福岡空港しょうがい者・こうれい者観光案内所をオープンしたい！

　東京オリンピック・パラリンピックの開催まで、いよいよ一年を切りましたね。様々な国や地域から、たくさんの外国人が日本を訪れます。福岡県では、ドイツの車いすフェンシング、イギリスのウィルチェアーラグビーなど13件のホストタウン協定を結んでいるそうです。（福岡県の東京2020大会キャンプ地の決定状況）

　パラスポーツのホストタウンとして選ばれるということは、それだけ、外国人の障がい者の受け入れに十分な体制が整っていることを示している、と言えば、言い過ぎでしょうか。そこまではいかなくても、少なくとも、こうした選手たちが、祖国に戻り、その後の公式の国際大会の開催地や合宿地としてだけでなく、家族や友人やチームメートなどを引き連れて、プライベートでも再び訪れてもらえるように、歓待できるような地域づくりを進めることを見据えていることだけは確かなはずです。

　パラリンピック選手と子供たちの交流がさまざまな形で行われるのを楽しみにしております。

　さて、沖縄県でもトルコ視覚障がい者協会が事前合宿を行うことになっておりまが、皆さんは視覚に障がいがある方と接したことはありますか？見かけられたという方は多いのではないでしょうか。白杖を持ったり、盲導犬を連れて外出される方を見かけることはありますよね。

　近年発売されたDVDなどを借りると、視覚障がい者の方への音声案内ガイドが付いていたりすることがあります。「君の名は」にはついていましたので、結構広く知られたのではないでしょうか。映画が好きな方のなかには、視覚に障がいがなくても、敢えて音声案内ガイドを聞きながら、映画を楽しむという方もいらっしゃるそうです。形としては、健常者が車いすに乗って車いすバスケを楽しむようなことと同じですね。

　見えている情報を聞こえる情報に変えると、視覚に障がいがある方も映画を同じように楽しむことができます。　

　そこで、今回は「デイジー」を利用したバス路線案内の紹介をしたいと思います。デイジーとは、視覚に障がいをお持ちの方向けの、文字読み上げシステム（音声ガイド）です。デイジーの規格で作った、デイジー録音図書を、対応機器で再生すると、目次や見出し、章など、任意の個所で頭出しができたり、知りたい情報にスムーズにアクセスできます。当事者の方々は、録音図書を聞いて楽しまれています。（デイジーの詳しい説明はこちらから）

　那覇空港しょうがい者・こうれい者観光案内所には、視覚障がいのある方から、「沖縄をバスで旅したい」というアクティブな相談を受けてきました。そこで、当事者の方が一人でも自由に行きたいところにいけるように、首里城や美ら海水族館など、沖縄本島をはじめ、宮古島、石垣島まで、様々な沖縄県内の観光地へのバスアクセス情報を、デイジー規格でまとめました。現在、沖縄県バリアフリーマップよりダウンロードできます。

　福岡県には、たくさんの立派なスポーツ施設だけでなく文化施設もあります。こうした様々な施設への情報と物理的なアクセスを担保することが大事であることを今後も様々な形で広く伝えいきたいと考えています。どうが、皆さま、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。