こんにちは、石井です。

ご支援いただいたみなさま、ありがとうございます。

もうひと踏ん張り頑張りたいと思います。

きょうはマゼン・サリムさんから聞き取った話の中で、印象深かったものを紹介します。

以下「私」はマゼン・サリムさんです。

 

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昨年の暮れ、トルコの難民キャンプを訪れたとき、6歳くらいの少年に出会いました。
「僕は大人になったらお医者さんになりたいんだ」と話す彼に、

どうして?と聞くと
「お医者さんになってお母さんを元気にしてあげたいから」と自信満々に話しました。

 

でも、彼の叔父は彼から聞こえないようにこう私に説明しました。
「彼の母は2年前、爆撃を受けた家の下敷きになって亡くなりました。
今よりもっと小さかった彼は当時、亡くなる前にお母さんが苦しんだ姿を見ていますが、なくなったこと自体はしりません。私たちはいまも彼に、そのことを説明できずにいます」

 

私はこの話を最後まで聞き続けることができませんでした。
医者になりたいと願う男の子の希望の裏側には、残酷な真実が隠れている。
涙があふれました。
今でも思い出すだけで、心が締め付けられます。

私は彼に言いました。
「がんばれ!がんばっていい医者になってね」

 

でも、キャンプには学校がありません。
「がんばれ」といいながら私の頭の中では「彼がどうしてがんばれると言うんだ。学校にも通えないのに、医者になれる可能性がない。私は彼に嘘をついているのでは」とつらくなりました。そして、「子どもたちのために学校が必要だ。学校を作りたい」という気持ちが大きくなっていきました。

 

 

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サリムさん自身がこの話をしながら、目頭を押さえていました。

毎日、さまざまな情報が流れるシリア情勢ですが、そこで生きる市民や子どもたちはどう生きているのでしょうか。

辛いニュースを聞くたびに胸がしめつけられる思いです。

 

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