いただいたご支援で実現できることの詳細

1stゴールで目指すこと

【中洲：ニホンイシガメの常設展示を実現】

ニホンイシガメは、日本の固有種の一種であり、本来であれば、関東以南の地域では、池や川で一般的に見られる動物のはずでした。しかしながら、現在は、ミシシッピーアカミミガメなど外来生物の影響や生息地の破壊などもあり、その数は激減しています。

ここ、大阪でもレッドリストに準絶滅危惧種として登録されています。天王寺動物園でも、すぐ隣の天王寺公園内にある”河底池”で生物の個体数調査を年に数回行いますが、その際に捕まるカメのほとんどが、ミシシッピーアカミミガメ、または、クサガメです。本来、最も身近なはずのカメについて、多くの人に知られていない状態を非常に残念に感じています。

建設当初は干潟をイメージして作られたエリアでしたが、現在干潟に生息する動物は展示しておりません。そこで、この場所をニホンイシガメにとって最適な環境に整え、ニホンイシガメの野生下での現状や彼らの魅力を十分に伝えることのできる、中洲エリアへと作り変えます。

2ndゴールで目指すこと

【渓流：小型水棲生物（期間展示）の実現】

絶滅の危機に瀕しているタガメなどの水生昆虫をはじめ、イモリ類・ヒキガエル類・メダカなど日本の小さな水棲生物を展示する予定です。

今は、仮設の水槽を設置して生物の展示を行っておりますが、後から設置した水槽では、場所が狭く、生き物のもつ魅力を伝える場としては不十分だと考えております。

セカンドゴールを達成した暁には、この場所を渓流を模したデザインに作り替え、小さな池を配置します。池どうしを流れる水でつなぐことで、水流からも生き物のつながりを感じられる場所にしたいと考えています。

展示種は生物の状態や時期に合わせて交代できるようにし、同じ場所で多種多様な生物を紹介することで日本の水辺の生物多様性を伝え、感じられる場所にする予定です。

3rdゴールで目指すこと

【施設全体の壁紙補修】

老朽化した壁紙を全面的に補修し、本来の生息環境に近い広々とした景観を蘇らせることで、日本の水辺の原風景を再現し、日本の水辺に生息する生物たちのいきいきとした姿をご覧いただける場にしていきたいです。