日本人の足を救おう！「足の健康寿命」の延伸に貢献

▼「自分の足」を知らない恐ろしさ

 

あなたは自分の足の幅が広い方か、狭い方か知っていますか？

靴を選ぶときに自分の足にあった靴を選べていますか？

 

と聞かれて、自信をもって答えられる方は案外少ないのではないでしょうか。スニーカーなど本人は「履き心地が良い」と思っている場合でも、実は「足に合っていない」ケースはとても多く、約15年間で10万人以上の足データを分析してきたフットコアマイスター(※1)渡邉伸二さんによると、非常に多くの方が自分の足を正確に知らない中で合わない靴を履いているそうです。

 

例えば、アーチの崩れにより本来より足幅が広くなってしまい、それに合わせて幅の広い靴を履いてしまうために、より足のアンバランスが進行するという悪循環に陥ってしまっている人は成人の場合二人に一人くらいるのではないかと言います。自分の足を知らないがために、自ら知らず知らずのうちに誤った選択をして足の健康寿命を縮める可能性を持つ人があまりにも多いのです。

 

　私達「足からトータルウエルネスを考える会」は、外反母趾傾向やO脚など足に何らかの悩みを抱えている方、足に合った靴が見つからず困っている方、膝、腰、骨盤、肩、首など体幹に何らかの悩みを感じている方、立ったり歩いたり仕事で毎日足を酷使している方々によって2022年秋に設立されました。

　当会のメンバーの中には、病院や整骨院などの医療機関に長年通院して治療を続けている方、怪我の防止や運動パフォーマンスの向上を目指すアスリートの方も多くおられますが、東京銀座で長年に亘り、足や靴のお悩み改善のお手伝いに取り組んで来たフットコアマイスター（※1）渡邉伸二さんの提供するサービスによりその悩みが改善された体験を通じて「24時間からだを支え続けている足と健康の関係性」が未だ広く知られていないのではないかと感じ、自分達もこれまで足のことをあまり理解せず、意識もして来なかったことが様々な悩みを生む原因の一つだと実感して来ました。

 

そんな中で、渡邉さんの提供するお客様に自分の足を知り、立ち方、歩き方の癖を知って頂く測定サービスは対面で行う必要がありますので、数年来のコロナ禍の影響を受けサービス継続が困難になってしまいました。

「このサービスがなくなってしまっては困る！」と、多くのお客様から強いお声を頂いたことを受け、渡邉さんの想いに共感した有志が集まり2022年秋に当会を設立、より多くの方々が自分の足を知り、フットケアを行うことが日本人のQOL(Quality of Life)の向上に繋がると考え、渡邉さんが経営する「Feel The Feet　銀座」の運営母体になると共に、広く社会に向けてフットケアの必要性を発信する活動を行うことにしています。（会の運営事務局はFeel The Feet銀座店が担当し、代表理事会で運営方針を決定しています。）

 

渡邉伸二さん　プロフィール

　2000年より7年間に亘り、スポーツ業界で数多くのスキー選手のサポート対応に従事し、身体活動・運動、快適な歩行や日常生活などには身体のバランス、足裏の圧力のかかり方が重要であると確信。その後、スポーツ業界で得た身体や足に関する知識、経験をアスリート以外の方々へのサービスにも活用したいと考え、女性に特化したオーダー靴専門店を設立、東京、大阪、福岡で3店舗を経営、2014年に至り、革新的な3D足型計測機の開発・製造販売を手掛ける株式会社ドリーム・ジーピ―に入社し、東京で足と靴のフィッティング専門店事業を立ち上げる。

　同社では、デジタルフットマイスターとして同社開発の3D計測機Real Foot®、ベルギー製足底圧計測機Footscan®を自由自在に操り、同社が蓄積した顧客の計測データ(FOOTBANK®）の分析を基にしたサービスを提供、数多くの足や靴に悩みを抱える方々の駆け込み寺的な存在として知る人ぞ知る存在。

　また、同社在職中には足と健康の関係性について大学や医療関係への研究協力を行うと共に、一般社団法人「足育研究会」、一般社団法人「からだと脳バランス協会」との連携研究を通じて、足と体幹（コア）の関係性に領域を拡大、学識の涵養と実務技量の研鑽に努める。現職は以下の通り。

・　「足からトータルウエルネスを考える会　Feel The Feet銀座店」支配人　

・　一般社団法人「からだと脳バランス協会」理事　フットコアマイスター（※1）

【資格】

・フットコアマイスター（※1）

 

※1）フットコアマイスター　

「からだと脳のバランス協会」が主幹する認定資格。役割は下図１を参照。2020年より理学療法士、シューフィッターなどを中心に同協会が資格取得訓練講習を実施し、これまでに70～80名程度が認定を受けている。渡邉さんが講習講師を務める。

【図1】　

 

 

▼「足の健康診断」（※2）の必要性

 

※２）「足の健康診断」では、医療機器は使用せず医療行為も提供していません。内容は提供足の計測、足底圧測定、姿勢の重心バランス分析などです。

 

「足と靴」は一つの点であると同時に、関節（ジョイント）で繋がる膝、腰、骨盤、肩、背中、肩、首などそれぞれの点を結んだ線の起点です。全身を支える土台である「足」が崩れるのは、家の土台が崩れるのと同じ。合わない靴を履いていると、その積み重ねで「足」はもちろん「膝、腰、肩、首」などの体幹に悪影響をもたらす可能性が高くなります。(図2)

【図２】

 

　足や靴が原因となる可能性がある膝や腰など体幹のアンバランスも、早期に発見し対策をとることが重要です。恐ろしいことに、体幹のアンバランスを生む可能性が足の様々なところに出始めているのに、気づかない傾向にあるようです。身体のどこかに違和感を感じて来店される頃には、「なぜこんな状態になるまで放置しておいたのか」と、とても残念な想いになると渡邉さんは言います。

また、病院のドクターや漢方薬局の店長から、「生活する上でサポートできる道具として靴のフィッティングや、からだに負担を掛けない動きになるような靴を提案して欲しい」と頼まれることもあると言います。

 

 自分の足のことをあまり理解しないで、身体の土台となる「靴」を試着した感覚だけで安易に買ってしまうというのはとても恐ろしいことだとは思いませんか？

渡邉さんは、8年に亘り足の徹底分析、いわば「足の健康診断」（※2）を行っています。渡邉さんが提供するサービスの様子を動画に纏めましたので是非ご覧ください。

動画

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

ミドル、シニア層が多い漢方薬局へのお悩み相談

 

渡邉さんはこれまで、病院や整骨院から特に足の悩みの深い患者様のご紹介を受け、インソール制作や靴の調整（フィッティング）サービスを提供されていましたが、今年2月より新たに漢方薬局との取引が始まりました。足や靴と漢方薬局とは縁遠い関係と思われがちですが、取引を始めてみると、渡邉さんにとっても当会にとってもフットケアの重要性を再認識する発見に出会うこととなりました。

 

　漢方薬局に悩みの相談に来る方にはミドル、シニア層が多いとのことですが、足の悩みの相談は殆どありません。その一方で膝、腰、肩、首などに症状があり病院や整骨院に何年も通い続けているなど悩みの深い相談は跡を絶たないとのこと。そんな中であるシニア女性に出会いました。このシニア女性は、医師から外反母趾と診断され漢方薬局に薬の相談に訪れたのですが、店長は「痛みを和らげる薬を出す以外に、治療と併用できる何か可能なサポートはないものか？」と渡邉さんに相談されました。外反母趾に痛みで歩行に支障を来す状態でしたので、店長が自らの車でFeel The Feet銀座までお連れ頂いたそうです。渡邉さんは早速、足や歩行状態の計測分析を行い、計測結果に基づいて日常生活でサポートするべき位置を示して確認すると、なぜこうなったのか理解されたようです。改善プランとしては、

・この方の足にあったサポートを可能とするオーダーダーメイドのインソール制作

・ご自宅にお持ちで、日常よく履かれる靴のフィッテイング調整（数足お持ちとのこと）

・足サポートソックス、室内履きでのホームケア

 

を組合わせて使い、日常生活で無理のない取組をご提案し、履いて来られた靴もその場でフィッティングを行い、足を整えるよう調整しました。

　この方には定期的に来店頂き、計測を続けることにしたそうですが、薬局からの報告では調子が良くなっていて、明るさが戻り介護を頑張っておられるとのことです。

 

その他、漢方薬局からは、

・左右の脚の長さが違う「脚長差」をサポートするインソールの提案

・突然歩行時に足に力が入らなくなる違和感で困っている方

・膝に水が溜まって痛くて歩きにくい方

・頚椎ヘルニアで悩んでいる方

など様々なご相談を頂いています。

 

 

■革靴・パンプス離れとスニカーの普及

 

　各種の調査機関によれば、靴・履物業界は新型コロナの影響を受け、漸く回復基調にあるものの、コロナ禍以前の80％程度に留まる見通しと予想されています。その中で革靴やハイヒールの需要は下がっていますが、技術革新による品質向上が顕著なスニカーは堅調で（下図3を参照）、若い世代を中心に常用靴を革靴からスニーカーに履き替える人も増えていると考えられます。革靴やパンプスは痛くて履けなくても素材の柔らかいスニーカーを履くことで痛みが緩和され快適感や動きやすさも増しますが、自分の足に比べて大きすぎたり　踵がぐらぐらして安定しない場合などは膝や腰、筋肉にも負担がかかっていることもあり、スニーカーだからと言っても万能ではありません。

 

　当会では、自分の足に適切なものを履き、からだに負担を掛けない動きになるよう「足を整える」ことが健康で快適な生活維持には必要だと考えています。膝や腰の痛みなど体幹のお悩みは直ぐには表面化せず、長い年月を経て痛みを伴うようになる可能性が大きくなります。渡邉さんによるとFeel THe Feetにもスニーカーを常用されている方で、足ではなく膝や腰に不調を感じて来店される方が多数おられるとのこと。スニーカーの流行は歓迎するべきことですが、スニーカーの持つ優れた運動サポート機能を十分に発揮して生活に活かすには、同時に膝や腰など体幹にあまり負担をかけない靴選びが大切です。

【図3】

 

■「足を整える」とは？

 

　足は下図4のように、前足部、中足部、後足部と3つの部分に分かれ、それぞれ日常生活を送る上で大切な役割を担っています。

 

　前足部は、足指を使って蹴ったり、止まったり、バランスをとったりと歩行や動作をサポートする役割を担い、中足部はアーチ形状をしていて下から突き上げる衝撃を吸収します。後足部は脚部に繋がっており、からだを支える役割を負っています。そのため外反母趾傾向（親指が変形に変形する症状）になれば親指の機能が十分に発揮できず蹴る力が弱くなり、べた歩きになったりして転倒リスクが増します。内反小趾傾向（小指が内側に変形する症状）になればバランスがとりにくくなり、歩行や動作において左右に傾く傾向をからだが是正しようとするため、筋肉に負担がかかり疲れやすくなるリスクに繋がります。また、中足部のアーチが落ちてしまうと衝撃吸収が適切にできなくなり前足部や後足部の働きに影響が出ますし、後足部の踵が安定しなければ脚部から続く膝の痛みや骨盤の歪みに繋がる可能性が生まれます。（「からだと脳のバランス協会」監修の公開講座）

【図4】

 

　足や膝、腰などの痛みの解消には、多くの病院や整骨院の努力で治療法が研究され効果を上げておられますが、痛みやアンバランス、違和感が出ないよう未然防止を行うには、日常生活を通じて足の機能を適切に発揮できる状態にしておくことが大切だと言えます。このためのフットケアを当会では「足を整える」と呼んでいます。

 

 

■後悔しないために！　若い世代に足のケアを広めたい

　～　消費者ニーズの大きさから未防の取組へ

 

　厚生労働省が3年毎に実施している医療動態調査における患者調査において整形外科や整骨院を受診する人が微増傾向(図3）にある中で、外反母趾専門本舗を運営する株式会社シンケールス（本社所在地：兵庫県明石市：代表取締役岡村玲於奈氏）により2022年1月13日にプレスリリースされた消費者アンケート（下図5、6）によると、足に何らかの悩みを抱えている人は消費者の約60％に上り、特にミドル、シニア層の女性に多いと報告されています。足が原因となり関節で繋がる膝、腰、肩、首に悩みを抱える人を加えれば、より多数に上るのは必至です。当会が運営するFeel The Feetでは、お悩みの深いミドル、シニア層に向けてのサービスが殆どでした。

【図3】

【図4】

　

【図5】

　　

 

　当会では、既に何らかのお悩みを抱えている方のお悩み解消支援に寄与することは勿論ですが、筋力や体力が充実していてお悩みや不調が表面化していない若い世代や子供たちに焦点を当てた取組が必要と考えました。足や体幹の悩みは、履く靴や立ち居、歩行の長期に亘る積み上げに起因する可能性が高いため、「若い世代からフットケアを始めることは、加齢時に向けての未防に繋がることは明らかだと考えたからです。

 

　未防は化粧水でスキンケアを行うように特別なトレーニングや医療機関での治療を必要とせず、日常生活に溶け込んで習慣化することが理想的です。足は日常生活を通じて一人一人異なった形状に変化していますので、先ず「自分の足の現状を知る」ことから始め、日常生活で常用する靴やスリッパ、ソックス、椅子など身近かなツールを活用することは、からだをサポートする時間が長くなり自然に足が整っていきますし、手軽に始められお悩みの解消に効果が期待できることはこれまでの渡邉さんの経験と実績が示しています。

 

　当会としては、まだお悩みが表面化していない若年層も含めて、「足の健康診断」(※2）を広く社会へ普及・拡大させることは、日本人のQOL(Quality of Life)向上に大いに役立つと確信しています。

 

 

▼プロジェクトの内容

 

全国で「足の健康診断」(※2）を実施したい！

 

■プロジェクトの目標

 

　靴が日常生活の主役となっている欧州ドイツでは、幼い子供の頃から「足育」として靴紐の結び方や足とからだの関係性などの教育が、家庭や教育現場で広く行われています。（※3）

日本でも姿勢が悪いといろいろなからだの悩みの原因になると広く言われていますが、近年生活や文化の西欧化が進み、靴が従来の下駄や草履などの履物に代わって主流となっている中で、「足育」はドイツのような足や靴に特化した社会的な取組とまではなっていないのが現状ではないでしょうか。

 

※3）公開情報　足育先生　足のお話 https://ashiiku.net/2020/06/12/foot-education-eurpe/

 

　当会では今回、若い世代から足のケアを始める未防推進をプロジェクト化し、広く社会や市場への普及拡大に取り組むことにしました。現在は東京都にある「Feel The Feet銀座店」でしか受けることができない「足の健康診断」を「足育セミナー」とともに全国で実施し、1人でも多くの方に「足を整える」ことの重要性を広げてゆくことが本プロジェクトの目標です。

 

■公的施設で「足育セミナー」を実施（全国の学校、幼稚園、市役所など）

 

「足育セミナー」の内容

セミナーは以下の2 Sessionで構成します。

・　足育講座　

・「足の健康診断」の体験(※4）

　　　　　　　　　　　　　　　　　※4　体験も医療機器は使用せず、医療行為も行いません

 

(１)　足育講座　

　ドイツのように、子供の頃から「足育」として「足とからだ、健康の関係性」の教育が行われている国もあるなか、足と体幹、脳の関係性のスペシャリストであるフットコアマイスターの渡邉伸二さんが、足の知識について分かりやすくレクチャーします。

 

(２)　足の健康診断（※2）

　参加者の中から、計測を希望される代表者数名に足計測を体験頂きながら解説を行います。足の健康診断(※2）は次の流れで実施します。　

 

①　三次元足型計測機による計測で自分の足を知る

　特許取得の3D計測機（※）で足首から下の3万ヶ所を瞬時に計測。（図65）

　・外反母趾や内反小趾の傾向、アーチの崩れなどの変化に気づくことができる

　・靴選びのポイントが分かる

　・既製靴では合う靴がないケースも分かる

 

※「足の健康診断」で使用する3D足型計測機 Real FOOT®は所謂スキャナーであり医療機器ではありません。その計測技術は株式会社ドリームジーピ―が2005年に開発し医療機器ではない形で特許を取得、現在は全国の医療関係機関や義足制作会社、靴、インソール業界等500箇所以上で活用されおり、当会のFeel The Feetでは株式会社ドリームジーピ―とのパートナーシップ契約によって許諾を得て使用しています。足底圧計測機Footscan®もベルギー製ですが同様に医療機器の扱いではありません。

【図6】

注）実施場所や参加者の状況により、同機能の別計測機を持参し実施することがあります。

 

 

2.　足のバランス、動きの癖を分析

　足底圧測定機を使用し、立った状態、歩行時の足圧の変化を測定。（図7－1～3）

　・左右のバランス、足裏全体や足指がうまく使えているかを計測

　・立ち方、歩き方の癖も分析

【図7－1】

【図7－2】

【図7－3】

 

■実施概要

・対象：学校、幼稚園、市役所等の公的施設を全国的に募集。

・募集方法：当会事務局より都道府県の関係部署宛に書面にて「足の健康診断」の実施について　公募の通知を郵送、また電話連絡で趣旨説明を行います。事前に県庁総務・福祉・観光課等及び教育委員会への電話・訪問連絡を併行実施。

・人数や対象数：第一段階として5箇所程度を目標。(※6）参加人数については確保できる開催場所の規模によりますが、計測を目視できる広さとして概ね1教室20～30名程度を目安とし現地と調整します。

・決定方法：応募先着順を原則とし、応募と同時にお願いするヒアリング、アンケート調査結果を踏まえて決定します。

・適切に寄贈先を決定できる理由：「足の健康診断」は公的施設で原則無料(■実施費用を参照）、特定企業・団体の営利目的での実施は行なわず公共性を持つことを原則とします。参加のメリットは参加者個々人に帰する活動であることを遵守します。

・実施について　：応募先と連携を取りながら会場や日程を決定の上実施します。

 

※6　概ね隔月に1回程度の出張を計画しておりますが、ご支援頂いた方の内、リターンにて出張計測をご希望頂いた出張計測（在庫管理で回数を5回と制限）の実施状況と合わて調整します。

 

■実施費用

　原則無料。但し、開催は無料で提供しますが、参加人数規模が想定より多い場合などで不測の出費が発生する場合は、事前に応募機関と調整致しご負担をお願いする場合があります。

また、計測機器の事前搬送や旅程上航空機の利用や宿泊を伴わざるをを得ない場合などの移動費については応募先と事前に調整の上負担をお願いする場合があります。（応募頂いた時にお願いするアンケート調査にて確認します。）

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

(１)全国に「足計測ネットワーク」を構築

 

　海外では北米を中心として足底筋膜炎、滑液包炎、関節炎、糖尿病など健康状態によって引き起こされる足に悩みを持った人々の歩行機能の改善に加え、アスリートの怪我の防止、パフォーマンス向上を目的として、フットオルソテックインソール（足装具）は近年製造技術の革新が進み予測期間2020年から2027年に亘って、6.3％以上の健全な成長率で成長すると予測されています。(2021年2月25日　Report Ocean社　公開情報）足や靴の健康との関係性が注目されている証左と言えるのではないでしょうか。

 

　翻って国内を見ても消費者の70％以上が足に何等かの悩みを持っていることがアンケート調査で報告されていますが(図3)、2021年1月時点での首都圏（東京、埼玉、千葉、神奈川4県）の男女年齢別人口統計では、少子高齢化が進むとは言っても20歳～59歳の人口は964万人で、女性は575万人に上ります。また60歳以上のシニア層は740万人で、女性は400万人となっています。(下図8)

　現状ではミドル・シニア層の女性にお悩みを抱える人が多いとの調査結果がありますが、消費者人口の多くを占める20～50代女性にハイヒール、パンプス離れ（痛くて履きづらい）、スニーカー志向が進行する中で、お悩みが表面化する経年後はより一層足や体幹のお悩みを抱える人口は増加するものと予想されます。

【図8】

 

　現在、北海道から沖縄まで全国各地から「足を計測してほしい」との声をいただくのですが、当会の拠点が東京の「Feel The Feet銀座店」しかないため、遠方の方の計測が難しい状況です。

　今後は計測機器を追加購入し、地域の整骨院や美容院、ヘルスケア施設等と提携することで、誰でも気軽に足計測によって自分の足を知ることができるネットワークの構築を目指します。

 

（2）後継者育成のスクール事業

 

　「足の健康診断」を実施できるフットコアマイスターが渡邉さんを含めて希少人数であり、計測機器にも限りがありますので、実施能力に限りがあるのが現在の課題です。

　足の計測データ分析、フットケアプランの提案、靴のフィッティングには高度な専門知識を持つスペシャリストが必要ですので、後継者育成のためのスクール事業を展開し、活動のさらなる拡大を目指します。

 

 

■QOL(Quality of Life)の向上に貢献

 

　健康寿命の延伸が叫ばれる中、様々な分野で多くの方々の努力によって歩行・運動の大切さやそれを支える医療、食事やサプリメントの研究・開発が進んでいますが、日々の日常生活で「足を整える」こともまた、長く自分の足で人生を快適に過ごすためには必要不可欠でしょう。

 

　当会では、これまで履けなかった革靴・ハイヒールが快適に履けるようになり、生活スタイルが変り、明るく人生を楽しまれる事例を数多く見てきました。広くは小学生以上の方々全てを対象とするこの取組は、首都圏のみを対象とした図7が示すように、その喜びの数も非常に大きいものです。

　若い世代を含めてより多くの人たちが、「足の健康診断」を通して自分の足を正しく知り、日常的に「足を整える」習慣を持つことは、健康的な社会の創造に繋がると確信しています。

 

▼体験者の声

　

2022年11月に実施した働く女性の方を対象とした「計測体験会」の参加者から頂いたアンケートより生の声をご紹介させてください。（両名の方からは、アンケートに記載頂いた文章、顔写真の公開について許可を頂いております。）

　

 

■リターンの実施場所について

 

・「足測定」＋「魔法のフィッティング」コース

・ペアで「足の健康診断」コース

・オーダーメイドインソール付き！フットケアコース

・「歩くマッサージ！」着圧ストッキングSEGRETAなど足サポートアイテムプレゼントコース

・オーダーメイドインソール付き！「魔法のフィッティング」(3足）＋足サポートコース

・Doctor ChaiR+付き！フットケア　コース　

・トータルフットケアコース

 実施場所　：〒104－0061　東京都中央区銀座1丁目19－9　ギンザヨシダビル　1F

                  「足からトータルウエルネスを考える会　Feel The Feet 銀座」

　　　　　　　℡：03　5159　5075（日曜日を除く　11：00～20：00）

 アクセス：　当会ホームページ　「Feel The Feet」よりご確認頂けます。

 

・出張測定＋「魔法の靴フィッティング」コース(10名様以内）

　実施場所　：プロジェクト成立後、支援頂いた方の代表者様にご連絡し、ご希望される場所、時間を伺い調整し決定します。

 

■プロジェクト実施責任者

皆様からいただいた支援金は団体会計の黒田篤が受け取ります。プロジェクトとリターンは黒田篤が実施します。

 

 

　最後までお目通し頂きましてありがとうございました。皆さまのご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　2023年5月　足からトータルウエルネスを考える会　一同