たくさんの方のご支援に感謝申し上げます。

多くの方々にご支援いただき、設定金額の100%を大きく超えることができました！

胸が熱くなるようなメッセージ、声援が耳に届いてきそうなメッセージをたくさんいただき、とても嬉しく、励まされる思いです。ご支援に感謝するとともに、再び『パラスポーツ』という形で陸上競技を出来る環境を作ってくださっている周囲の方々にも、御礼申し上げます。

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ご支援いただいているみなさんに、私が感じるパラスポーツならではの魅力について少しお話しさせて頂こうと思います。長いですがお時間ある時に、お読み頂けると幸いです。

健常のスポーツでは、この動きを習得したらパフォーマンスが上がる、動きをつくるにはこの筋肉を働かせる、という、いわゆるスタンダードな指導方法やトレーニングの理論が定着していると思います。一方、パラスポーツの場合には競技種目は同じでも、時に健常スポーツで得てきた身体の使い方が困難なので、円盤を投げる技術や身体の使い方や考え方を工夫する必要があります。

競技を本格的に初めて１年あまりですが、最近の練習では、自分の残存機能を最大限に生かすための投擲台のセッティングとフォームづくりにコーチと一緒に取り組んでいるところです。私はもともと陸上投擲競技を行っていましたが、飛距離を伸ばす土台となる下半身、体幹が、現在は使うことができないので、最初のうちは1kgの円盤を持つだけでもとても重く感じ、過去の投てきの感覚や経験とのギャップが大きく、『投げる』という実感がもてないほどでした。力の入らない麻痺した部分をいかに補い、技術やトレーニングでカバーするか、というのは自分自身の努力だけではなかなか正解を見つけることができません。パラ投てきは健常投てき以上に、記録を伸ばしていくための工夫が無数に考えられるので、ここが難しくもあり、魅力と感じるところです。

練習の時には、自分自身の感覚や手ごたえを得るための試行錯誤はもちろん、コーチに自分の感覚を伝えて共有し、パートナーやコーチからアドバイスをもらったり、一投ごとにスローモーション映像でフォームを確認しながら、どこをどのように改善させるかを考え、投げることを繰り返しています。私の身体のことは、私にしかわからない部分は多いですが、障害の特徴や競技に活かすことのできる機能についての考えは、コーチの方が長けていることもあります。練習場面では、お互いに同じ体ではないにせよ、出来る限り動作や感覚を一致させて、お互いの考えを伝え、意見を交わしながらより良いフォームを探っていく作業を繰り返します。

こうした試行錯誤を経て手ごたえあるフォームに改善でき、記録が伸びたときには、喜びも倍増します。ここ数週間は、コンスタントに週２～３回のフィールドでの練習を積み重ねることができており、特にここ数日はクラウドファンディングで頂く皆さんからのコメントに後押しを受けて、今まで以上に意欲的に練習に取り組むことができていると感じます。

皆さんのご支援に応えられるよう、ひきつづき練習を積み重ねてアジアパラ大会でいい結果を皆様にご報告できるよう頑張ります。引き続きよろしくお願いいたします。

2023.9.8 鬼谷慶子