日本で働く外国人や社会で生きづらさを感じている人達の居場所を作りた

▼自己紹介

初めまして、聖徳太子ゆかりの街、兵庫県揖保郡太子町に住む大谷鷹之といいます。

2022年1月現在で、1989年12月生の32歳です。

 

僕には軽度の知的障害（ASD=自閉症スペクトラム障害）があり、ベトナム人EPA介護実習生の妻がいます。

昨年には娘・ニコも生まれました。

 

 

【家族を持つことが子どもの頃からの夢でした】

 

幼少期から現在まで「なんかお前は普通の人とは違う」と母親から周囲から上司からよく言われました。

注意散漫になったり、空気読むのが下手だったり、順序立てが狂うとパニックになったり、対人や状況によって慌てたり……

こだわりも強かったです。

そんな母は僕に、道を外さないようにと熱心な教育を致しました。

「普通の会社に努めて普通に不自由ない生活を行う」

母が教育ママになってまで僕に求めた「普通」になることは至極困難なことでした。

勉強、進路、趣味など何度も母の思い通りになるように強要・説得されました。

その母は僕が23歳の時にくも膜下出血で急逝しています。

その後、社会に出だしてから自身がASDであることが分かりますが、母には最後まで自分の特性を理解して貰えませんでした。

母の言う事をよく聞く弟と反抗する僕はいつも比べられました。

母の教育の成功例と失敗例です。

特性と複雑な家庭環境は母の呪いとして社会人になっても続きます。

家族を持つことだけが最後に残った子どもの頃からの夢です。

他の夢は母が僕に作らせた夢でした。

 

【自立に何度もつまづき自傷、自殺行為に手を染める】

普通の社会人になることは果てしなく遠いものでした。

自分を持てなかったためか、大学卒業後、就職活動に失敗しニートになりました。

母が他界してすぐの事です。

父親の主夫をしながら毎日料理をする中で、料理人で就職を決意するようになります。

しばらくして調理師学校に入学しました。

 

「ミスで足引っ張る使えないおっさん」

「頑張れ26歳（嘲笑）」

勉強は出来ました。調理実習や職場研修ではASDの特性からかうまくいかず、1年休学するほどいじめに合います。

それでもなんとか3年で調理師資格を持ち卒業しました。

 

「お前は全ての動きが遅い」

「遅い、遅い、死ぬ気で卵をわらんかい」

「声がいつも小さい」

3月勤めた和食レストランでは1分ごとに発破をかけられ感情が安定しませんでした。

声を荒らげたり泣いたり爆発もしました。

遅咲きの新人には誰も同情してくれません。

大声を出しても素早く動いても、上司が納得するものにはなれずいつも注意されてました。

声も元気も出なくなった時、「死」を意識するようになりました。

「死んだらこの仕事を終わることができる」

次第にご飯もあまり食べれず、市販の風邪薬や胃薬の瓶を毎日ガブ飲みしていました。

飲むと心の疲れも忘れて少し大きな声が出せました。

OD（オーバードーズ）という自傷、自殺行為です。

それでも指摘が病まない毎日です。

最後は疲れて倒れて丸一日寝続け、そしてそれが理由で退職しました。

 

【あなたはASDです】

他の人と、普通に出来ない、頑張りすぎると次第に心の弱い部分が先行してしまう。

その理由が不思議で何度も心理カウンセリングや精神科に通いました。

飲食を退職後に診断を受けて分かったことです。

今まで普通じゃないことは悪いこと、コンプレックスに思っていました。

でもそれは僕にとっての個性で、

個性を上手く活かせば働けるという証明でした。

 

その後、ASDであることを公表し理解してもらいながら、重度の知的障害者施設でパートとして働きはじめます。

 

プライベートでは何度も自立につまづくと同時進行で何度も恋愛、婚活にもつまづいていました。

家族を持つという夢は諦めきれず、そのためにはちゃんと働く事が必要でした。

努力が報われ、29歳で初めて彼女ができます。

それが後の妻となるベトナム人の彼女でした。

 

【ASDであるからあなたは正社員にできない】

彼女との結婚を意識した時、彼女にパートのままではダメだと言われました。

施設で責任ある仕事を増やし、正社員登用をお願いしました。

 

その頃にはASDとの向き合いながらの働き方を意識できるようになりました。

トライアンドエラーを繰り返し経験することで自分自身の心情、場の状況、職場仲間、利用者と対応を合わせることで仕事をこなしてました。

落ち着いてたくさん石橋を叩けばできるようになる。

真面目に対応を変えながら、うまく場を大事にする働き方は僕が初めて社会で見つけた特技でした。

 

しかし、やる気は責任と職務ばかりが増えるだけで、理由をつけては正社員にさせて貰えませんでした。

僕自身の焦りは、彼女の重みになり婚約破棄になり一度別れました。

 

それでも彼女をあきらめ切れませんでした。

正社員を目指して転職、ASDを隠して自動車部品製造業で働き初めます。

やっと見つけた特技なら通用すると言う自信がありました。

 

【金曜深夜の某探偵番組に出るかもしれない】

彼女への執念で送った依頼が某探偵番組の選考に残りました。

しかし、それは彼女の重みを増やす行為だったと思います。

番組側もそれを察してか不採用になりました。そこでやっと僕自身も冷静に。

仕事に邁進していく中で、彼女から近況を伺う連絡が来るようになり、再び気持ちを確かめあって復縁できました。

そして結婚、娘が生まれました。

 

しかし、困難はまだまだ続きます。

娘が生まれてやる気をだし仕事を増やした事で、ASDと上手く向き合った働き方が出来なくなってきました。

仕事を減らすようにお願いしても反対に仕事を増やされ退職を余儀なくされました。

 

僕は、やっと掴んだ夢を手放したくありません。

妻と、娘ニコのために何が出来るか？

僕にしか出来ない事をたくさん考え、この度、募集させて頂きました。

 

▼プロジェクトを立ち

上げたきっかけ

僕は漫画、アニメ、特撮ヒーロー、ゲームなど日本のPOPカルチャーが好きです。

収集癖もありついついおもちゃやソフビ、ボードゲームなどをよく集めています。

僕の部屋はいつもモノでいっぱいです。

母には

「お金にも社会のためにもならない趣味」

といつも叱られていました。

 

 

写真は過去のもので一部分ですが、今はもっと部屋中にものだらけです。

おもちゃやボードゲームは遊ばれてこそ、漫画は読まれてこそです。

この溜まりに溜まった「お金にも社会のためにもならない趣味」を

交流スペースにて貸出し、みんなに楽しんで貰いたい。

そして、

僕のような障害を抱え、社会で生きづらさを抱えてる人の居場所、

日本で働く外国人に日本で過ごす憩いの場所を作りたい。

と思ったのがプロジェクトの発案です。

 

妻と出会った当初は、一緒に出かけたり料理を作ったり、ゲームをしたりの異文化交流でした。

また妻と出会ったことで製造業での同僚だったベトナム人、地域の日本語学習ボランティアなど多くの日本で働く外国人と知り合うことになりました。

ベトナム人の同僚を食事に誘ったり、家に泊めたりして何度か遅くまで遊んだことがあります。

 

彼らにとって日本の遊びは知らない新鮮な文化です。

文化をひろめる手伝いももちろん、

日本人だけではなく、たくさんの価値観に触れ合うことで妻と出会った僕のように、日本で生きづらさを感じている人達も新しい発見ができるかも知れません。

異文化交流も含めて様々なタイプの人の心のケアを目指したいです。

 

▼プロジェクトの内容

・5〜10人規模の事務所兼交流スペースにて漫画、おもちゃ、ボードゲームなどの貸出、交流

・知的や精神での障害など社会に出るにあたって不安を抱えている人の相談・支援

が主な業務内容になります。

 

交流スペースは時間制で使用料で売上を。また外国人労働者を抱える企業に働きかけ契約できたなら、企業の福利厚生の一部として利用して頂く事も考えています。

 

生きづらさを感じている人にはとりあえず何でも話を聞く時間を。

同じ生きづらさを感じている人ですからあなたを否定しません。

勝手に決めつけません。

ただ話を聞いて話の中で、あなたの良さ、特技を見つけたい思います。

一拠点に留まらずご連絡あれば日本中伺って話を聞きたい思います。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

まず運営のための費用と1〜2人一緒に仕事できる仲間を募集しています。

ご一緒にやりたい思う方はfacebookにてご連絡下さい。

僕は、企業に働きかけたりなど営業の部分に苦手意識があります。

そちらをカバーできる人を募集しています。

学歴職歴性別問わず、相手の感情に同情せず同調するエンパシー能力を持ち合わせていると業務上有り難いです。

 

・生きづらさを感じている人が行う趣味の教室

・異文化交流を活かしたボードゲームでの婚活イベント

 

など運営が起動に乗って行く中で、実施できないかとも考えています。

それと日本語教育能力検定に向けて現在勉強中です。

日本の文化だけでなく、日本語教育でもサポートできる居場所にしたいからです。

 

皆さんから頂いた支援は無駄にせず、悩みを抱えてる人や居場所を探している人への進展へ還元として役立てたいと思います。

「甘え」「ずさん」な計画かもしれませんが、どうか僕が社会で夢をもって自立するのをお助け頂けたらと思います。

 

よろしくお願いします。