ご支援により交流演奏会を開催することができました!
エル・システマジャパンのクラウドファンディング「【日本×カナダ】音楽を通じて子どもたちに交流と成長の機会を!」にご支援くださった皆様、本当にありがとうございました!
総勢105人の皆様からの1,270,000円ものご支援を得て、無事成立、そして、6月1日には、実際にカナダと日本のエル・システマで学ぶ子どもたちの交流演奏会を開催することができました。関係者一同より、心より感謝申し上げます。
交流演奏会当日の様子をご報告いたします。
▼交流演奏会について
6月1日、東京音楽大学池袋キャンパスにて、日本とカナダのエル・システマ団体による交流演奏会を開催しました!

日本からは、相馬子どもオーケストラ、大槌子どもオーケストラ、駒ヶ根子どもオーケストラ、カナダからは、OrKidstra(オーキドストラ)、Sistema New Brunswick(システマ・ニュー・ブランズウィック)と、合わせて約50人の青少年奏者たちが参加。
さらに、国立カナダナショナル管弦楽団の奏者の皆さんが指導者として加わり、音楽を通じた素晴らしい交流の一日となりました。

まずは拠点紹介からスタートしました。
それぞれの拠点の代表の子どもたちが、自分たちの地域や活動について発表し、英語が得意な子は通訳なしで堂々とプレゼンテーションしてくれました。

午前中は、システマ・ニュー・ブランズウィックの音楽監督トニー・デルガド先生の指導のもと、日本とカナダの子どもたち全員による全体合奏のリハーサルを行い、チャイコフスキー作曲の「弦楽セレナーデ 第1楽章」と、カナダの作曲家マーガレット・マリア作曲の「Spring!(スプリング)」を練習しました。

お昼の休憩を挟んで、午後も合同練習は続き、エル・システマジャパン音楽監督(オーケストラ)木許裕介先生の指揮でモーツァルト作曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク第1楽章」、再びトニー先生の指揮でピアソラ作曲「リベルタンゴ」を練習しました。

その後は拠点ごとに演奏発表を行い、日頃の練習の成果を披露しました。
相馬子どもオーケストラは団員のめいなさんの指揮でモーツァルト作曲「ディヴェルティメント ヘ長調 第1楽章」、木許先生の指揮で吉松隆作曲「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット 第1楽章」を披露。堂々とした勢いのある演奏でトップバッターを務めました。

続いては、大槌子どもオーケストラと相馬子どもオーケストラの合同演奏で、ヴィヴァルディ作曲「《四季》より春 第1楽章」を演奏。ソリストは、大槌子どもオーケストラのフェロー澤舘優里佳さんが務め、素晴らしいソロと、息の合った合奏に大きな拍手が送られました。

駒ヶ根子どもオーケストラはヴィヴァルディ《弦楽のための協奏曲 ハ短調》を指導者・横田真規子先生の指揮のもと、難易度の高いパッセージにも集中力を切らさず、全楽章を堂々と演奏しました。

最後はカナダ合同オーケストラ(オーキドストラとシステマ・ニュー・ブランズウィック)による演奏。
「Trois Blizzard」、「Adoration」、「Postcards」、「Blue Rhytmico」、「Jupiter」、「Tico Tico」と、ジャンルも国も多彩な曲を披露。ノリノリの演奏にとても盛り上がりました。
拠点ごとの演奏では、それぞれの拠点の子どもたちからも大きな拍手が送られ、お互いを称え合いました。

拠点発表のあとは、国立カナダナショナル管弦楽団の常任指揮者ヘンリー・ケネディ先生と、4人の奏者の皆さんを迎えての合同合奏リハーサル。先生方の指揮で、子どもたちの音がどんどん変わっていきました。

そしていよいよ、保護者やクラウドファンディングのリターンで招待券を選んでくださった支援者の皆様がお聞きいただく中、合同合奏本番!一日のはじまりは緊張していた子どもたちも、国や言葉を超えて仲間と打ち解け、心を一つにした力強い演奏を届けてくれました。

子どもたちは、それぞれに刺激を受け、スペシャルな体験ができたことを感じていたようでした。終演後には、こうして写真を撮る姿も見られました。
この日の経験は、それぞれの拠点に戻り、これからの演奏に活かされていくことでしょう。
▼エル・システマジャパン代表理事 菊川穣からお礼の言葉
「今回のクラウドファンディングキャンペーンでは105人の方から1,270,000円ものご寄付を頂くことができました。ありがとうございます。お蔭様で、予定していた6月1日の交流演奏会は、無事成功裡に終えることができ、カナダ、日本の若き音楽家たちにとって、かけがえのない音楽を通した国際交流のひと時となりました。刺激を受けた子は、早速、英語をもっと勉強したい、演奏力を高めたい、と更なる向上を目指してがんばっています。皆様からのご支援に、心より感謝申し上げます。今後とも活動を見守って頂ければ幸いです。」
▼資金の使い道
みなさまからご支援いただいた資金は予定通り、今回の交流演奏会でかかった子どもたち・引率者の旅費交通費、スタッフ費用1、広報費用、システム使用料、会場費、消耗品費、楽器の修繕・メンテナンス・消耗品購入の費用として使わせていただきます。
▼リターンのお届け
リターンにつきましては、発送完了予定月までにはお届けの予定です。順次ご送付いたしますので、どうぞ楽しみにお待ちいただければと思います。
▼この経験をこれからも生かして
今回の交流演奏会は、クラウドファンディングを通じてご支援くださった皆様のおかげで無事に開催することができました。
コロナ禍を経て中断していた、エル・システマジャパンの海外との交流事業を再びこのように実現してくださった支援者の皆様に心から感謝したいと思います。

カナダの子どもたちとともに演奏し、音楽を通じた交流ができたこと、そして、カナダのプロフェッショナルのオーケストラ奏者の皆さんと一緒に演奏、ご指導いただけたこと、指揮者の先生方から様々なアプローチでのご指導を受け、指揮していただけたこと、それぞれの事柄が子どもたちにとって、言葉を越えて音楽でつながるかけがえのない経験となりました。中には、こうした海外から来た子どもたちと交流をすることが初めての子どももいました。子どもたち一人一人の持つ”世界”の概念が広がり、また一緒に演奏した子どもたちの住むカナダや彼らの話す英語への興味、関心も広がっていったようです。
これからもエル・システマジャパンは、子どもたちに寄り添い、未来を広げていけるような事業を行ってまいりたいと思います。どうぞ子どもたちの活動を見守り、応援いただけましたら幸いです。今回のご支援、誠にありがとうございました!




















