
支援総額
目標金額 5,000,000円
- 支援者
- 355人
- 募集終了日
- 2021年7月17日
生活に学問を
トイビトを「アカデミックSNS」へとリニューアルするにあたって当方が望んでいるのは、一人ひとりのユーザーの方に、記事を読むだけでなく、「作品」をつくってほしいということです。素人の思い込みかもしれませんが、学問するというのは、新しいものを生み出すことでもあると思うからです――「アカデミックSNSの仕組み」でご紹介した「抜粋ノート」はそんな思いから考案しました――。
先日開催したトークイベントの中で、社会学者の石岡丈昇先生と打越正行先生のお二人に、論文というものはどのようにして書くのかお聞きしました。お二人とも――というよりほとんどの研究者がそうらしいのですが――博士論文を仕上げるのにはたいへん苦労されたようで、石岡先生はマニラのボクシングジムでのフィールドワークから帰って来て数年は何も書けなかったそうですし、打越先生も沖縄の若者たちを描いた『ヤンキーと地元』を書き上げるには10年という歳月がかかったそうです。そのお二人が口をそろえておっしゃったのは、調査したことを自分のものにすることの重要性でした。
「調査で得られたデータやエピソードを並べても論文にはならない。論文を書くためにはそれらを束ねていくアングルが必要であり、そのヒントは、フィールドワーク中に起きた出来事に対して自分がどう感じたかの中にある」(石岡)
「調査を始めた頃は、沖縄の若者たちが――先輩から日々理不尽な目にあわされ、仕事も不安定な――地元をなぜ出ていかないのかがわからなかった。でも時間がたつにつれて、俺でもそうするよなと思うようになった」(打越)
こうしたことは、お二人の取り組まれている質的社会調査や参与観察といった方法と関係があり、あらゆる学問の調査や研究に当てはまるものではないのかもしれません。しかし、自分が見聞きし、体験した唯一無二の事象を、出来合いの概念や借りてきた理論ではなく、自らの感覚を頼りに表現していこうという姿勢には、畏敬の念と同時に共感を覚えます。お二人の中ではきっと、日々生きていることと学問が同じ位相にあり、そしてそれは、当方が、トイビトを通して実現したいと思ってきたことだからです。
アカデミアと一般社会の分離とは、学問と生活の分離に他なりません。打越先生の言葉を借りれば、「学問が生活から離れていってしまった」のです。「アカデミックSNS」がめざすのは、それをもう一度生活の中に置き直すこと。それが実現したとき、このフィールドからどんな作品が生まれてくるのか、楽しみで仕方ありません。

リターン
3,000円

感謝のメール
・ご支援に対する感謝のメールをお送りします。
・お名前(READYFORのユーザー名)をトイビトのtwitterアカウントでツイートします。
※お名前のツイートを辞退される方は個別メッセージまたはメール(info@toibito.com)にてお知らせください。
- 申込数
- 118
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
10,000円

書籍『拙問がひらく地平』(仮題)
トイビトのインタビューをまとめた書籍『拙問がひらく地平―人間とは、社会とは、真理とは何か』(仮題)1冊を一般販売に先駆けてお送りします。
●感謝のメール
●書籍『拙問がひらく地平』(1冊)
※書籍のタイトルおよび表紙のデザインは変更になる場合があります。
※2021年11月に一般販売される予定です。
- 申込数
- 130
- 在庫数
- 870
- 発送完了予定月
- 2021年10月
3,000円

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※お名前のツイートを辞退される方は個別メッセージまたはメール(info@toibito.com)にてお知らせください。
- 申込数
- 118
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年10月
10,000円

書籍『拙問がひらく地平』(仮題)
トイビトのインタビューをまとめた書籍『拙問がひらく地平―人間とは、社会とは、真理とは何か』(仮題)1冊を一般販売に先駆けてお送りします。
●感謝のメール
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※書籍のタイトルおよび表紙のデザインは変更になる場合があります。
※2021年11月に一般販売される予定です。
- 申込数
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- 870
- 発送完了予定月
- 2021年10月

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