治療を受けられずにいるウクライナの傷病者へ、日本でのリハビリ支援を

多くの皆様からのご支援により、3月31日の公開から1ヶ月足らずで、無事に第一目標の950万円を達成することができ、5月26日の最終日までに660人に及び多くの方がからご支援をいただき、最終的な支援総額は13,142,553円となりました。

たくさんのご支援と応援、誠にありがとうごました。これまでの本プロジェクトの経過を簡単にご報告申し上げます。

4月10日にウクライナ傷病者6名（いずれも上肢切断の方）が三重県松阪市に到着され、NPO法人SunPanSaが用意していた住居に入っていただき日本での生活を開始しました。

4月14日に、済生会明和病院にて、専門医による6名の診察が行われ、こちらが用意していた能動義手（機能が残された身体の部分の動きを利用し、任意の動作を可能にするもの）による通院治療が提案されましたが、6名の傷病者は、ヨーロッパで普及が進んでいる筋電義手（筋肉に発生する表面筋電位の出力量によって動作制御される義手）による治療を希望されていたことがわかりました。

４月21日の再診時には、こちらが提案したリハビリ治療に同意をされた3名が受診され、治療を継続することになりました。残りの3名は治療への同意が得られず、4月27日に帰国の途につかれ、同28日に無事にワルシャワに到着され、ウクライナのボランティア団体によりウクライナに帰国されました。

再診された3名の傷病者を改めて診察したところ、1名は筋電義手、2名は能動義手によるリハビリ治療が適切と診断され、これに同意されました。

本プロジェクトでは、現在、この3名の傷病者とその家族2名の計5名に対して、リハビリ治療と生活支援を継続しています。3名とも仮義手を用いたリハビリ訓練を積極的にされており、専門医の診断では、非常に経過が順調であるとのことです。

3名とも本義手の制作に入れる段階となり、近日中にNPO法人SunPanSaと義手製作所との契約を行い、義手の正式な制作に取り掛かるところです。

今後も活動の報告をさせていただきますので、これからもご関心をお寄せください。

この度は多くの方から温かいご支援をいただき、本当にありがとうございます。

NPO法人SunPanSa

2023年5月30日