写真展と写真集はショートムービー　チームプレイが要

 

Nikon D700+Nikkor14-24mm

クレドールマウンテン　タスマニア夜

 

 

 

デビルズマーブル　ノーザンテリトリー

FUJIFILM X-T2+FUJINON XF50-140mm

 

 

よく耳にする言葉があります。よい作品がたくさん撮れ、撮り貯まったから写真展をします。写真集を出します。間違いではないですが、個人的には異なる考えを持っています。写真展や写真集はショートムービーであり、絵巻物です。かなめとなる大切なことは、コンセプトに基づいてストーリーを組み立てることです。例えばもし映画で2時間ただ美男美女が演技をしているだけだったらつまらないです。個性的な共演者や脇役も必要になります。あるいは一度見たらけして忘れない、美男美女ではないですが、個性の持ち主の俳優さんが必要です。そしてストーリーもラブストーリーなのか、コメディなのか、ホラーなのかでストーリーも変わってきます。もしホラーの途中で突然、笑顔の女優さんが楽しそうにダンスをしていたら、ストーリーはめちゃくちゃになるかもしれません。

写真もおなじです。俗にいう「組み写真」を発展させのが写真展や写真集だと思ってください。そのためにはストーリーを組み立てるために作品はすべて連動しています。チームプレイです。昨日　サッカーワールドカップの日本代表の発表がありました。個でも大切ですが、チームの中でのバランスも考えています。写真もそれと同じです。1枚だけ部屋に飾る、あるいは単品で展覧会に出すには良い作品でも、写真展のコンセプトやストーリーとずれていたら没にします

 

今回　UPしている作品2点は残念ながら写真展と写真集での選考から漏れた写真、いわば予選落ちです。今回のコンセプトは「地球のポートレート」日常を離れたダイナミックさ、地球にいながら宇宙を感じるものでした。なのでそれ合わないと自分で感じた作品はふるいにかけます。

 

　選考漏れの理由は1枚目のクレドールマウンテンの夜は、もっと宇宙的な神秘さが必要でした。そうすると他の作品に取って代わられます。

 

2枚目のデビルーズマーブルズは、この丸い奇岩を宇宙に漂う地球に見立てて撮影しています。ただ雲があるため、宇宙というよりも現実の綺麗な風景になってしまっています。そのために予選で落ちてしまいました。1作品としてはとても気に入って、雲と岩のバランスが好きです。ただ今回の写真展にはマッチしていませんでした

 

デビルズマーブルズ　

FUJIFILM X-T2+FUJINON XF16mmF1.4

 

その結果、宇宙的要素と奇岩の形で、この作品を選んでいます

宇宙に浮かぶ地球のイメージとして自分の心の中の風景にあっています

 

全ての作品は自分の分身であり自分の子供のようにかわいいです。できることならば最初に粗選びした作品　さらには撮影したすべての作品を展示したいです。ただそうすると東京ドームぐらいの会場と数億円の費用が掛かります。なので泣く泣く肉も切らして骨も切る苦渋の選択で作品をセレクトしていきます。サッカーの森保監督の気持ちがとてもよくわかります　笑

 

 

そんな気持ちで選択した大事な作品群　ぜひぜひご覧ください。そして15年間の思いの結晶　エネルギーの結晶　地球の意志の具現化だと思ってみてください。チームEarthの作品です。

 

そして次のステップに向かうためにも皆様のクラウドファンディングへの多くのご支援お待ちしております。