原材料を京都産にこだわり、現代の料理にあった日本酒を醸す。

【達成のお礼とネクストゴールについて】

3/7(木)、皆様にご支援いただき、目標金額の100万円を達成することができました。
皆様のご協力ご支援、誠にありがとうございます。
 
暗い話題やニュースが多い本年ですが、弊社の初代松屋久兵衛の願いである、

「キンシ正宗の酒を通じてゆたかな心を育み、幸福になってほしい」

という事を、当支援に関わって頂いた皆様に少しでもそう感じて頂けるように、今後も頑張っていきたいと思います。
 
さて、募集期間も残り20日ほどございますので、ネクストゴールの設定をさせていただきます。
設定金額は200万円とし、資金使途としては第一目標同様「原材料費や商品開発費」とさせていただきます。
 
仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。

2024年3月8日  追記

【2023受賞歴】

フェミナリーズ世界ワインコンクール

　特別純米金鵄正宗　　　　　金賞受賞

　純米吟醸金鵄正宗　　　　　金賞受賞

　ワイン酵母仕込みBONITA　  金賞受賞

Kura Master

　特別純米金鵄正宗　　　　　プラチナ賞受賞

ミラノ酒チャレンジ

　ワイン酵母仕込みBONITA　  プラチナ賞受賞＆ペアリング賞受賞

　2013ヴィンテージ純米　　   ペアリング賞受賞

オーストラリア酒アワード

　2013ヴィンテージ純米　　   プラチナ賞受賞＆ピープルズチョイス賞受賞

燗酒コンテスト

　銀閣荒武者　　　　　　　　金賞受賞

全米日本酒歓評会

　純米吟醸金鵄正宗　　　　　金賞受賞

　磨き60  　　　　　　　　　  銀賞受賞

｜京都の酒米「祝」

「祝」は心拍が非常に大きく、タンパク質の含有量が低い酒造好適米で1933年に、野条穂の純系から派生した品種です。心拍が大きいことから、吟醸酒をはじめとした高度精米の酒造りに適していて、当時から高い評価を得ていました。しかし戦後は食料増産のため収量が少ない「祝」は一時栽培されなくなりました。その後1955年に再び栽培されたものの、収量が少ないことや稲の背丈が高く倒れやすい性質で農業の機械化に適さなかったことなどから1974年以降、姿を消してしまいました。

しかしながら、優れた香味が醸し出せる酒米としてのポテンシャルや、「祝」というめでたいネーミング、「京都の米で京都独自のお酒を造りたい」という機運が高まり1988年から、「祝」の栽培試験や栽培方法の改良が始まりました。その後、1990年には農家での栽培が始まり、1992年には「祝」を原料に用いた酒造りが行われ、復活を成し遂げました。2012年には「祝」を100％使用した「京の酒」が「京のブランド産品」に認証されました。「祝」は醪の中でとても溶けやすく、米の旨みがある芳醇でまろやかなお酒になります。

｜「常磐井の水」

伏見は昔、”伏水„とも書かれ古来良質の地下水が豊富な土地であり、京都水盆の貯水量は211億トンという、琵琶湖の貯水量275億トンに匹敵する大きなみずがめで、永い歳月にわたって変わることなく湧き出ています。当社の「常磐水」は全国名水百選の1つでもある御香宮神社の御香水と同じ水脈で明治13年以来、仕込み水として使用しています。この水は中硬度の水質を特徴とし、鉄分が少なく、カリウム、カルシウム、クロール等も適度に含まれており低温でじっくり発酵し、きめ細やかでまろやかな京の酒の酒質に欠かせないものになっています。

｜「京都の種麴　菱六」

菱六が京都の地で創業を始めたのは、太平の世とうたわれた元禄時代にさしかかった頃とされています。北野神社が麹造りの認可権を与えられ、「麴座」というものができた少し後のことです。歴史に裏打ちされた伝統の手法を尊び守りながら、近代の科学をもあわせて吸収し、更に明日へと歩み続ける、それが「菱六」です。

酒の甘さ、香りを引き出すには「グルコアミラーゼ」を多く生成する必要があります。そのために菱六の種麹が必要なのです。

｜「京都酵母　京の琴」

「京の琴（こと）」は、（地独）京都市産業技術研究所が京都オリジナル日本酒酵母「京都酵母」の第1号として開発した酵母です。「京の琴」の特徴は、青リンゴ様の香りである「カプロン酸エチル」を高生産するため、華やかな香りとしっかりとしたコクのある日本酒ができ上がります。

「地方独立行政法人　京都市産業技術研究所　次席研究員　清野　珠美様」より

日本酒造りにおいて酵母の役割とは米麹の酵素によってお米のでんぷん質を糖に変え、その糖を酵母がアルコールと炭酸ガスに分解します。これを「発酵」といいます。このプロジェクトで製造する日本酒はフルーティで薫り立つ日本酒を目指すために「カプロン酸エチル」を多く生成する酵母である、京都市産業技術研究所で開発された酵母「京の琴」を使用することになりました。

＜ 目標金額 ＞1,000,000円

＜ 資金使途 ＞原材料費や商品開発費

天明元年創業のキンシ正宗の創業者の願いは『お酒を通して人々を幸せに』です。我々はその思いと真摯に向き合い、先達に学びながら新しきに挑むのが我々の使命です。

創醸の地である京都にこだわり少しでも皆様の生活の楽しさにつながるような酒を提供していきたいと考え新酒造りに挑戦することにしました。そのお酒は、弊社の最高級酒「松屋久兵衛」（純米大吟醸）で培った技術・経験を活かしつつ、これからのキンシ正宗を表現できるような清酒を醸造します。

ぜひ皆様のあたたかいご支援を、よろしくお願いいたします。

意外かもしれませんが、地元の米、水、麹、酵母をつかい、その土地の人が醸す日本酒というのは、実のところ、全国的にもあまり多くはありません。日本酒造りの歴史が長い京都でも、他地方の良質な米を使用して酒造りが行われることが、多かったのです。でも、この度、キンシ正宗では地元の良質の米と酒造りに適した水、そして地元の人が育てた麹と酵母を使い、すべて京都産という日本酒を世に送り出します。外国人にも、いえ、日本に住む私たちこそ、味わうべきオール京都の日本酒が誕生します。黄金に輝く鵄のごとく神々しいお酒になることでしょう。みんなで乾杯する日が待ち遠しいです。

キンシ正宗さんは、ずっと昔から京都に根差して、実に240年以上も皆に愛されている憧れの酒蔵さんです！

著作の京都本でも、何度も書かせて頂いたキンシ正宗さん。この度、応援させて頂ける事を本当に嬉しく思います。

皆様もぜひ、飲みやすく上品な味わいの「キンシ正宗」というお酒に触れて、京都を感じて頂ければ幸いです！

飲んだら絶対にファンになります！私は既に「推し酒蔵さん」です（笑）。よろしくお願い致します！

今まで培ってきた技術、経験を活かされて、米、水、酵母、種麹を全て京都産でのこだわり。かつ仕込まれる杜氏も伏見育ち。全てが京都。以前は普通だったかと思われますが、昨今なかなか難しいと思われます。奇跡的な新酒造りに。素敵な『何か』が宿ることは間違いないです。

原点回帰、現世での新たな挑戦、醸造された新酒で心より笑顔になれることを楽しみにしております。

長年にわたり堀野記念館として運営されてきた歴史あるキンシ正宗創業の地でご縁を頂きました。京都府下全域の日本酒を楽しめ和食を堪能できる飲食店へ改装を。『館』をつけて微力ながら応援させてください。