「話す」ことに敬意と対価を。 当事者の声と語る小さな循環の実験

支援総額

50,000

目標金額 50,000円

支援者
5人
募集終了日
2025年7月27日

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2025年07月06日 11:05

〈 活動を続ける中で改めて感じていること 〉

 

活動を続ける中で改めて考えることがあります。

 

自分の苦しさや不調を周囲に見せないようにして生きている人たち。
迷惑をかけないように。波風を立てないように。社会の“常識”や“空気”を乱さないように。

そんな風に、静かに耐えている人たち。

それは引きこもることかもしれないし、働きすぎることや、自分の感情を出せないことかもしれません。人によって形は色々です。
誰かに何かを求めるのではなく、周囲との摩擦を避けるように「殻の中でなんとかやり過ごす」ことで自分を守ってきた人 守っている人たち。

 

でもよく考えてみれば、そうした人たちの“沈黙”や“我慢”こそが、皮肉なことに、
この社会の「秩序」や「常識」を支えてきた部分があるのではないかと思うようになりました。

例えば、職場や家庭、支援など様々な場面で、

自分の気持ちを飲み込んで場を乱さないようにしたり

疲れていても「大丈夫」と笑ってみせたり

何かに押し込まれても声を上げず、順応してみせたり

そうやって“枠の外”に出ないように自分を抑えてきた人たちが、
実はこの社会の「常識」を裏側から支えてきたのではないか、と感じています。

 

迷惑にならないようにと、日陰で生きる選択をすることで、
社会の枠を“外から”支えている人たちがいるということ。

そういう構造のなかで、「迷惑をかけないように」と生きてきた人たちには、
もっと敬意を返してもいいのではないか――そんなふうに思います。

 

 

もちろん、中には「体調が悪いなら言ってくれないと困る」と感じる人もいるかもしれません。
状況を伝えてもらえないことで周囲が困る、常識が通じない、と言われてしまうこともあるでしょう。そういう状態を言ってくれなかったことで、周りが迷惑を被り、社会の枠が脅かされたと考える人もきっといるでしょう。

けれど、黙ることを選んだ人には、黙らなければならなかった理由があります。

黙っていたことを「わがまま」や「責任放棄」と切り捨ててしまえば、
それこそ、私たちが信じている社会の“秩序”そのものの脆さが露呈してしまうのではないでしょうか。

 

社会の中では、「不調を隠していた=悪」「周りを困らせた=自己責任」という単純なロジックで済まされがちです。でも実際その人が語れなかった背景には、
“語ったら不利益を被ってきた経験”や“語る余地が与えられなかった関係性”があることのほうが、ずっと多い。

黙っていたのは、自己中心的だからではなく、
「言ってもどうにもならなかった過去」が何度も積み重なっていたからかもしれません。

 

「秩序が乱れる」とはなんでしょうね。
“秩序”って一体誰のためにあるのか。

本来は「みんなのため」であったはずの秩序が、
実際には“語らない人”を見えなくする仕組みになってはいないでしょうか。

 

また、もし、様々な疾患や症状が周囲の無関心や無知、あるいは見えない暴力から生まれたものだとしたら?それがきっかけで生きづらさを抱えるようになった人がいたとしたら?
だとすれば、原因は「常識」や「秩序」の中にいる私たち自身である可能性だってある。

これは、良くない循環とも感じます。

 

みんなで平和を願いましょう。手を取りましょう、つながりましょう、思いやりを持ちましょう。
感動的なコンテンツに涙することもあるでしょう。

だけど、それが本当に実現しているなら、何故、こんなにも多くの人が黙ったまま傷ついているのでしょうか?そう思うと、この“やさしさの循環”をうたう社会のあり方に、どこか気味の悪さを感じることがあります。

私が活動を続けているのは、その気持ち悪さに抗うように、ただフラットな気持ちで向き合っていたいからなのかもしれません。誰かのためというより、まずは自分自身が正気を保つために。

 

もちろん、諸々の構造を“必要悪”と捉える考え方もあるのかもしれません。

私も人なので、わからないでもありません。
でもやっぱり私は、もっと思いやりというよりも、フラットに敬意をもって関われるあり方があってもいいのではないかと思っているだけです。

そんな人間がいても良いんじゃないかなと。

 

以上、ここまで駄文読んでくださった方に心から感謝します。
この問いを自分の中でもう少し抱えながら、静かに活動を続けていきます。

リターン

3,000+システム利用料


リターンなし3,000円

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感謝のメールをお送りします。
※当事者の方とのやり取り次第ですが、その方からお言葉を頂戴いただければお知らせいたします。

申込数
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在庫数
制限なし
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