みなさんこんにちは。シャンティ国際ボランティア会の神崎です。

 

難民キャンプでは、心身の健康のため、そして自立のために職業訓練プログラムを組んでいました。職業訓練による経済的自立をベースに、識字教室と伝統文化教育によって、民族の文化を守るために様々な事業を行いました。

 

その1つに陶芸教室がありました。

カンボジアでは壺作りは女性の仕事で、このプロジェクトは難民の女性が主体的に関わって始まったものでした。

陶芸教室にで壺を作る女性たち

 

陶芸教室には、20人ほどの女性たちが慣れた手つきでペタペタと壺を作り上げていきます。日本と違って腰の高さほどの木の台の上に粘土を置いて、自分たちが回りながら叩いて作っていきます。

時折笑い声も上がり、みんなが明るくのびのびと「ペタペタ」「ペタペタ」とやっているのを見ると、何だかこちらも楽しくなってきます。

 

自由で生き生きとした雰囲気・・・ 

 

それを感じられるのは難民自身が主人公になっていたからだと思うのです。

 

これこそが自分の足で歩いていけるようになるための必要な訓練だと思いました。

 

笑ったり、おしゃべりしたり、自由な生き生きとした時間が流れます

 

シャンティがカンボジア国内で活動を始め、1993年10月に「カンボジア日本友好職業センター」がオープンしました。バントラバイ高校の敷地内に新築された校舎で、電気、電子、木工、洋裁、刺繍の5科目が開講しました。この高校に通う2000人の生徒が交代で、週2時間づつ学んでいました。

 

「家では誰も教えてくれなかったので、技術を学べて嬉しい。」

 

「カンボジアの技術者の多くはポルポト時代に殺されてしまいました。その結果、大工は金持ちの家を建てるだけで手いっぱいで、庶民の家まで手がまわらないし、シャツが破れても、繕い方も知りません。」

 

「高校を卒業しても、特技がなければ就職口はありません。ここはプロ養成機関ではないので、即この技術で就職とはいきませんが、準備になるのです。」

という声が聞かれました。

 

現在、カンボジア日本友好職業センターはシャンティから独立して、プノンペンで職業訓練センターを続けています。

そこで作られた手工芸品を直営店のクローマー・クロスショップで販売をしています。シャンティはクラフト・エイドでクローマー・クロスショップを応援し続けています。

クラフトの売上は、洋裁技術の普及とセンターの運営費に充てられています。

スンという織物を手にしている生産者の女性

 

私は以前、東北タイに2年間暮らしていたことがありました。草木で糸から染めて、素晴らしい手織り布を織る女性グループにお世話になっていました。女性たちがグループを作るまでは、村の大切な決め事の場には、1人も女性がいませんでした。

 

しかし織物を売って現金収入を得ることによって、女性たちは経済的な自立ができるようになり、そして自信をもつことによって精神的に自立をしていく姿を目の当たりにしてきました。

 

自分で作ったものが認められ、お金という代価で支払われる。

それは何よりも、人としての誇りなのです。

 

東北タイのコーンケン県にて

 

どうぞ皆さんのご協力をお願いします。

 

 

 

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