このままにしてはおけないと強く思いました。

 

その後、やはり同じお家に来ていた子が二匹いて

どうにかしなくてはと相談された際に

広野町のTNRを行っている

高沢さんにご相談することにしました。

 

高沢さんは震災後

この地域の動物保護・給餌・TNRを行ってきた方で

特に広野町では、

個人で、この数年で100匹近い猫に手術を行い

産ませないことを徹底して活動されている方です。

 

本当に素晴らしい活動です。

 

ご相談したところ

広野町で動物基金さんの行政枠チケットが始まった。

という事を聞きました。

 

長年の高沢さんの行動が

行政を動かしたのだと思います。

 

栖では

先々月の6月のTNRから

高沢さんのお手伝いをさせて頂いていて

その月には栖に相談が来た子を

動物基金のチケットを使い手術をすることが出来ました。

 

参加してみて解ったのは

多頭飼育をしているお宅の情報は

町の社会福祉協議会の担当者さんが知ることが多いという事。

 

きっと将来的な事も考えると

殖えてしまっている状況が良いわけがなく

担当者の方も苦慮しているのだと思いますが

手術の依頼は社協さんが飼い主さんに確認してもらって

了解を取り付けてくださっていることが

本当にとても素晴らしい事だと思いました。

 

私自身も、長年の活動で、

社会福祉協議会さんやケアマネさんからの相談は

とても多く受けてきました。

 

多頭数になるまで放置してしまうのも

高齢者の方が多いのが現状だと思います。

餌を与えていて、生れることを心配していても

捕まらないからと放置してしまうのだと思いますが

内心、このままだと良くないのは皆さん解っているのです。

でも出来ないでそのままにしてしまう。

 

私達も、道具と知識を持っているから出来るだけで

その手段も知らなければ何も出来ない方が多いのは良くわかります。

 

猫の問題に取り組むには

社会福祉協議会との連携は

本当に欠かせないという事だという事が良く解りました。

 

特にこの地域では、

避難指示が解除された順と言っては極端かもしれませんが

まさに広野町ではトップで解除されていますので

猫の増えている状況はすでに

歯止めが利かなくなっていたのですが

高沢さんがこの数年頑張ってTNRを行ってくださった結果

今の広野町では

避妊去勢手術の理解や地域猫への理解も進んだのだと思います。

 

▲TNRされてお寺で飼育されている子たち

 

▲TNR手術のため捕獲器にて捕獲された猫たち

この後リリースしました。

 

▲TNRをするお宅では、一匹二匹はすでに手術済の子もいます。

飼い主さんも手術が出来るならしていたはずなのですが

捕獲器などの道具が無ければ簡単には手術に連れて行けません。

 

▲今月のTNR現場

なかなか妊娠中の猫さん（捕獲器の上でくつろぐ子）は

入ってくれず、出来るだけ早く手術をする予定です。

 

 

 

今、栖へのご相談数や

猫を見る頻度などを考えますと

急いて動かなくてはと考えている町は

広野町と同時に、南相馬市と思っています。

※新地町や相馬市も同じく。

 

でもすべてをいっぺんに進めることも難しいので

南相馬市では現状、かなり猫が増えていることもあり

相双地区全体の行政による地域猫の理解を深めることが

とても重要だと考えていて

 

今、南相馬市民の方ともご相談しながら

市民参加型の猫活動を広めていきたいと考えています。

 

南相馬市はいままでは、個人の方が頑張っていて

家庭で保護されて飼われている方が多いのですが

保護するだけでは解決しません。

 

基本は保護できない場合は

必ずTNRをして地域猫として

一代限りの命を全うしてもらうという形が基本となると思います。

 

この度、市でも

南相馬市の地域猫ガイドラインをだし

地域猫への支援事業がスタートしました。

 

栖でもそのお手伝いが出来たらと考えています。

 

基本は町の方が行わなければ行政は動いてくれませんし

栖だけでやっていても解決する問題ではありません。

猫を好きな方だけでなく

猫を嫌いな方も

町として猫の問題を解決するために参加してほしいです。

 

もし、南相馬市の方で

地域猫の活動にご興味のある方は

是非ご参加いただきたいです。

ご連絡頂けたらと思います<(_ _)>

 

これからもこちらで色々ご報告させてください。