ネイチャーポジティブについて

日々のご支援、誠にありがとうございます。

今回は、前回に引き続き私たちが持続可能な社会モデルを考える上でポイントとなる考えを紹介します。サーキュラエコノミーに続き、今回は「ネイチャーポジティブ」です。

ネイチャーポジティブとは、自然を「守る」だけではなく、「失われた自然を取り戻し、より良い状態に回復させる」ことを目指す国際的な目標です。2020年を基準に2030年までに自然の損失を止めて回復の流れに転じ、2050年には自然を完全に復元することを掲げています。これは、気候変動に対して“ネットゼロ”を掲げるのと同じように、生物多様性や自然の分野での世界共通の指針となっています。なぜこれが大切かというと、私たちの生活や経済の半分以上が自然に依存しているからです。森や海、川といった自然が豊かであることで、炭素の吸収や水の浄化、生態系の安定といった恩恵を受けられます。ネイチャーポジティブの実現には、政府や地域だけでなく、企業や市民社会も共に取り組むことが求められています。守るだけでなく「自然を増やしていく」未来志向の考え方として、世界中で注目されているのです。

私たちの活動もこの理念に学びながら進めていきたいと思います。今後とも、どうぞご支援よろしくお願いいたします。