駒場農学レガシー，ケルネル水田を未来に継承するために

ケルネル水田のイネも草丈が80㎝近くになってきました。

皆様のご支援のお陰で、無事に改修工事が行われ、畔付近の水漏れと排水設備が大幅に改善されました。秋の収穫後には、引き続き、残りの改修工事が行われる予定です。6月8日（土）の田植え以降、8枚ある水田は湛水状態が続き、7月2週目には約1週間の中干しを行いました。中干しとは一度水を抜く作業です。株元を強くし、倒伏防止の効果があります。

東京では厳しい暑さが続いていますが、水源地から流れる水は、涼しさをもたらします。改修工事後のケルネル水田は、全体的に湛水状態が続き、そのため例年に比べ水田雑草が少ない傾向が見られます。

これまで、授業や総合学習の中で、在校生には改修工事の様子を伝えてまいりました。本校が78年間続けてきた活動を、皆様のご支援により、継承できたこと、心からお礼申し上げます。

今年も、水田を好み、生き物を観察している生徒を多く見かけます。夏休み中は、中１（78期），高1（75期）による除草作業が行われます。農薬を使用していない分、昔ながらの方法で、水田雑草を抜いていかなければなりません。水田委員を中心とした学年の協力が必要となります。都会の中の田圃で、土に親しみ、生徒には、自然と人間の触れ合いを、学んで欲しいと考えています。